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王子は攻略対象者のトラウマについて考える
「おはようございます。エルネクト殿下」
「おはよう。楽にしていいよ」
翌朝、学校の教室に入るなりフォルードが近付いて来た。
「今朝から騎士団で朝の鍛錬に参加したのかな」
昨日の茶会で兄上が誘っていたから余程の事がなければ行っていた筈だ。
「はい。私の様な子供が行って良いものか悩みましたが、レオンハルト殿下が誘って下さったのですから、勇気を出して伺いました」
レオンハルト殿下の辺りを声高く言うのは、他の級友達へ自慢したいからだろう。
こういうところが、好きになれないんだよなあと思いながら、フォルードの後ろに困った顔をしていつの間にか立っていた、もう一人の学友マリウス・リーベに声を掛ける。
「マリウス君悪かったね。入り口を塞いでしまっていたね」
廊下に出ようとしていた矢先に俺とフォルードが入り口で話し始めてしまったから、出るに出られなかったのだろう。
「廊下に出ようとしていたわけではありません。殿下おはようございます。昨日はお茶会にお誘い頂きましてありがとうございました」
「うん、おはよう。昨日はあまり話しが出来ずに悪かったね」
昨日俺の学友として、茶会に招待されていたのはフォルードとマリウスと一つ上の学年のクリスティーノ・シャイネンの三人。後は兄上の友人でマリウスの兄ハルト・リーベだった。
実は昨日お茶会に招待していたこのメンバーは、すべてゲームの攻略対象者だ。
姉ちゃんメモによれば、『駄目な男を愛せますか』というテーマがあのゲームにはあるらしく、攻略対象者は色々とトラウマを抱えている。
トラウマ持ちがすなわち駄目な男というわけではなく、ヒロインが攻略対象者のトラウマを克服させたり、相手を受け入れていく事でゲームが進むらしい。
フォルード・ゴレロフは、魔法は苦手、剣の腕が自慢。
(両親の不仲と父親の無関心など家族の事でトラウマを抱えている。身分が低かったエバーナの母親を憎み、それが原因で階級意識が強い)
クリスティーノ・シャイネンは、頭脳は攻略対象者一番。だけど魔力が少なく、初級魔法以外使えない(エルの一つ上だが貴族学校で同じクラスに。伯爵家長男。父は宮廷魔法使い長。父親にコンプレックス。)
マリウス・リーベ 宰相の息子次男。剣が得意魔法は苦手(対人が苦手で話すのも苦手、父親に出来が悪いと言われ続けた為、頭が悪いと思い込んでいる。父は、マリウスが将来文官になると思っていると考えているけれど、本人は騎士団に入りたい。ある程度勉強は出来るのでエルネクトと同じクラスだけれど、父親には出来が悪いと呆れられている。)
ハルト・リーベ 宰相の息子長男。レオンハルトの学友。頭がいい。常に冷静。剣も魔法もどちらもそれなりに出来る。(幼い頃に侍女に悪戯され、女性が怖い為、女性と話すのもダンスをするのも苦手)
この他にもう一人いて、その人は貴族学校の教師だ。
ラグリエール 光魔法、回復魔法が得意な宗教学の教師。神官でもある。平民なので家名はなし(捨て子で神殿に拾われ育てられる。親の愛を知らないのに神の慈悲と言われても……と考えている。優しいと言われるが演技。本当は他人も自分もどうでもいい。自分は誰も愛せないだろうと考えている)
そして、兄上へのコンプレックスを拗らせている俺。
あとは、攻略対象者全員の好感度を上げたら出てくる、レア攻略対象者が兄上レオンハルト。兄上のトラウマは幼い頃伴侶と思っていた相手が亡くなった事。
誰も愛せないだろうと諦めている兄上を、ヒロインが傷を癒し、兄上は婚約者がいるのにも関わらずヒロインに惹かれていく。
考えたらヒロインは恐ろしい存在だ。
だって、ゲーム開始の頃は皆婚約者がいる。それでも自分を選ばせるように仕向けるんだから。
「殿下、何か昨日粗相をしていたでしょうか」
「え、いや。何もないよ。少し私がはしゃぎすぎていて恥ずかしかったかなと、反省しているけれど」
ゲームの事を考えていて、二人の存在を忘れていた。
ゲームの通りに進むかどうかは分からないけれど、婚約者を蔑ろにしてヒロインと上手くいくなんて、それはゲームだからだ。実際にそんなことしたら、相手の家から盛大に苦情を言われて慰謝料を請求されるし、婚約破棄のやり方が不味ければ、社交界での笑い者になる。
出来るなら、それは避けたいよな。
俺はエバーナと幸せになりたいし、他の攻略対象者達にも幸せになって欲しい。
ヒロインが本当にこの世界にいるのかどうか分からないけれど、攻略対象者の誰かがヒロインと上手くいくというなら、その時婚約破棄される令嬢が苦しまないようにして欲しいけど、難しいのかな。
「向こうで話そうか、フォルード君の今朝の鍛練の話も聞きたいし。マリウス君も聞きたいよね」
俺が何とか出来るなら、彼らのトラウマを何とかしてヒロインと仲良くなる可能性を潰していけたらいいんだけど。
トラウマ解消してくれたからヒロインと仲良くなるんじゃなく、上手くいく相手なら、何をしたって上手くいくだろうし。
まず手近なところで、マリウスだよなあ。
「私、ですか」
「うん、君。騎士団は興味はないかな」
「私は、その」
マリウスが騎士団に入りたいと考え始めるのはいつ頃からなんだろう?
この組の中では剣術の授業で目立っているのは、フォルードとマリウス。俺も出来る方だけれど、王子の立場を気にしている可能性もあるから、実力なのかは分からない。
「殿下、リーベは剣術よりも本を読む方が好きなのですよ。残念ですが、無理に誘っては」
「でも、マリウス君は剣術の授業でいつも頑張っているし、剣も好きな方だよね」
二人だとどちらが強いのか、先生が二人を打ち合わせさせることがないから、本当のところは分からないけれど。
多分二人とも剣術が一番好きな授業なんだろう事は授業態度からも分かる。
「私は」
「まあ、いいじゃないか。一緒に話をしよう」
話をしたくて仕方ないフォルードと、興味はありそうなのに何故かそれを隠そうとしているマリウスを連れ、自分の席まで歩く。
兄上は内緒としてくれていたけれど、俺の婚約の話はどこからか聞いているのだろう。教室のあちこちからチラチラと視線を感じる。
直接聞いてくる様な無謀な人間はいないと思うけれど、面倒な雰囲気だった。
「で、どうだった?」
「はい。今日は手始めに体力作りの方法を教わりました。あと、騎士団の方に素振りを見て頂きご指導を受けました」
「体力作り。へえ」
「レオンハルト殿下と一緒に走り込みをさせて頂きました。殿下はとても足が早く、私では追い付くことすら出来ませんでしたが、殿下も騎士団の方々も鍛練についてこられるだけで立派だと誉めて下さいました」
うん、聞きたいのはそういう事じゃないんだけどね。
まあ、初日だし本格的なものはやらないよね。
「明日も、あの。明日も行くの」
マリウスが珍しく自分から聞いている。
やはり興味があるんだな。どうせなら、マリウスも鍛練に参加させてやりたいと思うんだけど、兄上に頼んだら何とかならないだろうか。
ゲームの設定通りなら彼は勉強よりも剣を学びたいわけだし、リーベ家の息子二人が文官になる必要もないだろうと思うんだけど。
宰相と個人的に話をしたことがないから、その辺りがわからないんだよなあ。
「勿論。やる気があるなら、歓迎すると言われているからね」
得意そうに胸を張る、フォルードは普通の子供に見えた。
「おはよう。楽にしていいよ」
翌朝、学校の教室に入るなりフォルードが近付いて来た。
「今朝から騎士団で朝の鍛錬に参加したのかな」
昨日の茶会で兄上が誘っていたから余程の事がなければ行っていた筈だ。
「はい。私の様な子供が行って良いものか悩みましたが、レオンハルト殿下が誘って下さったのですから、勇気を出して伺いました」
レオンハルト殿下の辺りを声高く言うのは、他の級友達へ自慢したいからだろう。
こういうところが、好きになれないんだよなあと思いながら、フォルードの後ろに困った顔をしていつの間にか立っていた、もう一人の学友マリウス・リーベに声を掛ける。
「マリウス君悪かったね。入り口を塞いでしまっていたね」
廊下に出ようとしていた矢先に俺とフォルードが入り口で話し始めてしまったから、出るに出られなかったのだろう。
「廊下に出ようとしていたわけではありません。殿下おはようございます。昨日はお茶会にお誘い頂きましてありがとうございました」
「うん、おはよう。昨日はあまり話しが出来ずに悪かったね」
昨日俺の学友として、茶会に招待されていたのはフォルードとマリウスと一つ上の学年のクリスティーノ・シャイネンの三人。後は兄上の友人でマリウスの兄ハルト・リーベだった。
実は昨日お茶会に招待していたこのメンバーは、すべてゲームの攻略対象者だ。
姉ちゃんメモによれば、『駄目な男を愛せますか』というテーマがあのゲームにはあるらしく、攻略対象者は色々とトラウマを抱えている。
トラウマ持ちがすなわち駄目な男というわけではなく、ヒロインが攻略対象者のトラウマを克服させたり、相手を受け入れていく事でゲームが進むらしい。
フォルード・ゴレロフは、魔法は苦手、剣の腕が自慢。
(両親の不仲と父親の無関心など家族の事でトラウマを抱えている。身分が低かったエバーナの母親を憎み、それが原因で階級意識が強い)
クリスティーノ・シャイネンは、頭脳は攻略対象者一番。だけど魔力が少なく、初級魔法以外使えない(エルの一つ上だが貴族学校で同じクラスに。伯爵家長男。父は宮廷魔法使い長。父親にコンプレックス。)
マリウス・リーベ 宰相の息子次男。剣が得意魔法は苦手(対人が苦手で話すのも苦手、父親に出来が悪いと言われ続けた為、頭が悪いと思い込んでいる。父は、マリウスが将来文官になると思っていると考えているけれど、本人は騎士団に入りたい。ある程度勉強は出来るのでエルネクトと同じクラスだけれど、父親には出来が悪いと呆れられている。)
ハルト・リーベ 宰相の息子長男。レオンハルトの学友。頭がいい。常に冷静。剣も魔法もどちらもそれなりに出来る。(幼い頃に侍女に悪戯され、女性が怖い為、女性と話すのもダンスをするのも苦手)
この他にもう一人いて、その人は貴族学校の教師だ。
ラグリエール 光魔法、回復魔法が得意な宗教学の教師。神官でもある。平民なので家名はなし(捨て子で神殿に拾われ育てられる。親の愛を知らないのに神の慈悲と言われても……と考えている。優しいと言われるが演技。本当は他人も自分もどうでもいい。自分は誰も愛せないだろうと考えている)
そして、兄上へのコンプレックスを拗らせている俺。
あとは、攻略対象者全員の好感度を上げたら出てくる、レア攻略対象者が兄上レオンハルト。兄上のトラウマは幼い頃伴侶と思っていた相手が亡くなった事。
誰も愛せないだろうと諦めている兄上を、ヒロインが傷を癒し、兄上は婚約者がいるのにも関わらずヒロインに惹かれていく。
考えたらヒロインは恐ろしい存在だ。
だって、ゲーム開始の頃は皆婚約者がいる。それでも自分を選ばせるように仕向けるんだから。
「殿下、何か昨日粗相をしていたでしょうか」
「え、いや。何もないよ。少し私がはしゃぎすぎていて恥ずかしかったかなと、反省しているけれど」
ゲームの事を考えていて、二人の存在を忘れていた。
ゲームの通りに進むかどうかは分からないけれど、婚約者を蔑ろにしてヒロインと上手くいくなんて、それはゲームだからだ。実際にそんなことしたら、相手の家から盛大に苦情を言われて慰謝料を請求されるし、婚約破棄のやり方が不味ければ、社交界での笑い者になる。
出来るなら、それは避けたいよな。
俺はエバーナと幸せになりたいし、他の攻略対象者達にも幸せになって欲しい。
ヒロインが本当にこの世界にいるのかどうか分からないけれど、攻略対象者の誰かがヒロインと上手くいくというなら、その時婚約破棄される令嬢が苦しまないようにして欲しいけど、難しいのかな。
「向こうで話そうか、フォルード君の今朝の鍛練の話も聞きたいし。マリウス君も聞きたいよね」
俺が何とか出来るなら、彼らのトラウマを何とかしてヒロインと仲良くなる可能性を潰していけたらいいんだけど。
トラウマ解消してくれたからヒロインと仲良くなるんじゃなく、上手くいく相手なら、何をしたって上手くいくだろうし。
まず手近なところで、マリウスだよなあ。
「私、ですか」
「うん、君。騎士団は興味はないかな」
「私は、その」
マリウスが騎士団に入りたいと考え始めるのはいつ頃からなんだろう?
この組の中では剣術の授業で目立っているのは、フォルードとマリウス。俺も出来る方だけれど、王子の立場を気にしている可能性もあるから、実力なのかは分からない。
「殿下、リーベは剣術よりも本を読む方が好きなのですよ。残念ですが、無理に誘っては」
「でも、マリウス君は剣術の授業でいつも頑張っているし、剣も好きな方だよね」
二人だとどちらが強いのか、先生が二人を打ち合わせさせることがないから、本当のところは分からないけれど。
多分二人とも剣術が一番好きな授業なんだろう事は授業態度からも分かる。
「私は」
「まあ、いいじゃないか。一緒に話をしよう」
話をしたくて仕方ないフォルードと、興味はありそうなのに何故かそれを隠そうとしているマリウスを連れ、自分の席まで歩く。
兄上は内緒としてくれていたけれど、俺の婚約の話はどこからか聞いているのだろう。教室のあちこちからチラチラと視線を感じる。
直接聞いてくる様な無謀な人間はいないと思うけれど、面倒な雰囲気だった。
「で、どうだった?」
「はい。今日は手始めに体力作りの方法を教わりました。あと、騎士団の方に素振りを見て頂きご指導を受けました」
「体力作り。へえ」
「レオンハルト殿下と一緒に走り込みをさせて頂きました。殿下はとても足が早く、私では追い付くことすら出来ませんでしたが、殿下も騎士団の方々も鍛練についてこられるだけで立派だと誉めて下さいました」
うん、聞きたいのはそういう事じゃないんだけどね。
まあ、初日だし本格的なものはやらないよね。
「明日も、あの。明日も行くの」
マリウスが珍しく自分から聞いている。
やはり興味があるんだな。どうせなら、マリウスも鍛練に参加させてやりたいと思うんだけど、兄上に頼んだら何とかならないだろうか。
ゲームの設定通りなら彼は勉強よりも剣を学びたいわけだし、リーベ家の息子二人が文官になる必要もないだろうと思うんだけど。
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