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第0026話「さらに努力」
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さらなる努力
「誰が処理したんだ?」
江遠は行軍床から起き上がり、水を飲んでカップの水で顔を洗った。
ようやく頭がすっきりしてきた。
王鐘は笑いながら言った。
「昨日は自信満々だったみたいだね」
「彼らが先に処理したんだ」江遠は自然に答えた。
現場検証では先手必勝の原則がある。
丁寧に調べれば、後続の仕事は必要なくなるかもしれない。
さらにDNAを採取できるかどうか、採取できたとしても検出できるかどうかも確率問題だ。
最初期のDNA技術が出た頃は犯罪者も理解していなかったから、大量の血液や精斑、毛髪が残されていた。
成功率は高かった。
今は「微量」で検査する時代だから、純粋な馬鹿は減っている。
寧台県の鑑識技術はまだ十分でないことも問題だった。
王鐘は胸を張って笑った。
「謙べるな、それは俺たちが処理したんだよ」
吴軍は王鐘を見やった。
「うちの?」
「昨日一整天ついてた……あー、爽快だぜ」王鐘はため息をつきながら言った。
「昨日は休み作業みたいだった。
今日は先生が厳しくチェックしてくるような感じだぜ!賞罰も大きいんだから!」
江遠も満足そうだった。
彼の爽快感は単にヒットしただけでなく、新たなスキルが活かされたことに由来していた。
今後の可能性を想像すると水を一気飲み、尋ねた。
「採取場所はどこだ?前科があるのかな?」
DNAデータは指紋よりずっと少ないため、データベースで即時ヒットする場合が多い。
つまり前科者である可能性が高い。
王鐘は隠さずに答えた。
「喧嘩で一度捕まったことがある。
採取したのはトイレの壁の隙間だ。
俺は犯人だと確信してる」
「被害者とは何の関係?」
吴軍が訊いた。
王鐘は言った。
「表面上は何もないけど、だからこそ問題じゃないか?」
「そうだな……他人のトイレでシャワーなんてしないだろう」吴軍も王鐘の判断に賛同した。
トイレは明らかに犯人が清掃消毒した場所だ。
以前採取した検体の大半はDNAが検出できなかったが、再調査でようやく一つ見つかった。
偶然とは思えない。
現実の事件にはそんな奇跡はないからこそ、破绽も露呈しやすい。
「犯人を捕まえられないのか?」
江遠は逆に懸念した。
王鐘は言った。
「劉隊長は逮捕のプロだ。
犯人が逃げなければ必ず連行する」
「逃げるはずないさ。
あれだけ隠すのに意味があるなら」吴軍も推測はしているが確信はない。
寧台県警内部では、吴軍だけではない不安があった。
刑事課長の黄強民が特に心配していた。
一方では劉隊長からの良い知らせを期待しつつ、一方で希望が叶わぬことを恐れながら他の手掛りの捜査員に働きかけ続けるこの二重性は自身でも不協和音のように感じていた。
しかし経験則によれば黄金72時間という貴重な時間を無駄にする余裕など存在しないと悟っている。
幸いなことに重大な手がかりがあることは喜ぶべきことだ。
昨日のような没頭状態の不安とは比べ物にならないほど良い出来事である。
黄強民はオフィスでじっとしていられず、気ままに外に出た。
1階から2階へと上がり、4階まで行きついた先には法医検視室があった。
室内の数人がこれまでリラックスした表情をしていたが、黄強民の入室を見た瞬間一斉に緊張した。
「お前たちの仕事はそのまま続けてくれ。
ただ様子見に来たんだ」黄強民は不自然な笑みを浮かべながらも気さくに尋ねた。
「捜査はどうかな?徹夜明けで疲れてないか?」
その言葉は江遠に向けて向けられていた。
「少し疲れました。
行軍床が狭いです」江遠は率直に答えた。
システムを持つ者とはそういうものだ。
黄隊長は驚きの表情を浮かべた。
これまでの経験では「大丈夫です」という公式な返事しか得られなかったからである。
しかし江遠が新任ながらも早くも優れた能力を見せつけていることを考えると、再び笑みがこぼれた。
「今の若い者は本当に違うものだね。
お前のような高身長の若者には狭い行軍床で寝るのは辛いだろう……いずれ解決策を考えよう」
「昨日江遠と現場を再確認してきました」王鍾が顔を近づけて言った。
隊内の指紋鑑定員は二人しかいないため黄隊長も彼らの顔は知っている。
そこで黄隊長は王鍾に安堵の笑みを向けたが、その角度には凶悪犯罪者の前に立つ時の33.3度の表情が混ざっていた。
「よくやった」
王鍾の心臓が一撃を受けた。
自分が殺人強姦犯として17年逃亡した末に捕まったような気分だった。
「しばらくは宿舎で過ごすのはどうか?局内の宿泊施設は混雑しているから個室は難しいかもしれないが、私はベッドを確保してやる」
黄隊長が江遠を見つめるときには優しい表情になり、口角の角度も66.6度にまで上昇した。
「今は不要です」江遠は警局内の宿泊事情の厳しさを理解できなかったが、実際には帰宅する必要はなかった。
単に面倒くさかったのである。
王鍾はしばらく目を見開いたままだった。
彼自身も寧台県ではないが、長年勤務しても宿舎を手に入れられていなかった。
吴軍は一見の内その生態を理解していた。
この県警では「干ばつで死ぬ者と水かさみで死ぬ者」がいるという現実だったのだ。
実際、県警の資源も限られているし人材も少ない。
優秀な人材を確保するためには地市局より多くのリソースが必要だが、その分余剰人員は「干ばつ」として放置されるのが常だった。
フン、この生態環境を読み解いたからこそ、吴軍は数年前に大騒動を起こしたのだ。
副科待遇の確保を局長に要求する際、辞職をちらつかせたという。
法医というポジションは他の部署と比べて専門性と希少価値が極めて高いからだ。
江遠の存在自体も、吴軍の大騒動の余波によるものだった。
得意気に満ちていたその時、黄队长の携帯電話が鳴り出した。
一同は一斉に顔を伏せ、耳を澄ました。
「黄隊、犯人を捕まえたぞ。
我々は現場確認に向かう」
劉大佐の声には鼻っサリな調子が伝わってくる。
理論上、凶行の真相は加害者または目撃者のみが知り得る。
そのため、現場確認そのものが極めて有力な証拠となる。
「凶器は見つかったか?」
黄強民が即座に質問した。
「この野郎が自白して言っているんだ。
台河に捨てたと」
「我々が現場を確認したら、すぐさま凶器の位置を特定し、人員を動員して打捞作業を開始するように」と黄強民はコスト問題など全く考慮せず指示を出した。
台河は幅広く水深も浅いため衝撃力が小さく、金属製品ならば一定の確率で回収可能だ。
警備隊にはその経験もあった。
劉大佐が即座に応じた。
「我々は彼の家から燃やされた灰を発見しました。
この野郎は血染めの衣服を洗って持ち帰り、その後焼却したんです。
なぜ河川に捨てなかったのかと尋ねたら、DNAサンプルが残る可能性があると心配していたようです。
凶器と一緒に捨てた場合、何年か後に再調査されれば定罪されるかもしれないとの恐怖からだったのでしょう」
「ここまで慎重なのか?」
「学者だからな」と劉大佐は電話の向こうで鼻を鳴らした。
「悪意はあるが思考過剰だし精神状態も脆弱だ。
我々が訪ねた際には前言不遜になってましたよ。
黄隊、この事件は解決です」
「よくやった!」
黄強民が褒め称えつつ追加指示を出し電話を切った。
振り返って江遠を見つめる黄強民の口角が66.6度に緩む。
「時間があるならゆっくり休んでくれ。
今日は早く帰れ」
王鐘が首を突っ込むと、黄強民は付け足すように言った。
「江遠は家でよく眠りなさい。
若い者は体を消耗しないように。
他の連中……我々はベテランだ。
頑張ってケースを固めよう!犯人を捕まえろ!」
「誰が処理したんだ?」
江遠は行軍床から起き上がり、水を飲んでカップの水で顔を洗った。
ようやく頭がすっきりしてきた。
王鐘は笑いながら言った。
「昨日は自信満々だったみたいだね」
「彼らが先に処理したんだ」江遠は自然に答えた。
現場検証では先手必勝の原則がある。
丁寧に調べれば、後続の仕事は必要なくなるかもしれない。
さらにDNAを採取できるかどうか、採取できたとしても検出できるかどうかも確率問題だ。
最初期のDNA技術が出た頃は犯罪者も理解していなかったから、大量の血液や精斑、毛髪が残されていた。
成功率は高かった。
今は「微量」で検査する時代だから、純粋な馬鹿は減っている。
寧台県の鑑識技術はまだ十分でないことも問題だった。
王鐘は胸を張って笑った。
「謙べるな、それは俺たちが処理したんだよ」
吴軍は王鐘を見やった。
「うちの?」
「昨日一整天ついてた……あー、爽快だぜ」王鐘はため息をつきながら言った。
「昨日は休み作業みたいだった。
今日は先生が厳しくチェックしてくるような感じだぜ!賞罰も大きいんだから!」
江遠も満足そうだった。
彼の爽快感は単にヒットしただけでなく、新たなスキルが活かされたことに由来していた。
今後の可能性を想像すると水を一気飲み、尋ねた。
「採取場所はどこだ?前科があるのかな?」
DNAデータは指紋よりずっと少ないため、データベースで即時ヒットする場合が多い。
つまり前科者である可能性が高い。
王鐘は隠さずに答えた。
「喧嘩で一度捕まったことがある。
採取したのはトイレの壁の隙間だ。
俺は犯人だと確信してる」
「被害者とは何の関係?」
吴軍が訊いた。
王鐘は言った。
「表面上は何もないけど、だからこそ問題じゃないか?」
「そうだな……他人のトイレでシャワーなんてしないだろう」吴軍も王鐘の判断に賛同した。
トイレは明らかに犯人が清掃消毒した場所だ。
以前採取した検体の大半はDNAが検出できなかったが、再調査でようやく一つ見つかった。
偶然とは思えない。
現実の事件にはそんな奇跡はないからこそ、破绽も露呈しやすい。
「犯人を捕まえられないのか?」
江遠は逆に懸念した。
王鐘は言った。
「劉隊長は逮捕のプロだ。
犯人が逃げなければ必ず連行する」
「逃げるはずないさ。
あれだけ隠すのに意味があるなら」吴軍も推測はしているが確信はない。
寧台県警内部では、吴軍だけではない不安があった。
刑事課長の黄強民が特に心配していた。
一方では劉隊長からの良い知らせを期待しつつ、一方で希望が叶わぬことを恐れながら他の手掛りの捜査員に働きかけ続けるこの二重性は自身でも不協和音のように感じていた。
しかし経験則によれば黄金72時間という貴重な時間を無駄にする余裕など存在しないと悟っている。
幸いなことに重大な手がかりがあることは喜ぶべきことだ。
昨日のような没頭状態の不安とは比べ物にならないほど良い出来事である。
黄強民はオフィスでじっとしていられず、気ままに外に出た。
1階から2階へと上がり、4階まで行きついた先には法医検視室があった。
室内の数人がこれまでリラックスした表情をしていたが、黄強民の入室を見た瞬間一斉に緊張した。
「お前たちの仕事はそのまま続けてくれ。
ただ様子見に来たんだ」黄強民は不自然な笑みを浮かべながらも気さくに尋ねた。
「捜査はどうかな?徹夜明けで疲れてないか?」
その言葉は江遠に向けて向けられていた。
「少し疲れました。
行軍床が狭いです」江遠は率直に答えた。
システムを持つ者とはそういうものだ。
黄隊長は驚きの表情を浮かべた。
これまでの経験では「大丈夫です」という公式な返事しか得られなかったからである。
しかし江遠が新任ながらも早くも優れた能力を見せつけていることを考えると、再び笑みがこぼれた。
「今の若い者は本当に違うものだね。
お前のような高身長の若者には狭い行軍床で寝るのは辛いだろう……いずれ解決策を考えよう」
「昨日江遠と現場を再確認してきました」王鍾が顔を近づけて言った。
隊内の指紋鑑定員は二人しかいないため黄隊長も彼らの顔は知っている。
そこで黄隊長は王鍾に安堵の笑みを向けたが、その角度には凶悪犯罪者の前に立つ時の33.3度の表情が混ざっていた。
「よくやった」
王鍾の心臓が一撃を受けた。
自分が殺人強姦犯として17年逃亡した末に捕まったような気分だった。
「しばらくは宿舎で過ごすのはどうか?局内の宿泊施設は混雑しているから個室は難しいかもしれないが、私はベッドを確保してやる」
黄隊長が江遠を見つめるときには優しい表情になり、口角の角度も66.6度にまで上昇した。
「今は不要です」江遠は警局内の宿泊事情の厳しさを理解できなかったが、実際には帰宅する必要はなかった。
単に面倒くさかったのである。
王鍾はしばらく目を見開いたままだった。
彼自身も寧台県ではないが、長年勤務しても宿舎を手に入れられていなかった。
吴軍は一見の内その生態を理解していた。
この県警では「干ばつで死ぬ者と水かさみで死ぬ者」がいるという現実だったのだ。
実際、県警の資源も限られているし人材も少ない。
優秀な人材を確保するためには地市局より多くのリソースが必要だが、その分余剰人員は「干ばつ」として放置されるのが常だった。
フン、この生態環境を読み解いたからこそ、吴軍は数年前に大騒動を起こしたのだ。
副科待遇の確保を局長に要求する際、辞職をちらつかせたという。
法医というポジションは他の部署と比べて専門性と希少価値が極めて高いからだ。
江遠の存在自体も、吴軍の大騒動の余波によるものだった。
得意気に満ちていたその時、黄队长の携帯電話が鳴り出した。
一同は一斉に顔を伏せ、耳を澄ました。
「黄隊、犯人を捕まえたぞ。
我々は現場確認に向かう」
劉大佐の声には鼻っサリな調子が伝わってくる。
理論上、凶行の真相は加害者または目撃者のみが知り得る。
そのため、現場確認そのものが極めて有力な証拠となる。
「凶器は見つかったか?」
黄強民が即座に質問した。
「この野郎が自白して言っているんだ。
台河に捨てたと」
「我々が現場を確認したら、すぐさま凶器の位置を特定し、人員を動員して打捞作業を開始するように」と黄強民はコスト問題など全く考慮せず指示を出した。
台河は幅広く水深も浅いため衝撃力が小さく、金属製品ならば一定の確率で回収可能だ。
警備隊にはその経験もあった。
劉大佐が即座に応じた。
「我々は彼の家から燃やされた灰を発見しました。
この野郎は血染めの衣服を洗って持ち帰り、その後焼却したんです。
なぜ河川に捨てなかったのかと尋ねたら、DNAサンプルが残る可能性があると心配していたようです。
凶器と一緒に捨てた場合、何年か後に再調査されれば定罪されるかもしれないとの恐怖からだったのでしょう」
「ここまで慎重なのか?」
「学者だからな」と劉大佐は電話の向こうで鼻を鳴らした。
「悪意はあるが思考過剰だし精神状態も脆弱だ。
我々が訪ねた際には前言不遜になってましたよ。
黄隊、この事件は解決です」
「よくやった!」
黄強民が褒め称えつつ追加指示を出し電話を切った。
振り返って江遠を見つめる黄強民の口角が66.6度に緩む。
「時間があるならゆっくり休んでくれ。
今日は早く帰れ」
王鐘が首を突っ込むと、黄強民は付け足すように言った。
「江遠は家でよく眠りなさい。
若い者は体を消耗しないように。
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(。-人-。)
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