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第0135話「とても合理的」
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「犯人の血痕ですか?」
侯小勇は手袋を外しスマホを取り出した。
大隊長が現場調査の順序で起こされるのは不満だが、犯人の血があれば報告しないなら叩かれるだけだ。
江遠は侯小勇を見やるとさらに降格させた。
現地技術員がそんな不適切な発言をするとは、lv0.8と評価したのは相手を過信していたようだ。
隆利県の技術員たちへの不公平さを感じさせるものだった。
「吸血鬼法医なら一舐めで犯人の身分証番号や血液型、趣味嗜好まで読み取れるかもしれないが、ヨーロッパ人は個人番号を持たない」
江遠は率直に告げた。
「この血痕は特殊な可能性が高い。
犯人か目撃者のものだが、被害者張洪のものかもしれない。
DNA検査をすれば判明する。
血液のDNAならすぐに結果が出る」
通常のDNA検査には数時間かかるが、血痕や血痂から直接拡増すれば三~四時間で出る。
lv0.6の現地技術員侯小勇は急に悟ったように「そうだ」と言い大隊長に電話をかけた。
「続けよう」江遠は隆利県警の大隊長には興味がなかった。
隣県から借りてきた大物とはいえ、特別な扱いもされていない。
ただ大物としての仕事をすればいいだけだ。
生産組合のリーダーへの阿諛は大物の仕事ではない。
当然隆利県警の大物たちは生産組合のリーダーを気にして興奮し、積極的に作業に参加した。
「ここから掃くぞ」江遠は再建現場調査方式で作業を続けた。
単一血痕だけでは確証が立たない。
理論上犯人の血痕があるならもう一つの可能性が高いと江遠は考えていた。
つまり先程発見したのは犯人の血痕だと判断していた。
現場に第三者の痕跡がない限り、被害者ではない血痕は加害者のものである可能性が高い。
加害者の血痕がどこから来たかについて江遠はまず拳で殴打するという推測をした。
拳を使う方がより感情的な表現だ。
ただし手首を傷つけるのは問題だった。
映画では不破の拳はイケメンの特権だ、醜い男なら拳も破けやすい。
拳は顔よりも硬いというのは骨の話であって皮膚ではない。
江遠は次々と観察し記録を取った。
隆利県警技術員たちは満足できなくなった。
やはり群衆から推薦された侯小勇が提案した。
「江法医、もう一人の血痕を見つけてるなら検査をより詳細に」
「了解」江遠は頷いた。
次に物証を取り上げるとすぐに記録し次の作業に入った。
侯小勇が注意を促す。
「もう一度見てみませんか?」
「見たい……何を見るんですか?」
江遠は反問した。
「この投げ飛ばされた血痕から、何が分かるかね?」
江遠は侯小勇に尋ねた。
侯小勇は一瞬固まったあと、低く答えた。
「これについては先ほど話したはずです……」
「さっきは『おそらく打撲によるものだろう』と言ったんだよな」江遠が誘導するように続けた。
侯小勇が頷いた。
すると江遠はさらに追及するように言った。
「それだけじゃない。
他にも何か分かるか?」
侯小勇が答えずにいると、江遠は待つばかりだった。
「生産隊の牛のような存在だよな」侯小勇は大队长の姿を待ちながら必死に考えた。
「その程度ならいいや」
「ほかには?」
江遠が笑みを浮かべて訊ねる。
「……覚えてない」
「左右どちらかと判断できるんだ」
「あ、そう!だから犯人は右利きだ」侯小勇は連続して頷きながら専門用語を口走り、「ほっとした」と安堵の息を吐いた。
江遠がさらに追及するように続けた。
「ではこの血痕の形態から何が分かるか?」
侯小勇はまた固まった。
自分が返せる知識は全て教師に返してしまったのだ。
なぜもっと訊くのか?
江遠は丁寧に説明を始めた。
「まず血液の大きさに注目するんだ。
重量が違うと飛距離も変わるから……」
「次に私が特にこの投げ飛ばされた血痕に注意した理由だ。
それは投げ飛ばされた血痕の中に犯人の血がある可能性があるからだ。
なぜなら犯人が手を切って活動中に出血させた場合、振り回す動作で血が飛び散るからね。
それが形態の重要性なんだ」
江遠の説明に合わせて侯小勇の目は次第に呆然とし始めた。
彼はそもそも優等生でもなく、ましてや江法医が一気にこんな情報を吐き出すなんて初めてのことだった。
ようやく江遠が水を飲んで喉を潤すと、手元の貝殻を見ながら言った。
「この血痕をこれだけ長時間見てきたのは丁寧だね」
「丁寧です!丁寧です!」
侯小勇は慌てて頷きつつ足を動かし、「大队长が来ていないか確認してきます……」
ようやく悟った。
自分が先ほどの発言で江遠に反論されたから、この一連の説明を受け入れるしかなかったのだ。
江遠の様子は相手の反論を許さないものだった。
大队长よりは読書の方が恐ろしい。
まあいいや。
薄明かりが差し始めた頃、隆利県警刑事課長侯楽家がようやく現場に到着した。
「すみません、すみません」侯楽家は捜査現場には入らず外で江遠と何度も握手を交わしながら親しげに談笑していた。
江遠の手が優しく捏まれ、軽く揺らされながら腕をほぐすように動かされていた。
その程度のさわり方で十分だという認識。
挨拶の時間は終了した。
侯楽家は「江法医(げんぱい)今朝……正確には昨晩採取した血痕が清河市へ緊急送付済みです。
結果が出るのも間近でしょう。
まずは食事を摂りながら待機しましょうか」と提案した。
「構いません」江遠は素直に同意する。
現場の処理作業はまだ完了していないものの、この規模の広大な現場を現在の人員で片付けるには一週間かかる計算だ。
警察官たちは生きている限り働かなければならない現実がある。
侯楽家らもその事情を理解していたが、以前は他人の大事な財産のように扱われていた江遠が想像以上に活躍するようになり、最初の狭量な考えから脱却したようだった。
「あの店長に砂锅で肥腸猪肚鸡(ひちょうちゅうちゅうけい)を数人前頼んでおいて」と侯楽家は侯小勇を呼び寄せ詳細に指示した。
侯小勇は意気揚々と任務へ向かった。
各自が得意分野で働く時は自信に満ちるという事実だ。
砂锅に入った熱々の肥腸猪肚鸡が運ばれてくる。
店長は自ら電動三輪車を乗り、折り畳み式テーブルやスプーンなども一緒に持参した。
数十メートル離れた路地裏に設置された席は、隣接する中華炒飯のカウンターから約7メートル離れていた。
周囲には肥腸猪肚鸡のタレが並べられていた。
猪肚(ちゅうど)と鶏肉を煮込んだ鍋料理として知られる猪肚鸡は、豚の胃袋と鶏肉のスープが絶妙に調和し、大量の黒胡椒で辛味と香味を加えることで、単品でも十分な美味しさを持つ。
ただし、食感面ではやや物足りない部分があった。
肥腸(ひちょう)を追加したことでその欠点は解消されていた。
蓋を開けると濃厚な旨みが漂い、思わずお腹が鳴いてしまうほどだ。
警服の上半身を脱ぎ下半身は光沢のあるズボン姿で砂锅に囲まれた。
侯楽家は茶を手に「今日は簡素だが江遠法医への感謝を茶代わりに」と笑顔で述べた。
江遠も立ち上がり杯を掲げ、一口飲んだ後は黙々と食事を進める。
技術者然とした無表情さが際立っていた。
『剣来』
江遠は師匠の吴軍(ごうぐん)が市局法医と共に食堂で数回食事をした程度だという事実を理解し、気にする必要はないと思いながら業務に没頭していた。
侯楽家はその場で上手く人間関係を構築し、黄鳄魚(おうかぎょ)との仲の良さや両県のエピソードを披露しつつ江遠への感謝を述べた。
テーブルに酒がなかったら、侯楽家は江遠を説得するのに成功していたかもしれない。
江遠が食事を終えると「侯隊長、私はすぐ血痕の分析を終わらせられるでしょう。
休憩後は師匠と解剖を始めたい」と提案した。
侯楽家は驚いて「本当にそんなに早く済むのですか?」
と尋ねた。
「物証のDNAは一週間か二週間くらいで消えるだろう」江遠が直截に答えた。
侯楽家は理解した。
これは明らかに挑発的な発言だ。
自家の技術員なら…
だがこの技術員は自家ではない。
侯楽家が沈黙してから、これも悪くないかもしれないと判断した。
少なくとも相手が特異な血痕を発見してくれたのは事実だ。
侯楽家が角度を変えながら言った。
「解剖は全て終了しているはずで、特別な状況もないため、現場からの突破口を開ける必要がある…」
「まずは解剖の結果を見せておく。
師匠にも報告しないと」江遠は腸子を食べながらも顔も上げない。
席にいた全員が江遠の意図を悟った。
「勝手に指揮するならやらない」という意思だ。
侯小勇が尻をずらした。
ふと嬉しくなった。
大隊長までられたのだ。
自分がかれれば当然のこと、という状況は合理的で普通だった。
侯楽家は江遠の不満を聞き取った。
「お前の記憶力は最悪だよ。
まだ師匠と一緒に解剖していないのに、すぐやれと指示するなんて」
侯小勇は手袋を外しスマホを取り出した。
大隊長が現場調査の順序で起こされるのは不満だが、犯人の血があれば報告しないなら叩かれるだけだ。
江遠は侯小勇を見やるとさらに降格させた。
現地技術員がそんな不適切な発言をするとは、lv0.8と評価したのは相手を過信していたようだ。
隆利県の技術員たちへの不公平さを感じさせるものだった。
「吸血鬼法医なら一舐めで犯人の身分証番号や血液型、趣味嗜好まで読み取れるかもしれないが、ヨーロッパ人は個人番号を持たない」
江遠は率直に告げた。
「この血痕は特殊な可能性が高い。
犯人か目撃者のものだが、被害者張洪のものかもしれない。
DNA検査をすれば判明する。
血液のDNAならすぐに結果が出る」
通常のDNA検査には数時間かかるが、血痕や血痂から直接拡増すれば三~四時間で出る。
lv0.6の現地技術員侯小勇は急に悟ったように「そうだ」と言い大隊長に電話をかけた。
「続けよう」江遠は隆利県警の大隊長には興味がなかった。
隣県から借りてきた大物とはいえ、特別な扱いもされていない。
ただ大物としての仕事をすればいいだけだ。
生産組合のリーダーへの阿諛は大物の仕事ではない。
当然隆利県警の大物たちは生産組合のリーダーを気にして興奮し、積極的に作業に参加した。
「ここから掃くぞ」江遠は再建現場調査方式で作業を続けた。
単一血痕だけでは確証が立たない。
理論上犯人の血痕があるならもう一つの可能性が高いと江遠は考えていた。
つまり先程発見したのは犯人の血痕だと判断していた。
現場に第三者の痕跡がない限り、被害者ではない血痕は加害者のものである可能性が高い。
加害者の血痕がどこから来たかについて江遠はまず拳で殴打するという推測をした。
拳を使う方がより感情的な表現だ。
ただし手首を傷つけるのは問題だった。
映画では不破の拳はイケメンの特権だ、醜い男なら拳も破けやすい。
拳は顔よりも硬いというのは骨の話であって皮膚ではない。
江遠は次々と観察し記録を取った。
隆利県警技術員たちは満足できなくなった。
やはり群衆から推薦された侯小勇が提案した。
「江法医、もう一人の血痕を見つけてるなら検査をより詳細に」
「了解」江遠は頷いた。
次に物証を取り上げるとすぐに記録し次の作業に入った。
侯小勇が注意を促す。
「もう一度見てみませんか?」
「見たい……何を見るんですか?」
江遠は反問した。
「この投げ飛ばされた血痕から、何が分かるかね?」
江遠は侯小勇に尋ねた。
侯小勇は一瞬固まったあと、低く答えた。
「これについては先ほど話したはずです……」
「さっきは『おそらく打撲によるものだろう』と言ったんだよな」江遠が誘導するように続けた。
侯小勇が頷いた。
すると江遠はさらに追及するように言った。
「それだけじゃない。
他にも何か分かるか?」
侯小勇が答えずにいると、江遠は待つばかりだった。
「生産隊の牛のような存在だよな」侯小勇は大队长の姿を待ちながら必死に考えた。
「その程度ならいいや」
「ほかには?」
江遠が笑みを浮かべて訊ねる。
「……覚えてない」
「左右どちらかと判断できるんだ」
「あ、そう!だから犯人は右利きだ」侯小勇は連続して頷きながら専門用語を口走り、「ほっとした」と安堵の息を吐いた。
江遠がさらに追及するように続けた。
「ではこの血痕の形態から何が分かるか?」
侯小勇はまた固まった。
自分が返せる知識は全て教師に返してしまったのだ。
なぜもっと訊くのか?
江遠は丁寧に説明を始めた。
「まず血液の大きさに注目するんだ。
重量が違うと飛距離も変わるから……」
「次に私が特にこの投げ飛ばされた血痕に注意した理由だ。
それは投げ飛ばされた血痕の中に犯人の血がある可能性があるからだ。
なぜなら犯人が手を切って活動中に出血させた場合、振り回す動作で血が飛び散るからね。
それが形態の重要性なんだ」
江遠の説明に合わせて侯小勇の目は次第に呆然とし始めた。
彼はそもそも優等生でもなく、ましてや江法医が一気にこんな情報を吐き出すなんて初めてのことだった。
ようやく江遠が水を飲んで喉を潤すと、手元の貝殻を見ながら言った。
「この血痕をこれだけ長時間見てきたのは丁寧だね」
「丁寧です!丁寧です!」
侯小勇は慌てて頷きつつ足を動かし、「大队长が来ていないか確認してきます……」
ようやく悟った。
自分が先ほどの発言で江遠に反論されたから、この一連の説明を受け入れるしかなかったのだ。
江遠の様子は相手の反論を許さないものだった。
大队长よりは読書の方が恐ろしい。
まあいいや。
薄明かりが差し始めた頃、隆利県警刑事課長侯楽家がようやく現場に到着した。
「すみません、すみません」侯楽家は捜査現場には入らず外で江遠と何度も握手を交わしながら親しげに談笑していた。
江遠の手が優しく捏まれ、軽く揺らされながら腕をほぐすように動かされていた。
その程度のさわり方で十分だという認識。
挨拶の時間は終了した。
侯楽家は「江法医(げんぱい)今朝……正確には昨晩採取した血痕が清河市へ緊急送付済みです。
結果が出るのも間近でしょう。
まずは食事を摂りながら待機しましょうか」と提案した。
「構いません」江遠は素直に同意する。
現場の処理作業はまだ完了していないものの、この規模の広大な現場を現在の人員で片付けるには一週間かかる計算だ。
警察官たちは生きている限り働かなければならない現実がある。
侯楽家らもその事情を理解していたが、以前は他人の大事な財産のように扱われていた江遠が想像以上に活躍するようになり、最初の狭量な考えから脱却したようだった。
「あの店長に砂锅で肥腸猪肚鸡(ひちょうちゅうちゅうけい)を数人前頼んでおいて」と侯楽家は侯小勇を呼び寄せ詳細に指示した。
侯小勇は意気揚々と任務へ向かった。
各自が得意分野で働く時は自信に満ちるという事実だ。
砂锅に入った熱々の肥腸猪肚鸡が運ばれてくる。
店長は自ら電動三輪車を乗り、折り畳み式テーブルやスプーンなども一緒に持参した。
数十メートル離れた路地裏に設置された席は、隣接する中華炒飯のカウンターから約7メートル離れていた。
周囲には肥腸猪肚鸡のタレが並べられていた。
猪肚(ちゅうど)と鶏肉を煮込んだ鍋料理として知られる猪肚鸡は、豚の胃袋と鶏肉のスープが絶妙に調和し、大量の黒胡椒で辛味と香味を加えることで、単品でも十分な美味しさを持つ。
ただし、食感面ではやや物足りない部分があった。
肥腸(ひちょう)を追加したことでその欠点は解消されていた。
蓋を開けると濃厚な旨みが漂い、思わずお腹が鳴いてしまうほどだ。
警服の上半身を脱ぎ下半身は光沢のあるズボン姿で砂锅に囲まれた。
侯楽家は茶を手に「今日は簡素だが江遠法医への感謝を茶代わりに」と笑顔で述べた。
江遠も立ち上がり杯を掲げ、一口飲んだ後は黙々と食事を進める。
技術者然とした無表情さが際立っていた。
『剣来』
江遠は師匠の吴軍(ごうぐん)が市局法医と共に食堂で数回食事をした程度だという事実を理解し、気にする必要はないと思いながら業務に没頭していた。
侯楽家はその場で上手く人間関係を構築し、黄鳄魚(おうかぎょ)との仲の良さや両県のエピソードを披露しつつ江遠への感謝を述べた。
テーブルに酒がなかったら、侯楽家は江遠を説得するのに成功していたかもしれない。
江遠が食事を終えると「侯隊長、私はすぐ血痕の分析を終わらせられるでしょう。
休憩後は師匠と解剖を始めたい」と提案した。
侯楽家は驚いて「本当にそんなに早く済むのですか?」
と尋ねた。
「物証のDNAは一週間か二週間くらいで消えるだろう」江遠が直截に答えた。
侯楽家は理解した。
これは明らかに挑発的な発言だ。
自家の技術員なら…
だがこの技術員は自家ではない。
侯楽家が沈黙してから、これも悪くないかもしれないと判断した。
少なくとも相手が特異な血痕を発見してくれたのは事実だ。
侯楽家が角度を変えながら言った。
「解剖は全て終了しているはずで、特別な状況もないため、現場からの突破口を開ける必要がある…」
「まずは解剖の結果を見せておく。
師匠にも報告しないと」江遠は腸子を食べながらも顔も上げない。
席にいた全員が江遠の意図を悟った。
「勝手に指揮するならやらない」という意思だ。
侯小勇が尻をずらした。
ふと嬉しくなった。
大隊長までられたのだ。
自分がかれれば当然のこと、という状況は合理的で普通だった。
侯楽家は江遠の不満を聞き取った。
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まだ師匠と一緒に解剖していないのに、すぐやれと指示するなんて」
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