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第0107話「洗い出し」
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山南省清河市寧台県文郷。
江遠が車を降りると、どこか懐かしいような環境に包まれた気がした。
だがその一方で尻の痛みは容赦なく響いていた。
長城炮で数百キロも疾走したというのは明らかに過ちだった。
「現場へ直行しよう」と柳景輝が提案する。
彼は年齢を重ねたせいで体力も腰も衰え、精力も持続力も低下していた。
疲労運転は絶対に耐えられない状態だ。
もし桉子(案件)のことで気分が乗っていなければ、ベッドに横たわって死体のように見せかけていたところだろう。
初めに柳景輝と会ったときは、国家二級保護動物の赤腹錦鶏のように精緻で高慢だったが、今は主人に捕まえて湯通しした老母鶏のようにぼろぼろになっていた。
若い警察官が「張局(ちょうきょ)が来ました」と緊張しながら報告する。
柳景輝は顔を上げると、寧台県警の刑事課長である張涛副局长が車から降りてきて挨拶に来るところだった。
彼は仕方なく笑みを浮かべて手を振った。
「張局様です」
省庁からの赴任では硬いだけではダメ、軟弱なだけでもダメ。
適度に折れることも必要だ。
江遠と他の人々が待機している間、柳景輝は桉情(事件)について考えていた。
すると隣の若い警察官が肘で軽く叩いて視線を向けさせた。
江遠が振り返ると、柳景輝が何かを言いかけているようだった。
その瞬間、張副局长が彼の方に笑みを向けていた。
その笑顔は大学時代の校花とよく似ていた。
校花たちも同じように自分に向けて笑っていた気がした。
しばらくすると指導陣の会話が終わったので、一行は林地へ向かって登り始めた。
吴瓏山(ごうりょうざん)の密林とは違い、文郷の林地はまだ幼く未熟だった。
速生林は高く密集しているものの地面の植物は少なく、一行が通り抜けるのは容易だった。
斑驳な光と微風が吹き抜けた。
老林から出てきた人々には不思議に感じられたほどだ。
山頂を越えた先ではようやく遮天蔽日(せきてんぴ)の樹木が広がり、数十年かけて成長した成熟林だった。
登攀は不便だが少なくとも一メートル以上の幅のある道で、人が頻繁に通る程度には整備されていた。
「ここでの放火は自殺行為だ」と柳景輝が歩きながら評する。
「だから捜査も迅速だったんだ」
「結局犯人を捕まえられなかったのは残念だったね」張副局长が言う。
「我々の案件も行き詰まったので、貴方たちに助けを求めた次第です」柳景輝は好意的な言葉を述べる。
「お世話になりました」と張副局长は大喜びで笑い、周囲も合わせて哄笑した。
その楽しさと満足感が頂点に達し、まるで柳景輝一人の発言で十数人を笑わせたかのように見えた。
実に見事だった。
「放火事件は一向に難破のケースが多い。
正直、今でも現発生した放火事件を任されたら、必ずしも解決できるとは言い切れない」
柳景輝が話題を転じた。
足元の草を軽く蹴りながら、「今回の件は気を引き締めて臨まないと」
「絶対に」
簡単なやり取りの後、文郷林場放火事件現場に到着した。
既に小さな木が芽吹いていた。
新芽が伸びる様子は柔らかく繊細で、触りたくなるほどだ。
江遠と現地調査員、指紋鑑定班が草むらを這いながら放火現場を捜索したが、有力な証拠は何も発見できなかった。
以前の放火事件は焼損面積が小さかったものの、その性質上重要視されていた。
しかし現場採取された指紋は一致するものがなく、そのまま未解決案件となっていた。
孫静怡殺害事件で引っ張り出されるまで、この放火事件は積年の未解決事件の山に埋もれていたかもしれない。
だが、現在ではこの放火事件と孫静怡殺害事件、そしてウロンサン連続事件が関連付けられることで、容疑者は消え去れない。
そのタイミングで農夫山泉の出所が明かされた——生産日付は孫静怡死亡前数ヶ月。
販売先や流通経路も含め、容疑者が関与した可能性を示唆する要素が複数あり、専門捜査班は興奮を隠せない。
ウロンサン野人事件発生以来、手掛かりは皆無だった。
新たな証拠が次々と見つかり、連続殺人事件が発生するたびに注目度は上がり、それに伴いプレッシャーも増す。
その時、江遠が未解決の放火事件をこの一連の事件と結びつけたことで、全員の精神が引き締まった。
もし放火事件と孫静怡殺害事件に何の関係もないなら——
放火事件を解決できれば命案も解明され、さらに連続事件全体も紐付く。
問題は大きく単純化される。
放火事件が難破と言われる理由はその性質によるものだ。
柳景輝らの頭の中では、それが複数の殺人事件の鍵となるなら、難易度など関係ない。
現場を簡単に見回した後、柳景輝はすぐに次の指示を出した。
「張局長、文郷全住民に指紋採取していただけませんか」
常在人口が二万人程度なので費用も時間もそれほどかからない。
殺人事件解決のためならDNA鑑定でも行うのに、指紋採取は格安だ。
もし誰かが省庁や寧台県警を助けて百万円規模の捜査費削減に成功すれば、大赤旗間違いなし——そのようなアイデアがあれば誰もが声を上げるはずだが、江遠らは黙っていた。
未解決事件ほど精巧な手立てなどない。
金で解決できるならそれで結構だ——そんな暗黙の了解があった。
ふ 指紋採取の名目で破損した樹木を根拠にすることはできず、そのようなことなど柳景輝が心配する必要もなかった。
むしろ、県庁には冷静な欺瞞的な計画が数多く存在した。
午後。
「全省指紋工作先進郷」の横断幕が掲げられていた。
文字一つとして虚偽はなかった。
柳景輝が手に入れたのはその名額であり、しかも全省唯一のものだった。
文郷上下は大いに奮起した。
これは全省規模の褒賞であり、「先進」という言葉が示すように明確な前向きさを含んでいた。
中間部分には何があるのか、重要な点はあるのか?
重視するため、県庁事務所から一車分のリンゴが最も繁盛な交差点に置かれ、指紋採取を終えた人々はその場で一つずつ選ぶことができた。
数百メートルにも及ぶ行列が形成された。
省庁柳景輝が現場で指示した。
「白銀山の教訓を学び、他人の指紋を押すようなことは絶対に許さないように……」
文郷側は約束した。
「重点的に監視し、現地の幹部が地域住民を熟知していることを活かし、流入労働者と常住人口に対して単位責任制を採用する……」
寧台県もほぼ全員が出動し、文郷へ殺到。
交差点から山道、特に登山ルートを全て監視した。
見目麗しい恋愛小説
このような事件に関して柳景輝は独自の考えと経験を持ち、潜行調査や暗中偵察に疑問を持つ一方で、費用が少なくて済むことは事実だった。
しかし刑事として日々経費を計算する必要などなかった。
廳長が人を罵る時まで待てばいい。
現在のタイミングでは柳景輝は雷鳴一撃で犯人を捕まえる可能性が高いと信じていた。
全郷の指紋採取にかかわらず、何も結果が出たとしても柳景輝にとっては範囲を大幅に絞り込むことになる。
文郷は遠隔地であり、白銀山とは相当な距離を隔てていた。
現地林場と白銀山林場には直接的な関連がなかった。
両者の指紋が一致した場合、柳景輝は偶然ではないと考えた。
実際、直感的にその人物こそ犯人で、文郷住民である可能性が高いと感じていた。
白銀山の老猟師道は人跡罕至とは言えず、薬採りや登山者、そして「登山者殺害団」が活動する程度だった。
放火犯が死者の墓地から数百メートル離れた時間に偶然現れるのは不自然すぎた。
一方文山林場は白銀山より吸引力が低く、盗猟や密輸の可能性すら薄かった。
新たに作成した収支計算表:
補助金3,600円
新規支出11,720円
残高31,880円
江遠が車を降りると、どこか懐かしいような環境に包まれた気がした。
だがその一方で尻の痛みは容赦なく響いていた。
長城炮で数百キロも疾走したというのは明らかに過ちだった。
「現場へ直行しよう」と柳景輝が提案する。
彼は年齢を重ねたせいで体力も腰も衰え、精力も持続力も低下していた。
疲労運転は絶対に耐えられない状態だ。
もし桉子(案件)のことで気分が乗っていなければ、ベッドに横たわって死体のように見せかけていたところだろう。
初めに柳景輝と会ったときは、国家二級保護動物の赤腹錦鶏のように精緻で高慢だったが、今は主人に捕まえて湯通しした老母鶏のようにぼろぼろになっていた。
若い警察官が「張局(ちょうきょ)が来ました」と緊張しながら報告する。
柳景輝は顔を上げると、寧台県警の刑事課長である張涛副局长が車から降りてきて挨拶に来るところだった。
彼は仕方なく笑みを浮かべて手を振った。
「張局様です」
省庁からの赴任では硬いだけではダメ、軟弱なだけでもダメ。
適度に折れることも必要だ。
江遠と他の人々が待機している間、柳景輝は桉情(事件)について考えていた。
すると隣の若い警察官が肘で軽く叩いて視線を向けさせた。
江遠が振り返ると、柳景輝が何かを言いかけているようだった。
その瞬間、張副局长が彼の方に笑みを向けていた。
その笑顔は大学時代の校花とよく似ていた。
校花たちも同じように自分に向けて笑っていた気がした。
しばらくすると指導陣の会話が終わったので、一行は林地へ向かって登り始めた。
吴瓏山(ごうりょうざん)の密林とは違い、文郷の林地はまだ幼く未熟だった。
速生林は高く密集しているものの地面の植物は少なく、一行が通り抜けるのは容易だった。
斑驳な光と微風が吹き抜けた。
老林から出てきた人々には不思議に感じられたほどだ。
山頂を越えた先ではようやく遮天蔽日(せきてんぴ)の樹木が広がり、数十年かけて成長した成熟林だった。
登攀は不便だが少なくとも一メートル以上の幅のある道で、人が頻繁に通る程度には整備されていた。
「ここでの放火は自殺行為だ」と柳景輝が歩きながら評する。
「だから捜査も迅速だったんだ」
「結局犯人を捕まえられなかったのは残念だったね」張副局长が言う。
「我々の案件も行き詰まったので、貴方たちに助けを求めた次第です」柳景輝は好意的な言葉を述べる。
「お世話になりました」と張副局长は大喜びで笑い、周囲も合わせて哄笑した。
その楽しさと満足感が頂点に達し、まるで柳景輝一人の発言で十数人を笑わせたかのように見えた。
実に見事だった。
「放火事件は一向に難破のケースが多い。
正直、今でも現発生した放火事件を任されたら、必ずしも解決できるとは言い切れない」
柳景輝が話題を転じた。
足元の草を軽く蹴りながら、「今回の件は気を引き締めて臨まないと」
「絶対に」
簡単なやり取りの後、文郷林場放火事件現場に到着した。
既に小さな木が芽吹いていた。
新芽が伸びる様子は柔らかく繊細で、触りたくなるほどだ。
江遠と現地調査員、指紋鑑定班が草むらを這いながら放火現場を捜索したが、有力な証拠は何も発見できなかった。
以前の放火事件は焼損面積が小さかったものの、その性質上重要視されていた。
しかし現場採取された指紋は一致するものがなく、そのまま未解決案件となっていた。
孫静怡殺害事件で引っ張り出されるまで、この放火事件は積年の未解決事件の山に埋もれていたかもしれない。
だが、現在ではこの放火事件と孫静怡殺害事件、そしてウロンサン連続事件が関連付けられることで、容疑者は消え去れない。
そのタイミングで農夫山泉の出所が明かされた——生産日付は孫静怡死亡前数ヶ月。
販売先や流通経路も含め、容疑者が関与した可能性を示唆する要素が複数あり、専門捜査班は興奮を隠せない。
ウロンサン野人事件発生以来、手掛かりは皆無だった。
新たな証拠が次々と見つかり、連続殺人事件が発生するたびに注目度は上がり、それに伴いプレッシャーも増す。
その時、江遠が未解決の放火事件をこの一連の事件と結びつけたことで、全員の精神が引き締まった。
もし放火事件と孫静怡殺害事件に何の関係もないなら——
放火事件を解決できれば命案も解明され、さらに連続事件全体も紐付く。
問題は大きく単純化される。
放火事件が難破と言われる理由はその性質によるものだ。
柳景輝らの頭の中では、それが複数の殺人事件の鍵となるなら、難易度など関係ない。
現場を簡単に見回した後、柳景輝はすぐに次の指示を出した。
「張局長、文郷全住民に指紋採取していただけませんか」
常在人口が二万人程度なので費用も時間もそれほどかからない。
殺人事件解決のためならDNA鑑定でも行うのに、指紋採取は格安だ。
もし誰かが省庁や寧台県警を助けて百万円規模の捜査費削減に成功すれば、大赤旗間違いなし——そのようなアイデアがあれば誰もが声を上げるはずだが、江遠らは黙っていた。
未解決事件ほど精巧な手立てなどない。
金で解決できるならそれで結構だ——そんな暗黙の了解があった。
ふ 指紋採取の名目で破損した樹木を根拠にすることはできず、そのようなことなど柳景輝が心配する必要もなかった。
むしろ、県庁には冷静な欺瞞的な計画が数多く存在した。
午後。
「全省指紋工作先進郷」の横断幕が掲げられていた。
文字一つとして虚偽はなかった。
柳景輝が手に入れたのはその名額であり、しかも全省唯一のものだった。
文郷上下は大いに奮起した。
これは全省規模の褒賞であり、「先進」という言葉が示すように明確な前向きさを含んでいた。
中間部分には何があるのか、重要な点はあるのか?
重視するため、県庁事務所から一車分のリンゴが最も繁盛な交差点に置かれ、指紋採取を終えた人々はその場で一つずつ選ぶことができた。
数百メートルにも及ぶ行列が形成された。
省庁柳景輝が現場で指示した。
「白銀山の教訓を学び、他人の指紋を押すようなことは絶対に許さないように……」
文郷側は約束した。
「重点的に監視し、現地の幹部が地域住民を熟知していることを活かし、流入労働者と常住人口に対して単位責任制を採用する……」
寧台県もほぼ全員が出動し、文郷へ殺到。
交差点から山道、特に登山ルートを全て監視した。
見目麗しい恋愛小説
このような事件に関して柳景輝は独自の考えと経験を持ち、潜行調査や暗中偵察に疑問を持つ一方で、費用が少なくて済むことは事実だった。
しかし刑事として日々経費を計算する必要などなかった。
廳長が人を罵る時まで待てばいい。
現在のタイミングでは柳景輝は雷鳴一撃で犯人を捕まえる可能性が高いと信じていた。
全郷の指紋採取にかかわらず、何も結果が出たとしても柳景輝にとっては範囲を大幅に絞り込むことになる。
文郷は遠隔地であり、白銀山とは相当な距離を隔てていた。
現地林場と白銀山林場には直接的な関連がなかった。
両者の指紋が一致した場合、柳景輝は偶然ではないと考えた。
実際、直感的にその人物こそ犯人で、文郷住民である可能性が高いと感じていた。
白銀山の老猟師道は人跡罕至とは言えず、薬採りや登山者、そして「登山者殺害団」が活動する程度だった。
放火犯が死者の墓地から数百メートル離れた時間に偶然現れるのは不自然すぎた。
一方文山林場は白銀山より吸引力が低く、盗猟や密輸の可能性すら薄かった。
新たに作成した収支計算表:
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