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番外編
おまけ 愛のかたち2 (蜘蛛視点)
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「もうっ。そんなに褒められたら、恥ずかしくなってしまうわ。身内だからこその欲目というものだと思うけれど、皆ありがとう」
本当に恥ずかしいのか少し赤く染まった頬に両手をそえて照れているダニエラは、なかなか珍しい気がする。
これは主に見せてあげたかった。
蜘蛛の目から見ても、照れているダニエラはとても愛らしいのに、何故いま主はここにいないのだ。
主、後悔しても蜘蛛にはどうすることも出来ないぞ。愛らしいダニエラを見られなくて可哀相だが、その代わり蜘蛛がしっかり記憶しておくからな。
「ふふふ、ダニエラちゃんが可愛いわ。本当に私の義妹はなんて可愛いいのかしら。あなたの愛らしい顔を見られて私寿命が百年延びた気がするわ」
邪魔する者がいないからなのか、ロマーナ様は一人喜んでいる。
ロマーナ様、人間は喜んだくらいで百年も寿命は延びないと思うぞ。例えにしても大袈裟だ。
「お義姉様、揶揄わないで下さいませ」
「あぁ、もうっ。そんな上目遣いで、なんて私の義妹は可愛いのっ。絵師、絵師を呼びましょう! こんな愛らしいダニエラちゃんを後世に残さないなんて、大罪だわ」
両手を頬に添えたまま、じぃっとロマーナ様を見つめるダニエラを見て、ロマーナ様の興奮は留まる事を忘れてしまった様だ。
頼むからロマーナ様どれだけ興奮しても構わないから、後で主に自慢だけはしないで欲しい。
昨日のブレガ侯爵の言動は常軌を逸していると思っていたが、あの者の父上殿への崇拝が過ぎているのではなく、ウィンストン公爵家の血筋を愛する者はブレガ侯爵やロマーナ様の様になるということなのだろうか。
「かぁい? かあぁいいっ!」
無邪気に喜ぶロマーナ様にアデライザがパチパチと手を叩きながら、はしゃいだ声を上げる。
アデライザのなんとも愛らしい姿に、蜘蛛は幸せというものを感じる。
こういう感情は、ダニエラや子供達と関わる様になって覚えたものだ。
魔物の蜘蛛が形だけ人になっても、人の様な感情は持てないと思っていたが蜘蛛はいつの間にかこういう感情を覚える様になっていた。
「アデライザも可愛いわ。はあ、私あなたの義姉になれて本当に幸せよ」
蜘蛛が自分の感情に感動していると、ロマーナ様はうっとりとダニエラとアデライザを見つめながらダニエラと同じ様に、頬に両手を当てながら微笑んでいる。
「ロマーナ様はダニエラが本当に大好きなのだな」
つい蜘蛛の口が余計な事を言ってしまった。
「まあ、くぅちゃん当たり前じゃない。私はダニエラちゃんが嘘偽りなく大好きだし、ニール様を心の底からお慕いしているから、ニール様に名前を呼ばれるだけで未だにうっとりしてしまうわ。それにダニエラちゃんにお義姉様と呼んで貰える度に幸せを感じるの。もうこれは……そう奇跡なのよ。私は実の父から小賢しい人間だと言われる様な者で幼い頃はそれに悩んだこともあったけれど、大好きな大好きなニール様の許に嫁げたのだからそんな事もうどうでもいいの。でも未だにニール様の妻になれたのは夢ではないかと思う時があるのよ。だってこんな幸せが現実とは思えないの。ニール様は私を妻に迎えて下さっただけでなく、ジェリンドまで授けて下さったのだもの」
「そ、そうか……あ、ニール様おはようございます」
のろけと言うのか何と表現していいのか分からないものをロマーナ様が早口で延々と語っているところに、ニール様が眉間に皺を寄せながら部屋に入って来た。その後ろには主もいて苦笑している様だ。
「……ロマーナ、朝から元気だな」
「え、きゃあああっ、ニール様、いつからそちらにっ」
「……まあ、くぅちゃん辺りからだな」
いかん、蜘蛛は吹き出しそうだ。
つまり、ニール様は扉の前でロマーナ様の言葉をずっと聞いていたということか。
これは、ニール様、照れていると言うやつなのではないか? だが蜘蛛は主の使役獣としてここで笑うわけにはいかない。蜘蛛の失態は主の恥だ。
「ダニエラ、蜘蛛は母上殿の様子を見て来る。そうだ、アデライザを連れて行こう。きっと会いたいだろう」
部屋を出る言い訳に母上殿を使うのは申し訳ないが、昨晩から具合が良く無い母上殿が心配なのも確かだ。
「え、じゃあ私も一緒に」
「いや、ダニエラは主と一緒にいてくれ。主はこれからニール様と出掛けるのだろう。それまでは一緒に」
ダニエラは特にニール様の表情を気にしてはいない様だ。
真っ赤になっているロマーナ様と、若干眉間に皺を寄せているニール様、蜘蛛は一緒にいるとおかしな態度になりそうだから、悪いが逃げる。
「じゃあ、アデライザをお願い出来る? お母様きっとアデライザの顔を見たら元気になると思うわ」
「ああ、任せてくれ」
そそくさと人の形になりアデライザを抱きあげ、蜘蛛は部屋を出ると母上殿が休んでいる寝室を目指した。
「いやはや、伴侶というものは楽しいものだ」
「たのしぃ?」
「ああ、楽しいだ。アデライザ、話せる言葉が急に増えて来たな」
「あーい!」
無邪気に片手を挙げて返事をするアデライザを抱きながら、蜘蛛はのんびり母上殿の部屋に向かったのだ。
本当に恥ずかしいのか少し赤く染まった頬に両手をそえて照れているダニエラは、なかなか珍しい気がする。
これは主に見せてあげたかった。
蜘蛛の目から見ても、照れているダニエラはとても愛らしいのに、何故いま主はここにいないのだ。
主、後悔しても蜘蛛にはどうすることも出来ないぞ。愛らしいダニエラを見られなくて可哀相だが、その代わり蜘蛛がしっかり記憶しておくからな。
「ふふふ、ダニエラちゃんが可愛いわ。本当に私の義妹はなんて可愛いいのかしら。あなたの愛らしい顔を見られて私寿命が百年延びた気がするわ」
邪魔する者がいないからなのか、ロマーナ様は一人喜んでいる。
ロマーナ様、人間は喜んだくらいで百年も寿命は延びないと思うぞ。例えにしても大袈裟だ。
「お義姉様、揶揄わないで下さいませ」
「あぁ、もうっ。そんな上目遣いで、なんて私の義妹は可愛いのっ。絵師、絵師を呼びましょう! こんな愛らしいダニエラちゃんを後世に残さないなんて、大罪だわ」
両手を頬に添えたまま、じぃっとロマーナ様を見つめるダニエラを見て、ロマーナ様の興奮は留まる事を忘れてしまった様だ。
頼むからロマーナ様どれだけ興奮しても構わないから、後で主に自慢だけはしないで欲しい。
昨日のブレガ侯爵の言動は常軌を逸していると思っていたが、あの者の父上殿への崇拝が過ぎているのではなく、ウィンストン公爵家の血筋を愛する者はブレガ侯爵やロマーナ様の様になるということなのだろうか。
「かぁい? かあぁいいっ!」
無邪気に喜ぶロマーナ様にアデライザがパチパチと手を叩きながら、はしゃいだ声を上げる。
アデライザのなんとも愛らしい姿に、蜘蛛は幸せというものを感じる。
こういう感情は、ダニエラや子供達と関わる様になって覚えたものだ。
魔物の蜘蛛が形だけ人になっても、人の様な感情は持てないと思っていたが蜘蛛はいつの間にかこういう感情を覚える様になっていた。
「アデライザも可愛いわ。はあ、私あなたの義姉になれて本当に幸せよ」
蜘蛛が自分の感情に感動していると、ロマーナ様はうっとりとダニエラとアデライザを見つめながらダニエラと同じ様に、頬に両手を当てながら微笑んでいる。
「ロマーナ様はダニエラが本当に大好きなのだな」
つい蜘蛛の口が余計な事を言ってしまった。
「まあ、くぅちゃん当たり前じゃない。私はダニエラちゃんが嘘偽りなく大好きだし、ニール様を心の底からお慕いしているから、ニール様に名前を呼ばれるだけで未だにうっとりしてしまうわ。それにダニエラちゃんにお義姉様と呼んで貰える度に幸せを感じるの。もうこれは……そう奇跡なのよ。私は実の父から小賢しい人間だと言われる様な者で幼い頃はそれに悩んだこともあったけれど、大好きな大好きなニール様の許に嫁げたのだからそんな事もうどうでもいいの。でも未だにニール様の妻になれたのは夢ではないかと思う時があるのよ。だってこんな幸せが現実とは思えないの。ニール様は私を妻に迎えて下さっただけでなく、ジェリンドまで授けて下さったのだもの」
「そ、そうか……あ、ニール様おはようございます」
のろけと言うのか何と表現していいのか分からないものをロマーナ様が早口で延々と語っているところに、ニール様が眉間に皺を寄せながら部屋に入って来た。その後ろには主もいて苦笑している様だ。
「……ロマーナ、朝から元気だな」
「え、きゃあああっ、ニール様、いつからそちらにっ」
「……まあ、くぅちゃん辺りからだな」
いかん、蜘蛛は吹き出しそうだ。
つまり、ニール様は扉の前でロマーナ様の言葉をずっと聞いていたということか。
これは、ニール様、照れていると言うやつなのではないか? だが蜘蛛は主の使役獣としてここで笑うわけにはいかない。蜘蛛の失態は主の恥だ。
「ダニエラ、蜘蛛は母上殿の様子を見て来る。そうだ、アデライザを連れて行こう。きっと会いたいだろう」
部屋を出る言い訳に母上殿を使うのは申し訳ないが、昨晩から具合が良く無い母上殿が心配なのも確かだ。
「え、じゃあ私も一緒に」
「いや、ダニエラは主と一緒にいてくれ。主はこれからニール様と出掛けるのだろう。それまでは一緒に」
ダニエラは特にニール様の表情を気にしてはいない様だ。
真っ赤になっているロマーナ様と、若干眉間に皺を寄せているニール様、蜘蛛は一緒にいるとおかしな態度になりそうだから、悪いが逃げる。
「じゃあ、アデライザをお願い出来る? お母様きっとアデライザの顔を見たら元気になると思うわ」
「ああ、任せてくれ」
そそくさと人の形になりアデライザを抱きあげ、蜘蛛は部屋を出ると母上殿が休んでいる寝室を目指した。
「いやはや、伴侶というものは楽しいものだ」
「たのしぃ?」
「ああ、楽しいだ。アデライザ、話せる言葉が急に増えて来たな」
「あーい!」
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