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本編
第二十話 藪からまたもや
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「二人とも、どうして……わっ!」
二人の姿を見て安堵と共に悲鳴も上げられなかったのに、どうしてここへ来てくれたのかを訊ねようとしましたが、その前にライラックに力強く抱き込まれて最後まで言うことができませんでした。
「アルメリア! 大丈夫か!? 無事か!? 怪我は? あいつに何かされたか!?」
「ら、ライラック……くるしい……締まってる……」
「なんとか言ってくれ! アルメリア!」
言いたくてもライラックが加減無しに抱き締めているせいで話せないのですが!
ライラックが抱き締めてくれた直後は、失った血の半分が戻るような安心感に声を上げて泣き出しそうになりましたが、肉体的な苦しさですっかり引っ込んでしまいました。
「ライラック、落ち着けって。勢い余って首絞めてるから。助けにきたのか絞め落としにきたのかわかんなくなってるぞ」
「はっ! ごめん、アルメリア。それで、怪我は!?」
「それは大丈夫。来てくれてありがとう、ライラック。アクシズ殿下もありがとうございます」
「戻りが遅いから様子を見に来たんだけど、どうやら正解だったみたいだな。怪我がなくてよかった」
怪我の確認のために頬や腕をぺたぺたしてくるライラックの好きにさせつつ、アクシズ殿下のお言葉で二人が駆けつけてくれた理由を知りました。私を探しに近くまで来てくださった時に、丁度ティーポットが割れたのでしょう。窮地に陥る凶刃になりかけましたが、思いもよらず救援信号にもなったようです。
どこも怪我をしていないことがわかり、ライラックは安堵の溜息を吐くと今度は締め上げない力で私を胸に抱え込みました。これはこれで鼻頭が擦れて地味に痛いです。
「──ぶっ殺す」
「ちょっ、ライラック。だから王宮でそういう物騒な言葉遣いは──」
額をライラックの胸に押しつける形になっているので顔は見えませんが、声だけでライラックがどんな表情をしているかは想像がつきます。
「おい、ライラック。殺人鬼みたいな顔してるぞ」
「実際、そういう心境だ」
アクシズ殿下の仰った通り、ライラックは怖い顔をしているのでしょう。それにしても殺人鬼みたいな顔と称されているのは初めて聞きました。一体、どれだけ凶悪な形相をしているのでしょう。
「おー怖。て言っても、気持ちはわかるがな。流石にこれは見過ごせないぞ、グジル。お前、何故ここにいる?」
アクシズ殿下が剣呑なお声で問います。質問の体を装っていらっしゃいますが、逆らうことは許さないと威圧されるような声音でした。
「アクシズ殿下……俺はアルメリアに用があるんです。邪魔をしないでください」
「断る。傷害未遂の現行犯を目撃して、おいそれと引き下がるほど倫理観が死んでいないんでね」
「傷害? 何のことですか? 俺はアルメリアと話してただけです」
「惚けてんのかイカれてんのか知らないけど、俺にはお前が破片を持ってアルメリアに迫っているように見えたけど? 仮に傷つけるつもりがなかったにしろ、その破片を手にした時点で脅迫罪は成立するだろ」
証拠隠滅をするようにカツン、と音を立ててグジル様の手からティーポットの破片が滑り落ちました。
答えるつもりのない様子のグジル様の代わりに、何とか首を捻ってアクシズ殿下の方を向き、私が答えました。
「アクシズ殿下、グジル様はどうやら今日私が縁談のために登城することを知って、こっそりと王宮に来られたようです」
「ああ、だからあんな格好してるのか」
グジル様が使用人の格好をなさっていることに納得されたように、アクシズ殿下は頷かれました。
そこへ間髪入れずにライラックがアクシズ殿下を横目で睨んで、非難するように言いました。
「おい、アクシズ。王宮の警備はどうなってる?」
「ああ、うん……平和ボケしてんのかな。こりゃ一度、父上に抜き打ち訓練を進言しとくか」
まぁ、確かに使用人の格好をしているとはいえ、グジル様を王宮内へ入れてしまったのは警備の手が緩んでいたのかもしれませんね。
「アルメリア、こっちへ来るんだ」
「──は? 貴様がアルメリアに命令をするな」
「うるさい! アルメリアには俺が侯爵になるために協力してもらわなくてはならないんだ!」
「貴様の事情など知ったことか。これ以上食い下がるなら、侯爵家ごと潰すぞ。そうしたら侯爵になるどころじゃないだろう。それが嫌なら今日の分も含めて清算を済ませて二度と俺たちの前に現れるな。愛した女とやらと息を潜めてもぐらみたいに暮らせばいい」
「ライラック!?」
宣戦布告にも捉えられる言葉にぎょっとして、思わずライラックの顔を見上げましたが、ライラックの表情は至って真剣で誇張しているわけでも冗句で言っているわけでもないことが伝わりました。
「一応誠意を見せていたホータラン侯爵は気の毒だが、元を辿れば身から出た錆だ。恨むなら親不孝な息子と我が子をそうなるように育てた自分を恨んでもらう」
完全にライラックがホータラン侯爵家を敵認定してしまいました。
こうなったら止められるのはお父様と陛下しかいらっしゃいません。
ホータラン侯爵家へは慰謝料の請求、シアーガーデン公爵家からの婚約破棄とその経緯の正式な公表、それにライラックとお父様のことですから話し合いの席で散々ホータラン侯爵様へ毒舌の限りを尽くしたでしょう。経済的、社会的、精神的なダメージは受けているはずです。その上となると、ライラックは武力行使に出るかもしれません。
正直、殺傷性のある破片を手ににじり寄られたことは本当に怖かったですし、許す気はつもりありません。
だからといって、ライラックに暴力に訴えてほしいとも思ってません。この国には法があります。ならば、間違ったことをした人は法で裁かれるべきです。
「アクシズ殿下、お願いがございます」
「なに?」
「グジル様は王宮であるまじき行動をなさいました。どうか、グジル様の捕縛を」
「わかってる。もうちょっと待ってて」
頷かれたアクシズ殿下は、そう仰ると後ろ手に持っていらした何かをポケットへとしまわれました。
「アルメリア! 俺を警備兵へ引き渡すつもりか!? 」
「そうです。ひとまずの罪状は身分を偽っての王宮への侵入罪になるでしょうが、先程のことも含めて私もしっかり証言させていただきます」
「俺はホータラン侯爵の子息だ! 牢屋なぞに入れられて堪るか!」
「侯爵令息らしからぬ振る舞いをなさった結果です。観念なさってください」
「黙れ! いいからお前は黙って俺の妻になって、大人しく言うことを聞いていればいいんだ!」
「──は?」
「え? アクシズ殿下?」
グジル様の横暴な物言いにゴロゴロという雷鳴にも似た低い声がして、てっきりライラックが発したものと思ったのですが、それはアクシズ殿下のお声でした。
ライラックもぽかんとアクシズ殿下のお顔を見ております。
アクシズ殿下がこんなにもお怒りになるなんて──そこまで考えて、そもそも縁談中だと思い出しました。縁談中に縁談相手が元婚約者にあんなことを言われたら、確かに気分はよくありませんよね……なんだか、私、凄い恥ずかしい勘違いをしかけたような気がします。
場違いにも羞恥で赤くなった頬を誤魔化すようにライラックの胸に顔を埋めると、聞き覚えのあるがさりという音がしました。
これはグジル様が現れた時と同じ藪が揺れる音──今度こそ、猫か蛇でも出て来たのでしょうか? ライラックがいるから、蛇でも今は怖くありませんけど。
そう思っていると、ライラックでも、アクシズ殿下でも、グジル様でもない女性の声がしました。もちろん私でもありません。
「グジル様……今仰ったことは、本当なのですか……?」
──え? この声って。
「どうなってんだ、今日は。おい、アクシズ。警備の配置変えろ」
「そうしよっかな……」
唖然とした二人の声に、私は首を捻って声がした方を向きました。
やっぱり──。
そこには蒼白いお顔でグジル様を見つめているリマリーさんが立っておりました。
二人の姿を見て安堵と共に悲鳴も上げられなかったのに、どうしてここへ来てくれたのかを訊ねようとしましたが、その前にライラックに力強く抱き込まれて最後まで言うことができませんでした。
「アルメリア! 大丈夫か!? 無事か!? 怪我は? あいつに何かされたか!?」
「ら、ライラック……くるしい……締まってる……」
「なんとか言ってくれ! アルメリア!」
言いたくてもライラックが加減無しに抱き締めているせいで話せないのですが!
ライラックが抱き締めてくれた直後は、失った血の半分が戻るような安心感に声を上げて泣き出しそうになりましたが、肉体的な苦しさですっかり引っ込んでしまいました。
「ライラック、落ち着けって。勢い余って首絞めてるから。助けにきたのか絞め落としにきたのかわかんなくなってるぞ」
「はっ! ごめん、アルメリア。それで、怪我は!?」
「それは大丈夫。来てくれてありがとう、ライラック。アクシズ殿下もありがとうございます」
「戻りが遅いから様子を見に来たんだけど、どうやら正解だったみたいだな。怪我がなくてよかった」
怪我の確認のために頬や腕をぺたぺたしてくるライラックの好きにさせつつ、アクシズ殿下のお言葉で二人が駆けつけてくれた理由を知りました。私を探しに近くまで来てくださった時に、丁度ティーポットが割れたのでしょう。窮地に陥る凶刃になりかけましたが、思いもよらず救援信号にもなったようです。
どこも怪我をしていないことがわかり、ライラックは安堵の溜息を吐くと今度は締め上げない力で私を胸に抱え込みました。これはこれで鼻頭が擦れて地味に痛いです。
「──ぶっ殺す」
「ちょっ、ライラック。だから王宮でそういう物騒な言葉遣いは──」
額をライラックの胸に押しつける形になっているので顔は見えませんが、声だけでライラックがどんな表情をしているかは想像がつきます。
「おい、ライラック。殺人鬼みたいな顔してるぞ」
「実際、そういう心境だ」
アクシズ殿下の仰った通り、ライラックは怖い顔をしているのでしょう。それにしても殺人鬼みたいな顔と称されているのは初めて聞きました。一体、どれだけ凶悪な形相をしているのでしょう。
「おー怖。て言っても、気持ちはわかるがな。流石にこれは見過ごせないぞ、グジル。お前、何故ここにいる?」
アクシズ殿下が剣呑なお声で問います。質問の体を装っていらっしゃいますが、逆らうことは許さないと威圧されるような声音でした。
「アクシズ殿下……俺はアルメリアに用があるんです。邪魔をしないでください」
「断る。傷害未遂の現行犯を目撃して、おいそれと引き下がるほど倫理観が死んでいないんでね」
「傷害? 何のことですか? 俺はアルメリアと話してただけです」
「惚けてんのかイカれてんのか知らないけど、俺にはお前が破片を持ってアルメリアに迫っているように見えたけど? 仮に傷つけるつもりがなかったにしろ、その破片を手にした時点で脅迫罪は成立するだろ」
証拠隠滅をするようにカツン、と音を立ててグジル様の手からティーポットの破片が滑り落ちました。
答えるつもりのない様子のグジル様の代わりに、何とか首を捻ってアクシズ殿下の方を向き、私が答えました。
「アクシズ殿下、グジル様はどうやら今日私が縁談のために登城することを知って、こっそりと王宮に来られたようです」
「ああ、だからあんな格好してるのか」
グジル様が使用人の格好をなさっていることに納得されたように、アクシズ殿下は頷かれました。
そこへ間髪入れずにライラックがアクシズ殿下を横目で睨んで、非難するように言いました。
「おい、アクシズ。王宮の警備はどうなってる?」
「ああ、うん……平和ボケしてんのかな。こりゃ一度、父上に抜き打ち訓練を進言しとくか」
まぁ、確かに使用人の格好をしているとはいえ、グジル様を王宮内へ入れてしまったのは警備の手が緩んでいたのかもしれませんね。
「アルメリア、こっちへ来るんだ」
「──は? 貴様がアルメリアに命令をするな」
「うるさい! アルメリアには俺が侯爵になるために協力してもらわなくてはならないんだ!」
「貴様の事情など知ったことか。これ以上食い下がるなら、侯爵家ごと潰すぞ。そうしたら侯爵になるどころじゃないだろう。それが嫌なら今日の分も含めて清算を済ませて二度と俺たちの前に現れるな。愛した女とやらと息を潜めてもぐらみたいに暮らせばいい」
「ライラック!?」
宣戦布告にも捉えられる言葉にぎょっとして、思わずライラックの顔を見上げましたが、ライラックの表情は至って真剣で誇張しているわけでも冗句で言っているわけでもないことが伝わりました。
「一応誠意を見せていたホータラン侯爵は気の毒だが、元を辿れば身から出た錆だ。恨むなら親不孝な息子と我が子をそうなるように育てた自分を恨んでもらう」
完全にライラックがホータラン侯爵家を敵認定してしまいました。
こうなったら止められるのはお父様と陛下しかいらっしゃいません。
ホータラン侯爵家へは慰謝料の請求、シアーガーデン公爵家からの婚約破棄とその経緯の正式な公表、それにライラックとお父様のことですから話し合いの席で散々ホータラン侯爵様へ毒舌の限りを尽くしたでしょう。経済的、社会的、精神的なダメージは受けているはずです。その上となると、ライラックは武力行使に出るかもしれません。
正直、殺傷性のある破片を手ににじり寄られたことは本当に怖かったですし、許す気はつもりありません。
だからといって、ライラックに暴力に訴えてほしいとも思ってません。この国には法があります。ならば、間違ったことをした人は法で裁かれるべきです。
「アクシズ殿下、お願いがございます」
「なに?」
「グジル様は王宮であるまじき行動をなさいました。どうか、グジル様の捕縛を」
「わかってる。もうちょっと待ってて」
頷かれたアクシズ殿下は、そう仰ると後ろ手に持っていらした何かをポケットへとしまわれました。
「アルメリア! 俺を警備兵へ引き渡すつもりか!? 」
「そうです。ひとまずの罪状は身分を偽っての王宮への侵入罪になるでしょうが、先程のことも含めて私もしっかり証言させていただきます」
「俺はホータラン侯爵の子息だ! 牢屋なぞに入れられて堪るか!」
「侯爵令息らしからぬ振る舞いをなさった結果です。観念なさってください」
「黙れ! いいからお前は黙って俺の妻になって、大人しく言うことを聞いていればいいんだ!」
「──は?」
「え? アクシズ殿下?」
グジル様の横暴な物言いにゴロゴロという雷鳴にも似た低い声がして、てっきりライラックが発したものと思ったのですが、それはアクシズ殿下のお声でした。
ライラックもぽかんとアクシズ殿下のお顔を見ております。
アクシズ殿下がこんなにもお怒りになるなんて──そこまで考えて、そもそも縁談中だと思い出しました。縁談中に縁談相手が元婚約者にあんなことを言われたら、確かに気分はよくありませんよね……なんだか、私、凄い恥ずかしい勘違いをしかけたような気がします。
場違いにも羞恥で赤くなった頬を誤魔化すようにライラックの胸に顔を埋めると、聞き覚えのあるがさりという音がしました。
これはグジル様が現れた時と同じ藪が揺れる音──今度こそ、猫か蛇でも出て来たのでしょうか? ライラックがいるから、蛇でも今は怖くありませんけど。
そう思っていると、ライラックでも、アクシズ殿下でも、グジル様でもない女性の声がしました。もちろん私でもありません。
「グジル様……今仰ったことは、本当なのですか……?」
──え? この声って。
「どうなってんだ、今日は。おい、アクシズ。警備の配置変えろ」
「そうしよっかな……」
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