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第1348話 古界離脱
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竹林の中、古元はその顔を赤らめた蕭炎を見やり、静かな竹の家に目をやるとため息をついた。
薰えりの父親である自分が黄えりが男性とこんなにも近づくのを目撃するのは初めてだった。
「萧玄、見かけたか? 月光を踏みながら古元は蕭炎の赤らんだ顔を見やり淡々と言った。
「はい、見た」蕭炎は少し迷って答えた。
「あなたの体の中の血脈の力を感じた。
あれこそが蕭族最後の火種だろう」
古元は舌打ちをして嘆いた。
「萧玄がここまでやれたのは本当に大変だ。
蕭族に残された火種を守るために自分がそのような姿になるまで我慢したんだろう」
蕭炎は黙った。
彼は天墓が巨大な牢獄であることを知っていた。
エネルギー体として生き延びた蕭玄たちも、無限の孤独を耐えなければならなかった。
「古元様、本当に解放する方法はないのですか?」
萧炎は低く尋ねた。
「少なくとも私はできない。
天墓は昔の斗帝強者が作ったものだという話がある。
その規則を破り蕭玄たちを解放するには、あのレベルに達している必要があるんだろう」
古元は首を横に振った。
斗帝二字を口にするとき、萧炎は彼の顔が複雑な表情になったのに気づいた。
この境界は遠古種族にとって魂に重くのしかかるもので、一族の者たちを一生かけてその頂を目指す動機となっていた。
「斗……」
蕭炎は苦しげに笑った。
この伝説のような存在はあまりにも虚無的すぎた。
眼前の古元さえも、その二文字の前ではただ畏敬の念でいっぱいだった。
「この世界には本当に斗帝がいるのですか?」
萧炎の質問に古元は黙り込んだ。
しばらくして彼はつぶやいた。
「誰にも分からないさ。
あのレベルに達した者は大陸を俯瞰する神々のようなものだ。
彼ら眼中、誰もが塵のように見えるんだろう」
「彼ら?」
蕭炎の目が細まったが、古元の言葉の意味は虚構の指針なのか、何か実在する存在なのか分からないままだった。
その間、古元は大きく手を振った。
「明日には旅立つのか。
自分で気をつけろよ。
今の力なら古族の長老たちもあまり追及しないだろう。
黄えりが短時間で古……」
蕭炎は頷いた。
「古元様は今回の霊界変動は人為的なのか天災なのかとお考えですか?」
「炎上(えんしょう)の問題について、古元(こげん)は眉をひそめながら言った。
『その点についてはまだ不明だ。
彼らが遭遇したのは大いなる危機だろうが、人為的な可能性は低いはずだ。
なぜなら霊族(れいぞく)の実力も大陸超級勢力クラスに近づいており、それをここまで追い詰めるには古族(こぞく)ですら容易ではないからな』
炎上はゆっくりと答えた。
『では魂族(こんぞく)はどうか?天墓(てんぼ)の時、蕭玄(しょうげん)が言っていたように、魂族はあまりにも謎めいた存在だ。
我々蕭族(しょうぞく)も長年対立しているが、彼らを完全に理解したとは言い難い』
古元は一瞬驚きを見せたがすぐに首を横に振った。
『それはないだろう。
魂族が霊族をここまで追い詰めるには大規模な動きが必要だ。
その場合古族の耳に入らないはずがないし、そもそも魂族がそんなことをする理由も分からない。
確かに近年霊族は衰退しているが、簡単に対処できる相手ではない…』
炎上はうなずきながらさらに首を傾げた。
『ではなぜ魂族以外の勢力が霊族をここまで追い詰めたのか?天災的な要因なのか?』
古元は手をふりながら竹楼(ちくろう)を見やり、ため息をついた。
『いずれにせよ貴方には関係ない話だ。
調査の結果明らかになるだろう。
それから董儿(とうじょう)の血脈は千古族(こんぞく)にとって重要なのだ。
何か問題が起きれば私が動かなくても老々たちが怒り出す』
炎上は頬を染めながら苦しげにうなずいた。
『時間も遅いので早めに休息を取れ。
明日の朝には出発だ』古元はそう言い残し、影となって消えていった。
炎上が古元が消えた方向を見やるとため息をついて舌打ちした。
何か物足りない感じがする…
翌日(よくじつ)の暁(あかつき)、広大な空間に初陽が差し込む頃、静寂だった山脈は再び賑わい始めた。
空には次々と風を切る音が響き渡った。
炎上と董儿(とうじょう)は山の喧騒(けんそう)が始まった時竹楼から出てきた。
前山へ向かって飛び出したその頃、そこには既に何隻もの巨大な船が空中に浮かんでいた。
周囲を黒雲が覆い、声勢浩大だった。
炎上が空を見やると知り合いの顔ぶれが目に入った。
鷹泉(ようせん)、林朽(りんしゅう)といった古族の若手精鋭たちもその場にいたが、彼らは炎上を見るなり視線を避けつつ畏怖(いふ)の色を見せていた。
現在炎上の実力は八星斗尊(はっせいとうそん)の頂点まで伸びており、これにより彼らは彼に対して威張る資格を失っていた。
なぜならかつて五星斗尊だった頃から八星級の古妖(こよう)を倒していたのだし、ましてや現在の実力では彼らが相手になれる者は黄儿(おうじょう)、あるいは古青陽(こせいよう)といった数名だけだろう。
炎の視線が巡る中、何者かの視線を感じ取った。
その瞬間、彼は視線をわずかにずらし、遠くにある山頂に注目した。
そこには風に立つ人物がいた。
黒白の髪型からその身分が判然とし、半年前に自分が敗れた古妖だった。
空を越えた視線が交わったが、激しい火花は生まれなかった。
古妖は無表情で、むしろ炎に向かってゆっくりと頷いた。
その穏やかな動作に驚きながらも、炎は同じように微笑んで頷いた。
古妖は当日の敗北から立ち直り、類稀なる才能を持つ若者として古族が重点的に育てる存在だ。
今後の可能性を考慮し、暗中模様よりはむしろ協力関係を築く方が有利だと炎は判断した。
「**!」
集まる人々が増えた頃、空の戦船から号角が響き始めた。
彼らを古界から送り出す準備が始まったようだ。
「炎さん……」
炎が黄えに別れの言葉をかける直前、突然空中から人物が現れた。
炎は視線を向けた瞬間眉根を寄せた。
薬族の薬星極だった。
「何か用か?」
炎の冷たい声に、薬星極は鼻を鳴らした。
現在の炎の実力を考えると嘲讽は控えめにしたが、指先で翡翠のような玉簡を炎に向けてきた。
「これは薬族の族典の招待状だ。
眉をひそめるなよ。
あなたの師匠なら必要と知っているはずさ。
彼は薬族の族典が何を意味するか理解している。
彼の胸中には薬族への不満があるかもしれないが、信じてみてくれ」
炎は玉簡を受け取り、薬星極を見つめたまま返した。
「ありがとう。
**」
薬星極は拳を握り、戦船に乗り込んだ。
炎はその背中に視線を送りながら考えた。
何であろうと師匠に伝えるべきだ。
行くかどうかは師匠の意思次第だ。
「黄え、時間だよ」
炎が振り返ると、黄えは笑顔で頷いた。
「気をつけて」
炎は軽く微笑み、戦船へ向かって駆け上がった。
その背中から光が放たれ、友人達の視線を最後に遮った。
黄えはため息をつきながら炎を見送り続けた。
号角の音と共に戦船は次々と飛び立った。
雲が揺らぎ、戦船は重厚な勢いで古界の出口へ向かっていった。
薰えりの父親である自分が黄えりが男性とこんなにも近づくのを目撃するのは初めてだった。
「萧玄、見かけたか? 月光を踏みながら古元は蕭炎の赤らんだ顔を見やり淡々と言った。
「はい、見た」蕭炎は少し迷って答えた。
「あなたの体の中の血脈の力を感じた。
あれこそが蕭族最後の火種だろう」
古元は舌打ちをして嘆いた。
「萧玄がここまでやれたのは本当に大変だ。
蕭族に残された火種を守るために自分がそのような姿になるまで我慢したんだろう」
蕭炎は黙った。
彼は天墓が巨大な牢獄であることを知っていた。
エネルギー体として生き延びた蕭玄たちも、無限の孤独を耐えなければならなかった。
「古元様、本当に解放する方法はないのですか?」
萧炎は低く尋ねた。
「少なくとも私はできない。
天墓は昔の斗帝強者が作ったものだという話がある。
その規則を破り蕭玄たちを解放するには、あのレベルに達している必要があるんだろう」
古元は首を横に振った。
斗帝二字を口にするとき、萧炎は彼の顔が複雑な表情になったのに気づいた。
この境界は遠古種族にとって魂に重くのしかかるもので、一族の者たちを一生かけてその頂を目指す動機となっていた。
「斗……」
蕭炎は苦しげに笑った。
この伝説のような存在はあまりにも虚無的すぎた。
眼前の古元さえも、その二文字の前ではただ畏敬の念でいっぱいだった。
「この世界には本当に斗帝がいるのですか?」
萧炎の質問に古元は黙り込んだ。
しばらくして彼はつぶやいた。
「誰にも分からないさ。
あのレベルに達した者は大陸を俯瞰する神々のようなものだ。
彼ら眼中、誰もが塵のように見えるんだろう」
「彼ら?」
蕭炎の目が細まったが、古元の言葉の意味は虚構の指針なのか、何か実在する存在なのか分からないままだった。
その間、古元は大きく手を振った。
「明日には旅立つのか。
自分で気をつけろよ。
今の力なら古族の長老たちもあまり追及しないだろう。
黄えりが短時間で古……」
蕭炎は頷いた。
「古元様は今回の霊界変動は人為的なのか天災なのかとお考えですか?」
「炎上(えんしょう)の問題について、古元(こげん)は眉をひそめながら言った。
『その点についてはまだ不明だ。
彼らが遭遇したのは大いなる危機だろうが、人為的な可能性は低いはずだ。
なぜなら霊族(れいぞく)の実力も大陸超級勢力クラスに近づいており、それをここまで追い詰めるには古族(こぞく)ですら容易ではないからな』
炎上はゆっくりと答えた。
『では魂族(こんぞく)はどうか?天墓(てんぼ)の時、蕭玄(しょうげん)が言っていたように、魂族はあまりにも謎めいた存在だ。
我々蕭族(しょうぞく)も長年対立しているが、彼らを完全に理解したとは言い難い』
古元は一瞬驚きを見せたがすぐに首を横に振った。
『それはないだろう。
魂族が霊族をここまで追い詰めるには大規模な動きが必要だ。
その場合古族の耳に入らないはずがないし、そもそも魂族がそんなことをする理由も分からない。
確かに近年霊族は衰退しているが、簡単に対処できる相手ではない…』
炎上はうなずきながらさらに首を傾げた。
『ではなぜ魂族以外の勢力が霊族をここまで追い詰めたのか?天災的な要因なのか?』
古元は手をふりながら竹楼(ちくろう)を見やり、ため息をついた。
『いずれにせよ貴方には関係ない話だ。
調査の結果明らかになるだろう。
それから董儿(とうじょう)の血脈は千古族(こんぞく)にとって重要なのだ。
何か問題が起きれば私が動かなくても老々たちが怒り出す』
炎上は頬を染めながら苦しげにうなずいた。
『時間も遅いので早めに休息を取れ。
明日の朝には出発だ』古元はそう言い残し、影となって消えていった。
炎上が古元が消えた方向を見やるとため息をついて舌打ちした。
何か物足りない感じがする…
翌日(よくじつ)の暁(あかつき)、広大な空間に初陽が差し込む頃、静寂だった山脈は再び賑わい始めた。
空には次々と風を切る音が響き渡った。
炎上と董儿(とうじょう)は山の喧騒(けんそう)が始まった時竹楼から出てきた。
前山へ向かって飛び出したその頃、そこには既に何隻もの巨大な船が空中に浮かんでいた。
周囲を黒雲が覆い、声勢浩大だった。
炎上が空を見やると知り合いの顔ぶれが目に入った。
鷹泉(ようせん)、林朽(りんしゅう)といった古族の若手精鋭たちもその場にいたが、彼らは炎上を見るなり視線を避けつつ畏怖(いふ)の色を見せていた。
現在炎上の実力は八星斗尊(はっせいとうそん)の頂点まで伸びており、これにより彼らは彼に対して威張る資格を失っていた。
なぜならかつて五星斗尊だった頃から八星級の古妖(こよう)を倒していたのだし、ましてや現在の実力では彼らが相手になれる者は黄儿(おうじょう)、あるいは古青陽(こせいよう)といった数名だけだろう。
炎の視線が巡る中、何者かの視線を感じ取った。
その瞬間、彼は視線をわずかにずらし、遠くにある山頂に注目した。
そこには風に立つ人物がいた。
黒白の髪型からその身分が判然とし、半年前に自分が敗れた古妖だった。
空を越えた視線が交わったが、激しい火花は生まれなかった。
古妖は無表情で、むしろ炎に向かってゆっくりと頷いた。
その穏やかな動作に驚きながらも、炎は同じように微笑んで頷いた。
古妖は当日の敗北から立ち直り、類稀なる才能を持つ若者として古族が重点的に育てる存在だ。
今後の可能性を考慮し、暗中模様よりはむしろ協力関係を築く方が有利だと炎は判断した。
「**!」
集まる人々が増えた頃、空の戦船から号角が響き始めた。
彼らを古界から送り出す準備が始まったようだ。
「炎さん……」
炎が黄えに別れの言葉をかける直前、突然空中から人物が現れた。
炎は視線を向けた瞬間眉根を寄せた。
薬族の薬星極だった。
「何か用か?」
炎の冷たい声に、薬星極は鼻を鳴らした。
現在の炎の実力を考えると嘲讽は控えめにしたが、指先で翡翠のような玉簡を炎に向けてきた。
「これは薬族の族典の招待状だ。
眉をひそめるなよ。
あなたの師匠なら必要と知っているはずさ。
彼は薬族の族典が何を意味するか理解している。
彼の胸中には薬族への不満があるかもしれないが、信じてみてくれ」
炎は玉簡を受け取り、薬星極を見つめたまま返した。
「ありがとう。
**」
薬星極は拳を握り、戦船に乗り込んだ。
炎はその背中に視線を送りながら考えた。
何であろうと師匠に伝えるべきだ。
行くかどうかは師匠の意思次第だ。
「黄え、時間だよ」
炎が振り返ると、黄えは笑顔で頷いた。
「気をつけて」
炎は軽く微笑み、戦船へ向かって駆け上がった。
その背中から光が放たれ、友人達の視線を最後に遮った。
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