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第0636話 ミイラ
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「現地調査と痕跡鑑定の担当者を呼び、法医も来てほしい。
写真撮影して。
それからこのリフォーム業者の情報を調べて、遺族に連絡……」
銭同毅は早口で指示を出し続けた。
死体を見つける興奮が全身を駆け巡っていた。
この事件について調べ始めてから一ヶ月近く経ち、ようやく実質的な進展があったためか、銭同毅は既に江遠らとは関係なくなりつつあった。
江遠も構わず、通常の指示なら問題ないと言わんばかりに黙って作業を進めさせた。
もし異常があれば指摘するだろうが。
三つ揃いを再着した江遠は、数人分離して内部の死体を観察し始めた。
数名の刑事たちが近所のホームセンターへ向かい、ハンマーや電動ドリルなどを作業用具を買いに行った。
彼らは壁に穴を開け始めるやいきやで「相当頑丈な造りだぜ」と言いながらも、牧志洋が冗談めかして言った。
「あいつの家は監獄みたいに作られたんだろ?うちのリフォーム時は職人がここまで頑丈にするなんて凄かったよ」
隣席の警官が笑い声を上げた。
牧志洋が考え込むと、「あの業者、客を壁の中に埋め込ませるなんて酷いもんだ。
この家主は相当な悪人だぜ。
もし今見つからなかったら、いつか誰かが臭気で気づくかもしれない」
「必ずしもより強烈になるとは限らないさ」江遠は指差しながら言った。
「犯人はこの壁に少なくとも二袋の生石灰を流したんだ。
さらにコンクリートと混ぜてあるから吸湿性は問題ない。
臭いに関しては、血水がなければそれほど悪くならないはずだ。
死体の腐敗は進行するけど、尸臭を感じられない人間なら区別できないかもしれない」
生石灰は食品用の乾燥剤でもあり、建築材料としてもよく使われる。
新築住宅に最初に漂うのはその石灰の匂いである。
一方で、死体の腐敗が主な原因となる尸臭だが、干屍や木乃伊のような状態なら臭いはほとんどしない。
ただし、嗅覚は個人差があるものだ。
例えば花粉症の人間は長期間におかしくなる場合もあり、逆に妊婦は敏感になることがある。
一般人でも尸臭に対する感度は様々で、多くの小説では隣人が臭気を感知して通報するが、実際には全く気づかない人もいる。
さらに、死体の状態や天候も匂いの発生に影響する。
例えば腹部脂肪や内臓脂肪が多い人は腐敗が早いし、湿気と高温の環境では肉は早く腐敗する。
これらは誰もが経験したことのある現象だ。
「ブロックがビニールシートの上にある」
江遠は整塊で取り出されたブロックに特に注意を払い、補足した。
「ブロックの端には指紋が残っている可能性がある。
確率は低いが調べてみる価値はある」
牧志洋は素直に従い、テレビモニターを見ながら言った。
「俺は思うんだ、もし我々が来なかったら次の人間が見つけるんだろうか?」
「分からないさ。
再装修されるかもしれないし」江遠はそう言い放った。
「見つからなかったら、次に家を買った人がテレビが好きなら、毎日死体を見ていることになるんだよ」牧志洋はその光景を想像し首を横に振った。
「臭わなければ問題ないさ」と江遠は法医の口調で優しく言った。
「ある家の壁に鹿頭や熊頭を飾るのと同じだ。
魚の標本も同じことさ」
牧志洋が黙々と作業を続けた。
「分かった、俺は釣り老人になっても標本はしないよ」
気分が少し和らいだ同毅が笑って言った「うちの休みと給料なら釣り老人にもなれないし、標本も買えないさ」
部屋中の警察たちが頷いた。
「本当に心強いわね」
「死体よりマシだわ」
「実は金を儲けつつ死体にならない人もいるんだよ」
増援の警官たちは最速で到着した。
人数が増えれば装備も届き、東側の壁はすぐに取り払われた。
石灰とセメントの中から遺体が流れ出てきた。
「後頭部に一撃だ」江遠は専門用語を使わずにまず同毅たちに死因を伝えた「調べて」
同毅が頷いて「鈍器です」
「うん、猪の脳みそくらいの大きさだよ」と江遠が手で示した。
同毅が指示を伝えれば市内では新鑫建設装飾会社の捜査が始まり、ハンマーとその他の鈍器は重点的に捜索される。
江遠は遺体を見つめ続けた。
遺体を見るのは滅多にないから多少運もあったんだろう。
もしこの改装中の家で見つかっていなければ未解決事件のままだったんだ。
そう考えながら江遠は遺体の四肢部分を観察し「ここが第一現場だ。
血痕を探してみよう。
犯人はここで車で逃げたはずだ。
周辺の監視カメラ映像から範囲を絞って見つけてくれ」
部屋にいた劉成が「死亡時間が正確なのか?」
と声を出した。
江遠はうなずいて「生石灰には脱水作用があるから、遺体の状態は比較的良い。
建設会社にこの壁を築いた時期を聞いてみれば大体分かるはずだ」
法医学による死因判定は置いておいて、建物の築造時期という点は非常に安定した死亡時間の根拠になる。
同毅が即座に賛成し電話に出た。
余温書は刑事課を動員し二組が建設会社を家宅侵入で取り調べ、残りの人員が監視カメラ映像を探し始めた。
短時間で建設会社の社長とプロジェクトマネージャー、そして数え切れないデザイナーたち全員が拘束された。
「死亡時間は失踪当日と一致しています。
瓦工は建築会社が雇った臨時職人で、個人請負だったため現金支払いでした。
現場監督は電話番号のみ確認し身分証明書も確認していません。
現在その人物の所在を捜査中です」
「携帯電話の追跡を」と江遠が指示した
「了解しました」同毅が返事をしながら周囲に連絡を開始する
事件が進展すると関心を持つ人々が増えた
劉成は彼らの会話を聞き終えた後、遺体の方へ移動し江遠に声をかけた「江隊長 その死亡時間の判定は本当に正確ですね」
「慣れたものですから」江遠は遺体を見ながら消石灰の塊を軽く触った
「我々警視庁の法医検死官も長い経験を持っていますよ」と劉成が笑い返し「ある事件では死亡時刻の特定だけで解決したこともあります」
「興味があれば黄局長に直接送ってください」江遠は彼と冗談を交わしながら答えた「現在は状況確認が必要です」
「そう簡単ですか?」
劉成は驚きを隠せない表情になった
江遠が頷く「以前なら私に直接送ればよかったのですが、最近の事件は複雑化しているため詳細な情報が必要です」
「当然のことです」そのような話題は口に出す必要がないと皆が理解していた
その間同毅が戻ってきて「この瓦工の携帯電話は購入したものです。
この男には問題があるようです」
江遠は特に驚きもせず体を伸ばして「殺人の手際も良く、さらに……」と言葉を切った
同毅が「さらに何ですか?」
と尋ねた
「以前話した通り車両処理のプロで慣習犯ですね」と江遠が同毅を見上げた
「覚えています」同毅は頷いた
「被害者の腹腔を開き内臓を全て取り出しました」江遠は視線を同毅に向けた
「それは……」警察でも吐き気を覚えるような行為だった
隣の牧志洋が眉根を寄せ「それだけの血痕があるはずです」
江遠が続ける「彼は地面に消石灰を敷き、そこで作業後、その消石灰を壁の中に埋め込んだのです」
江遠が目の前の塊を指差す「これが取り出した内臓です。
また被害者の腹腔内にも消石灰が詰まっているはずです」
「簡易版の木乃伊ですね」劉成が驚嘆した
江遠が頷く「効果はあったのでしょうが、すでに遺体がほとんど消失しているため正確な手順を判断するのは難しい。
でも私はこれが初めてではないと確信しています」
写真撮影して。
それからこのリフォーム業者の情報を調べて、遺族に連絡……」
銭同毅は早口で指示を出し続けた。
死体を見つける興奮が全身を駆け巡っていた。
この事件について調べ始めてから一ヶ月近く経ち、ようやく実質的な進展があったためか、銭同毅は既に江遠らとは関係なくなりつつあった。
江遠も構わず、通常の指示なら問題ないと言わんばかりに黙って作業を進めさせた。
もし異常があれば指摘するだろうが。
三つ揃いを再着した江遠は、数人分離して内部の死体を観察し始めた。
数名の刑事たちが近所のホームセンターへ向かい、ハンマーや電動ドリルなどを作業用具を買いに行った。
彼らは壁に穴を開け始めるやいきやで「相当頑丈な造りだぜ」と言いながらも、牧志洋が冗談めかして言った。
「あいつの家は監獄みたいに作られたんだろ?うちのリフォーム時は職人がここまで頑丈にするなんて凄かったよ」
隣席の警官が笑い声を上げた。
牧志洋が考え込むと、「あの業者、客を壁の中に埋め込ませるなんて酷いもんだ。
この家主は相当な悪人だぜ。
もし今見つからなかったら、いつか誰かが臭気で気づくかもしれない」
「必ずしもより強烈になるとは限らないさ」江遠は指差しながら言った。
「犯人はこの壁に少なくとも二袋の生石灰を流したんだ。
さらにコンクリートと混ぜてあるから吸湿性は問題ない。
臭いに関しては、血水がなければそれほど悪くならないはずだ。
死体の腐敗は進行するけど、尸臭を感じられない人間なら区別できないかもしれない」
生石灰は食品用の乾燥剤でもあり、建築材料としてもよく使われる。
新築住宅に最初に漂うのはその石灰の匂いである。
一方で、死体の腐敗が主な原因となる尸臭だが、干屍や木乃伊のような状態なら臭いはほとんどしない。
ただし、嗅覚は個人差があるものだ。
例えば花粉症の人間は長期間におかしくなる場合もあり、逆に妊婦は敏感になることがある。
一般人でも尸臭に対する感度は様々で、多くの小説では隣人が臭気を感知して通報するが、実際には全く気づかない人もいる。
さらに、死体の状態や天候も匂いの発生に影響する。
例えば腹部脂肪や内臓脂肪が多い人は腐敗が早いし、湿気と高温の環境では肉は早く腐敗する。
これらは誰もが経験したことのある現象だ。
「ブロックがビニールシートの上にある」
江遠は整塊で取り出されたブロックに特に注意を払い、補足した。
「ブロックの端には指紋が残っている可能性がある。
確率は低いが調べてみる価値はある」
牧志洋は素直に従い、テレビモニターを見ながら言った。
「俺は思うんだ、もし我々が来なかったら次の人間が見つけるんだろうか?」
「分からないさ。
再装修されるかもしれないし」江遠はそう言い放った。
「見つからなかったら、次に家を買った人がテレビが好きなら、毎日死体を見ていることになるんだよ」牧志洋はその光景を想像し首を横に振った。
「臭わなければ問題ないさ」と江遠は法医の口調で優しく言った。
「ある家の壁に鹿頭や熊頭を飾るのと同じだ。
魚の標本も同じことさ」
牧志洋が黙々と作業を続けた。
「分かった、俺は釣り老人になっても標本はしないよ」
気分が少し和らいだ同毅が笑って言った「うちの休みと給料なら釣り老人にもなれないし、標本も買えないさ」
部屋中の警察たちが頷いた。
「本当に心強いわね」
「死体よりマシだわ」
「実は金を儲けつつ死体にならない人もいるんだよ」
増援の警官たちは最速で到着した。
人数が増えれば装備も届き、東側の壁はすぐに取り払われた。
石灰とセメントの中から遺体が流れ出てきた。
「後頭部に一撃だ」江遠は専門用語を使わずにまず同毅たちに死因を伝えた「調べて」
同毅が頷いて「鈍器です」
「うん、猪の脳みそくらいの大きさだよ」と江遠が手で示した。
同毅が指示を伝えれば市内では新鑫建設装飾会社の捜査が始まり、ハンマーとその他の鈍器は重点的に捜索される。
江遠は遺体を見つめ続けた。
遺体を見るのは滅多にないから多少運もあったんだろう。
もしこの改装中の家で見つかっていなければ未解決事件のままだったんだ。
そう考えながら江遠は遺体の四肢部分を観察し「ここが第一現場だ。
血痕を探してみよう。
犯人はここで車で逃げたはずだ。
周辺の監視カメラ映像から範囲を絞って見つけてくれ」
部屋にいた劉成が「死亡時間が正確なのか?」
と声を出した。
江遠はうなずいて「生石灰には脱水作用があるから、遺体の状態は比較的良い。
建設会社にこの壁を築いた時期を聞いてみれば大体分かるはずだ」
法医学による死因判定は置いておいて、建物の築造時期という点は非常に安定した死亡時間の根拠になる。
同毅が即座に賛成し電話に出た。
余温書は刑事課を動員し二組が建設会社を家宅侵入で取り調べ、残りの人員が監視カメラ映像を探し始めた。
短時間で建設会社の社長とプロジェクトマネージャー、そして数え切れないデザイナーたち全員が拘束された。
「死亡時間は失踪当日と一致しています。
瓦工は建築会社が雇った臨時職人で、個人請負だったため現金支払いでした。
現場監督は電話番号のみ確認し身分証明書も確認していません。
現在その人物の所在を捜査中です」
「携帯電話の追跡を」と江遠が指示した
「了解しました」同毅が返事をしながら周囲に連絡を開始する
事件が進展すると関心を持つ人々が増えた
劉成は彼らの会話を聞き終えた後、遺体の方へ移動し江遠に声をかけた「江隊長 その死亡時間の判定は本当に正確ですね」
「慣れたものですから」江遠は遺体を見ながら消石灰の塊を軽く触った
「我々警視庁の法医検死官も長い経験を持っていますよ」と劉成が笑い返し「ある事件では死亡時刻の特定だけで解決したこともあります」
「興味があれば黄局長に直接送ってください」江遠は彼と冗談を交わしながら答えた「現在は状況確認が必要です」
「そう簡単ですか?」
劉成は驚きを隠せない表情になった
江遠が頷く「以前なら私に直接送ればよかったのですが、最近の事件は複雑化しているため詳細な情報が必要です」
「当然のことです」そのような話題は口に出す必要がないと皆が理解していた
その間同毅が戻ってきて「この瓦工の携帯電話は購入したものです。
この男には問題があるようです」
江遠は特に驚きもせず体を伸ばして「殺人の手際も良く、さらに……」と言葉を切った
同毅が「さらに何ですか?」
と尋ねた
「以前話した通り車両処理のプロで慣習犯ですね」と江遠が同毅を見上げた
「覚えています」同毅は頷いた
「被害者の腹腔を開き内臓を全て取り出しました」江遠は視線を同毅に向けた
「それは……」警察でも吐き気を覚えるような行為だった
隣の牧志洋が眉根を寄せ「それだけの血痕があるはずです」
江遠が続ける「彼は地面に消石灰を敷き、そこで作業後、その消石灰を壁の中に埋め込んだのです」
江遠が目の前の塊を指差す「これが取り出した内臓です。
また被害者の腹腔内にも消石灰が詰まっているはずです」
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