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第0315話 過去の事件
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「江さん、帰りの際少しお待ちください。
用件があります」唐佳が江遠の横を通り過ぎる際に小さな声でそう言い、髪の毛で彼を軽く払いながら急いで去った。
「何……」江遠の言葉はまだ半分しか出ていなかった。
相手は既に遠ざかっていた。
正午12時。
特に業務がない警官たちは次々と挨拶して帰宅した。
大規模な事件を扱った後、みんなが自主的に休暇を取り早退するのは習慣だった。
今回の件も時間や労力の消費が少なかったとはいえ、その慣性は変わらなかった。
江遠も帰り支度を始めた。
唐佳に何か用事があるなら連絡してくるだろうし、彼が待つ必要もない。
地下駐車場へ向かうと車の前に着くと「わー」と甲高い声が響いた。
唐佳が元気に飛び出してきた。
手足を広げて身体を伸ばす様子は体型を強調していた。
「柔術を習ったんです」江遠は数歩離れた場所で立ち止まった。
「私も習いましたよ。
古典式も習っています。
一緒に稽古しませんか?」
唐佳は臆せず挑発した。
古典式は相手の股間に手を入れて投げる競技だ。
男女が練習するなら体育館はすぐに閉まるだろう。
「私は素人です」江遠は即座に怯んだ。
唐佳が茶道を披露しているのではないかと疑いながら尋ねた。
「あなたは私のために特別な技を見せようとしているんじゃないでしょうね?」
「江さん、こんな会話だと将来彼女がいないかもしれませんよ。
まあ、これを持ってきてください」唐佳はそう言いながら反対側のエレベーター方向を指した。
江遠もその方へ向かうと王伝星・申耀偉・苗利元がそれぞれ平ボックス車を押していた。
箱には数個の紙箱が積まれていた。
「これは各部署から警民連携のプレゼントやちょっとしたお土産です。
余隊長が特にあなたのために選んでくれたものです」唐佳は説明しながら付け加えた。
「高価なものではありません。
我々も節分や年末などに配るようなもので、余隊長は今年分をまとめて持ってきてくれました」
「こちらは治安課からの贈り物です」申耀偉が言った。
「図偵の長孫隊長も同じく……あなたにお時間があれば指導してほしいと申し出ています」苗利元が続けた。
「私が他の部署で指導する資格があるわけない。
勝手にそんなこと考えないでください」江遠は少し江村大将の風格を出して苗利元の言葉を封じた。
唐佳は慌てて言った。
「こちらは余隊長の一存です。
規則違反ではありません。
主に余隊長が長期帰宅していないあなたのために、親戚や友人に配るつもりで……」
彼女は上段の箱を開けながら続けた。
「ご覧ください。
ナッツ・ウェンズ・お菓子・チョコレート・マスク・手袋・タオル……」
他の人も箱をオープンさせ「こちらも同じようなものです」と説明した。
江遠が言った。
「これだけは多い……一箱で十分です」
申耀偉が慌てたように言った。
「江さん、一人一箱ずつお願いします。
一点の心配もないお気持ちですから。
ご自宅に持って帰って家族に見せることで、こちら側の関心を示すだけです」
江遠は余隊長の箱を開けた最上段のものを抱え上げて去ろうとした。
「それ以外はどうするんですか?」
唐佳が急いだ。
「全数返却して、余支に連絡するわ。
」
「余支さんには二十四時間いつでも電話できるって言ってたわね」唐佳が言った。
江遠はうなずきながら、自分が古代の大家族の娘のように感じていることに気づいた。
人質として売り飛ばされた身でありながら、学者のような人物から時折後庭を通じて小物を送られるような状況だ。
唐佳の提案した贈答品のアイデアは悪くなかった。
江遠が余温書(よぬかしょ)の贈り物を受け取る際には、何らかの罪悪感も感じなかった。
自宅に戻ると小売店から始めて子供に一袋ずつお菓子を配り始めた。
「うちの子はお菓子食べないなんていう家があるかもしれないけど、江村の人間はそこまで気にしていないわ」
子供たちはすぐに集まってきて、箱いっぱいのお菓子と様々な物を瞬時に奪い去った。
江遠にとっては感情交流が完了した時点で、その時間は三十分もかからない。
実際には十分未満で、マンションの監視カメラシステムは江遠の帰宅映像を複数の大画面に表示していた。
江遠がマンション内に入った時、管理事務所前広場の四隅に設置された100インチの大スクリーンを見た。
そこには門や塀、主要な道路の監視カメラ映像が流れている。
広場中央では村の老人達が体を動かしながら周囲の大画面を観察し、時折指差して誰かの動きに異変がないかチェックしていた。
江遠は項庚(こうけい)を迎えながら尋ねた。
「これって合法なの?」
「当然よ。
門や道路の監視カメラはあくまで自家用なんだわ。
三叔が設置を指示したんだから、一般の人間なら毎日管理室に来ない方がいいわ」
江遠は信じられなかった。
彼は江村で百家飯を食べ育ったので、これらの親戚たちの性格をよく知っていた。
項庚は笑って続けた。
「今は左右の大画面が同じ映像かどうか比較しているだけよ。
頻繁に来る人は減っていくんだわ」
江遠はうなずきながら三叔への説得を考え始めた。
項庚はただ実行者だから、彼の言う通りだ。
ちょうどその時、管理事務所内を散策していた江遠は、監視室の作業が正常に進行していることを確認し、自宅に戻った。
沿道には様々な挨拶があった。
現在の江村の雰囲気はかつてとは大きく異なっていた。
江遠は子供時代、父親と共に他の家を転々としながら白眼視されることもあったが、三次にわたる土地収用後、江村内部の結束力は空前の高さだった。
さらに江遠父子が社会的ステータスの上位層に躍り出たことで、村人たちとの関係は笑顔が多くなっていた。
江遠はかつて村民たちの表情を思い出したが、それほどまでにはしない。
集まっているのはただの一般村民で、多くは背景に過ぎない存在だった。
江富町の同僚はいつものようにキッチンで忙しく働いていたが、普段とは違うのは家族関係の親戚たちが十数人集まっていたことだった。
「お父さん」江遠が部屋に入ると呼びかけた瞬間、江富町の視線が引き戻された。
「えっ、もう帰ってきたの?まだ何時間もかかると思ってたのに。
午後の仕事は休みだったのかい?」
江富町は他の人を無視して手を拭きながら出てきた。
江遠はうなずいて答えた。
「一件終わったからね。
上司が何か持ってきてたんだ。
松子一袋だけ置いて、あとはみんなに配った……」
江遠は言いながら老父に松子の缶を渡した。
「いいいい」江富町は喜んで受け取り、蓋を開けて一つ食べて頷いた。
「おいしいよ。
おじさんから連絡があったみたいで、近々選挙があるんだって。
みんなで話し合わないと」
その時三叔が手を振りながら呼びかけた。
「江遠帰ってきたのか、ちょうど一緒に話そうぜ。
もう大人だから選挙に参加する時期だよ」
三叔は長年江富町と食事を共にしてきた人物だった。
主に三叔の妻が作った料理がまずいから、別の手段を模索していたのが理由だ。
かつては江富町や江遠に食事を持ってくる最も頻繁な親戚で、江富町との関係も良好だった。
江遠は頷きながらキッチンに入り、「何か手伝う?」
と申し出た。
「若いから見ててくれ。
この二つのスマホならどちらがいいか」
三叔は輝くスマートフォンを二台出した。
両方とも最上級のフラグシップモデルだった。
江遠は目を丸くして言った。
「三叔さん、これ違法じゃない?」
「村の人たちにちょっとしたプレゼントくらいでしょ?もし相手から送ってきたらどうするかね?」
三叔は笑いながら真剣な口調になった。
「こんな大金なら牢屋行きだよ」江遠も少し真顔になった。
「そうだろ!江遠がそう言うんだから、その通りに伝えようぜ。
彼が牢に入りたいなら入れてやるさ。
うちの江遠はまだそんなことしたくないだろう?」
キッチンの中の数人が一斉に盛り上がった。
江遠は黙ってキッチンエリアを退出し、三叔のボルフスハイド犬も人々と犬が堪えきれないほどの熱気に反応して足元から這い出てきた。
翌日。
江遠はベランダで冬瓜に水やりしながら土を耕していた。
LV3の冬瓜栽培という強力なスキルを持つため、季節外れでもハイテクを使えば成長が良好だった。
ドアベルが鳴った時もまだ作業中で、顔を上げた江遠は驚いた。
「申支さんですか?」
訪ねてきたのは申耀国と申耀偉の二人だった。
申耀偉はまだ若造だが小顔で笑顔が可愛い。
申耀国は年長者として穏やかに微笑んでいた。
「江遠、話を聞かせてほしいんだ」申耀国はベランダに入り込み自分で椅子を引っ張ってきた。
江遠も少し躊躇してから座った。
「どの件ですか?」
「えーと……正直に言うとね、以前私が担当した未解決事件があるんだ。
もし次の案件が思いつかないなら、そのやつを選んでほしいと思ってる」
申耀国は話すほどに調子に乗ってきた。
「なぜ?」
江遠はまず理由を尋ねた。
彼の目には、申耀国が寧台県まで自宅に来たり、直接依頼するなど不自然な行動に違和感があったのだ。
「えーと……」申耀国は少し間を置いてから続けた。
「実はね、この事件は私にとっても重大なんだ。
だからこそ……」
江遠の視線が鋭く光った。
用件があります」唐佳が江遠の横を通り過ぎる際に小さな声でそう言い、髪の毛で彼を軽く払いながら急いで去った。
「何……」江遠の言葉はまだ半分しか出ていなかった。
相手は既に遠ざかっていた。
正午12時。
特に業務がない警官たちは次々と挨拶して帰宅した。
大規模な事件を扱った後、みんなが自主的に休暇を取り早退するのは習慣だった。
今回の件も時間や労力の消費が少なかったとはいえ、その慣性は変わらなかった。
江遠も帰り支度を始めた。
唐佳に何か用事があるなら連絡してくるだろうし、彼が待つ必要もない。
地下駐車場へ向かうと車の前に着くと「わー」と甲高い声が響いた。
唐佳が元気に飛び出してきた。
手足を広げて身体を伸ばす様子は体型を強調していた。
「柔術を習ったんです」江遠は数歩離れた場所で立ち止まった。
「私も習いましたよ。
古典式も習っています。
一緒に稽古しませんか?」
唐佳は臆せず挑発した。
古典式は相手の股間に手を入れて投げる競技だ。
男女が練習するなら体育館はすぐに閉まるだろう。
「私は素人です」江遠は即座に怯んだ。
唐佳が茶道を披露しているのではないかと疑いながら尋ねた。
「あなたは私のために特別な技を見せようとしているんじゃないでしょうね?」
「江さん、こんな会話だと将来彼女がいないかもしれませんよ。
まあ、これを持ってきてください」唐佳はそう言いながら反対側のエレベーター方向を指した。
江遠もその方へ向かうと王伝星・申耀偉・苗利元がそれぞれ平ボックス車を押していた。
箱には数個の紙箱が積まれていた。
「これは各部署から警民連携のプレゼントやちょっとしたお土産です。
余隊長が特にあなたのために選んでくれたものです」唐佳は説明しながら付け加えた。
「高価なものではありません。
我々も節分や年末などに配るようなもので、余隊長は今年分をまとめて持ってきてくれました」
「こちらは治安課からの贈り物です」申耀偉が言った。
「図偵の長孫隊長も同じく……あなたにお時間があれば指導してほしいと申し出ています」苗利元が続けた。
「私が他の部署で指導する資格があるわけない。
勝手にそんなこと考えないでください」江遠は少し江村大将の風格を出して苗利元の言葉を封じた。
唐佳は慌てて言った。
「こちらは余隊長の一存です。
規則違反ではありません。
主に余隊長が長期帰宅していないあなたのために、親戚や友人に配るつもりで……」
彼女は上段の箱を開けながら続けた。
「ご覧ください。
ナッツ・ウェンズ・お菓子・チョコレート・マスク・手袋・タオル……」
他の人も箱をオープンさせ「こちらも同じようなものです」と説明した。
江遠が言った。
「これだけは多い……一箱で十分です」
申耀偉が慌てたように言った。
「江さん、一人一箱ずつお願いします。
一点の心配もないお気持ちですから。
ご自宅に持って帰って家族に見せることで、こちら側の関心を示すだけです」
江遠は余隊長の箱を開けた最上段のものを抱え上げて去ろうとした。
「それ以外はどうするんですか?」
唐佳が急いだ。
「全数返却して、余支に連絡するわ。
」
「余支さんには二十四時間いつでも電話できるって言ってたわね」唐佳が言った。
江遠はうなずきながら、自分が古代の大家族の娘のように感じていることに気づいた。
人質として売り飛ばされた身でありながら、学者のような人物から時折後庭を通じて小物を送られるような状況だ。
唐佳の提案した贈答品のアイデアは悪くなかった。
江遠が余温書(よぬかしょ)の贈り物を受け取る際には、何らかの罪悪感も感じなかった。
自宅に戻ると小売店から始めて子供に一袋ずつお菓子を配り始めた。
「うちの子はお菓子食べないなんていう家があるかもしれないけど、江村の人間はそこまで気にしていないわ」
子供たちはすぐに集まってきて、箱いっぱいのお菓子と様々な物を瞬時に奪い去った。
江遠にとっては感情交流が完了した時点で、その時間は三十分もかからない。
実際には十分未満で、マンションの監視カメラシステムは江遠の帰宅映像を複数の大画面に表示していた。
江遠がマンション内に入った時、管理事務所前広場の四隅に設置された100インチの大スクリーンを見た。
そこには門や塀、主要な道路の監視カメラ映像が流れている。
広場中央では村の老人達が体を動かしながら周囲の大画面を観察し、時折指差して誰かの動きに異変がないかチェックしていた。
江遠は項庚(こうけい)を迎えながら尋ねた。
「これって合法なの?」
「当然よ。
門や道路の監視カメラはあくまで自家用なんだわ。
三叔が設置を指示したんだから、一般の人間なら毎日管理室に来ない方がいいわ」
江遠は信じられなかった。
彼は江村で百家飯を食べ育ったので、これらの親戚たちの性格をよく知っていた。
項庚は笑って続けた。
「今は左右の大画面が同じ映像かどうか比較しているだけよ。
頻繁に来る人は減っていくんだわ」
江遠はうなずきながら三叔への説得を考え始めた。
項庚はただ実行者だから、彼の言う通りだ。
ちょうどその時、管理事務所内を散策していた江遠は、監視室の作業が正常に進行していることを確認し、自宅に戻った。
沿道には様々な挨拶があった。
現在の江村の雰囲気はかつてとは大きく異なっていた。
江遠は子供時代、父親と共に他の家を転々としながら白眼視されることもあったが、三次にわたる土地収用後、江村内部の結束力は空前の高さだった。
さらに江遠父子が社会的ステータスの上位層に躍り出たことで、村人たちとの関係は笑顔が多くなっていた。
江遠はかつて村民たちの表情を思い出したが、それほどまでにはしない。
集まっているのはただの一般村民で、多くは背景に過ぎない存在だった。
江富町の同僚はいつものようにキッチンで忙しく働いていたが、普段とは違うのは家族関係の親戚たちが十数人集まっていたことだった。
「お父さん」江遠が部屋に入ると呼びかけた瞬間、江富町の視線が引き戻された。
「えっ、もう帰ってきたの?まだ何時間もかかると思ってたのに。
午後の仕事は休みだったのかい?」
江富町は他の人を無視して手を拭きながら出てきた。
江遠はうなずいて答えた。
「一件終わったからね。
上司が何か持ってきてたんだ。
松子一袋だけ置いて、あとはみんなに配った……」
江遠は言いながら老父に松子の缶を渡した。
「いいいい」江富町は喜んで受け取り、蓋を開けて一つ食べて頷いた。
「おいしいよ。
おじさんから連絡があったみたいで、近々選挙があるんだって。
みんなで話し合わないと」
その時三叔が手を振りながら呼びかけた。
「江遠帰ってきたのか、ちょうど一緒に話そうぜ。
もう大人だから選挙に参加する時期だよ」
三叔は長年江富町と食事を共にしてきた人物だった。
主に三叔の妻が作った料理がまずいから、別の手段を模索していたのが理由だ。
かつては江富町や江遠に食事を持ってくる最も頻繁な親戚で、江富町との関係も良好だった。
江遠は頷きながらキッチンに入り、「何か手伝う?」
と申し出た。
「若いから見ててくれ。
この二つのスマホならどちらがいいか」
三叔は輝くスマートフォンを二台出した。
両方とも最上級のフラグシップモデルだった。
江遠は目を丸くして言った。
「三叔さん、これ違法じゃない?」
「村の人たちにちょっとしたプレゼントくらいでしょ?もし相手から送ってきたらどうするかね?」
三叔は笑いながら真剣な口調になった。
「こんな大金なら牢屋行きだよ」江遠も少し真顔になった。
「そうだろ!江遠がそう言うんだから、その通りに伝えようぜ。
彼が牢に入りたいなら入れてやるさ。
うちの江遠はまだそんなことしたくないだろう?」
キッチンの中の数人が一斉に盛り上がった。
江遠は黙ってキッチンエリアを退出し、三叔のボルフスハイド犬も人々と犬が堪えきれないほどの熱気に反応して足元から這い出てきた。
翌日。
江遠はベランダで冬瓜に水やりしながら土を耕していた。
LV3の冬瓜栽培という強力なスキルを持つため、季節外れでもハイテクを使えば成長が良好だった。
ドアベルが鳴った時もまだ作業中で、顔を上げた江遠は驚いた。
「申支さんですか?」
訪ねてきたのは申耀国と申耀偉の二人だった。
申耀偉はまだ若造だが小顔で笑顔が可愛い。
申耀国は年長者として穏やかに微笑んでいた。
「江遠、話を聞かせてほしいんだ」申耀国はベランダに入り込み自分で椅子を引っ張ってきた。
江遠も少し躊躇してから座った。
「どの件ですか?」
「えーと……正直に言うとね、以前私が担当した未解決事件があるんだ。
もし次の案件が思いつかないなら、そのやつを選んでほしいと思ってる」
申耀国は話すほどに調子に乗ってきた。
「なぜ?」
江遠はまず理由を尋ねた。
彼の目には、申耀国が寧台県まで自宅に来たり、直接依頼するなど不自然な行動に違和感があったのだ。
「えーと……」申耀国は少し間を置いてから続けた。
「実はね、この事件は私にとっても重大なんだ。
だからこそ……」
江遠の視線が鋭く光った。
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(。-人-。)
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