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とーさまはやっぱりカッコイイです
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「私にも抱っこさせてもらえるかしら?」
横から伸ばされた手は、とても白くて、細くて、キレイだった。
その手の主は王妃様で、私は手を伸ばすのを少し躊躇った。
だって私、重いでしょ!王妃様のこの細い手がポッキリ折れたらどうするの?
「ふふっ。大丈夫ですよ。これでも2人の男の子を産んだ母ですからね。」
私の心配を悟ったのか、王妃様はそう言いながら更に私に向けて手を伸ばす。
私が恐る恐る手を伸ばすと、王妃様はふんわりと私を抱っこして背中をポンポンしてくれた。
あれ、とっても抱かれ心地が良い。流石は二児の母だね!心配しちゃってごめんなさい!
私は王妃様にキュッと抱き付いた。王妃様はとっても良い匂いがする。そして見た目は細いけど、結構お胸がありました!
王妃様の良い匂いとふくよかな胸のお陰?で、私は抱っこされたまま、ついウトウトしてしまったらしい。
「あら、眠いのかしら?疲れちゃったのね。今日はもう帰ってゆっくり休むといいわ。」
私は目をゴシゴシと擦りながら眠たくて重たい体をゆっくりと起こす。
王妃様は私の背中をポンポンしてくれていた手を私の頬に移動させると、頬を優しく撫でてくれた。
「今日は来てくれて本当にありがとう。アヤナとはもっとお話しがしたいわ。今度また、ゆっくり会いましょうね。」
「はい、おうひさま。」
王妃様はとーさまに私を渡すと「またね。」と言って頭を撫でてくれた。
私もとーさまの胸に頭をグリグリと擦り付けながら、眠たい目をなんとか開けて力弱く手を振り返す。
もー眠たい。限界です、ごめんなさい……。
私は睡魔に負けて、そのまま眠りに落ちてしまいました。
ーーガキーン!ガキーン!!
「今だ!行けっ!!」
なんだか周りが騒がしくて私はぼんやりと目を開ける。
「……とーさま。」
「ああ、アヤナ。ごめんね、煩かっただろう?」
私はどうやら、とーさまに抱っこされたままずっと寝ていたらしい。
「ううん、だいじょうぶ。ここ、どこ?」
「ここはまだお城の敷地内だよ。リスターが騎士団を見学したがっていたからね、ついでに寄ったんだ。」
抱っこされたまま横にいるリスターを見下ろすと、目をキラキラさせながら練習試合をしている騎士達を見ていた。
リスターが可愛い!!嬉しそうに騎士団を見ているリスターを見てると、なんだか私まで嬉しくなってくる。
「おーっ。アヤナ、起きたのか?」
ちょうど練習試合を終えたダナンさんとカールさんが私に気付いて声をかけてくれた。
私は会えたことが嬉しくて、2人に満面の笑顔を向けて大きく手を振る。
「ダナンさーん!カールさーん!」
私の声を聞いて、ダナンさん達の周りにいた騎士の人達の動きが止まって一斉にこっちを見た。
えっ、怖い!大きな声出しちゃってごめんなさい!!
私はとーさまに必死にしがみ付いて助けを求める。
「……何あの子。すごく可愛いんだけど。」
「団長の娘さんだよな?なんでダナンとカールを知ってんだ?……俺も名前呼ばれたい。」
「俺も」
「俺は、あの子の頭を撫でてあげたい。」
「団長。ここに変態が多数いますよ。」
ダナンさんの声に、とーさまから殺気が放たれる。
とーさま、寒い!寒いですよ!!そんな目で見られたら凍っちゃうから!!
ほら、もうみんな青ざめちゃって動けないじゃん!
……あれ?リスターの目も冷たい。さっきまでのキラキラお目々はどこいった?
私がワタワタとしているところへ、ダナンさんとカールさんが笑いながら寄ってきた。
「団長、久しぶりに俺の相手してくださいよ。アヤナも団長の戦う姿を見てみたいだろう?」
「とーさま、みたい!!」
一回見てみたいと思ってたんだよね。
でも、怪我とかしないかな?大丈夫?
「でも、あぶない、ない?」
私は心配になってとーさまを見上げる。
「くっ……、ウチの子が可愛い!大丈夫だよ。とーさまは強いからね!」
「……とーさま、いたい。」
とーさまの頬スリスリが止まらない。
今日も彩菜はとーさまから沢山の愛をいただいております。
「はいはーい。アヤナは俺が抱っこしてるんで、ちゃっちゃと行って下さい。」
カールさんがとーさまから私を奪うと、私の手を持ってひらひらと振る。
結果は、とーさまの圧勝でした。
「あー!!やっぱり団長には敵わないな。」
「当たり前だ。」
「団長、お疲れ様でした。流石です。取り敢えず、この2人なんとかしてください。」
練習試合を終えて戻ってきたとーさまに、カールさんは眉尻を下げながら私とリスターを指差した。
私達がどうしたかって?
あんなにカッコイイとーさまの姿を見て興奮しないわけがないでしょう!!
鼻息も荒く、とーさまに尊敬と憧れのこもったキラッキラの目を向けて待ち構えていましたとも!!
「とーさま、つよい!すごかった!!」
「叔父上、僕も叔父上みたいに強くないたいです!!」
とーさまは目を細めて、興奮する私とリスターの頭を撫でるとパチンとウィンクして見せた。
「どうだい?カッコ良かったかな?」
イケメンとーさまのウィンクは破壊力半端ないです!私はもうメロメロだよ!
「とーさま、かっこいい!だいすき!!いちばん、すき!!」
「そうかそうか~。とーさまもアヤナが一番大好きだぞー!」
とーさまは私を抱き上げて、再び頬スリスリをしてきた。いつもの私ならば「いたい」と抗議しただろう。
だけど!!とーさまのあんなにカッコイイ姿を見た今ならば、私の方から頬にスリスリしようではないか!
「とーさま、だいすき!」
そんな私ととーさまを、ダナンさんとカールさんは苦笑しながら見守り、リスターはなんとも複雑な表情を浮かべながら見ていた。
「……僕も絶対、叔父上みたいに強くなるから。」
とーさまに抱っこされてた私には、リスターの呟きは聞こえなかった。
私のとーさまは世界で一番カッコイイ!
横から伸ばされた手は、とても白くて、細くて、キレイだった。
その手の主は王妃様で、私は手を伸ばすのを少し躊躇った。
だって私、重いでしょ!王妃様のこの細い手がポッキリ折れたらどうするの?
「ふふっ。大丈夫ですよ。これでも2人の男の子を産んだ母ですからね。」
私の心配を悟ったのか、王妃様はそう言いながら更に私に向けて手を伸ばす。
私が恐る恐る手を伸ばすと、王妃様はふんわりと私を抱っこして背中をポンポンしてくれた。
あれ、とっても抱かれ心地が良い。流石は二児の母だね!心配しちゃってごめんなさい!
私は王妃様にキュッと抱き付いた。王妃様はとっても良い匂いがする。そして見た目は細いけど、結構お胸がありました!
王妃様の良い匂いとふくよかな胸のお陰?で、私は抱っこされたまま、ついウトウトしてしまったらしい。
「あら、眠いのかしら?疲れちゃったのね。今日はもう帰ってゆっくり休むといいわ。」
私は目をゴシゴシと擦りながら眠たくて重たい体をゆっくりと起こす。
王妃様は私の背中をポンポンしてくれていた手を私の頬に移動させると、頬を優しく撫でてくれた。
「今日は来てくれて本当にありがとう。アヤナとはもっとお話しがしたいわ。今度また、ゆっくり会いましょうね。」
「はい、おうひさま。」
王妃様はとーさまに私を渡すと「またね。」と言って頭を撫でてくれた。
私もとーさまの胸に頭をグリグリと擦り付けながら、眠たい目をなんとか開けて力弱く手を振り返す。
もー眠たい。限界です、ごめんなさい……。
私は睡魔に負けて、そのまま眠りに落ちてしまいました。
ーーガキーン!ガキーン!!
「今だ!行けっ!!」
なんだか周りが騒がしくて私はぼんやりと目を開ける。
「……とーさま。」
「ああ、アヤナ。ごめんね、煩かっただろう?」
私はどうやら、とーさまに抱っこされたままずっと寝ていたらしい。
「ううん、だいじょうぶ。ここ、どこ?」
「ここはまだお城の敷地内だよ。リスターが騎士団を見学したがっていたからね、ついでに寄ったんだ。」
抱っこされたまま横にいるリスターを見下ろすと、目をキラキラさせながら練習試合をしている騎士達を見ていた。
リスターが可愛い!!嬉しそうに騎士団を見ているリスターを見てると、なんだか私まで嬉しくなってくる。
「おーっ。アヤナ、起きたのか?」
ちょうど練習試合を終えたダナンさんとカールさんが私に気付いて声をかけてくれた。
私は会えたことが嬉しくて、2人に満面の笑顔を向けて大きく手を振る。
「ダナンさーん!カールさーん!」
私の声を聞いて、ダナンさん達の周りにいた騎士の人達の動きが止まって一斉にこっちを見た。
えっ、怖い!大きな声出しちゃってごめんなさい!!
私はとーさまに必死にしがみ付いて助けを求める。
「……何あの子。すごく可愛いんだけど。」
「団長の娘さんだよな?なんでダナンとカールを知ってんだ?……俺も名前呼ばれたい。」
「俺も」
「俺は、あの子の頭を撫でてあげたい。」
「団長。ここに変態が多数いますよ。」
ダナンさんの声に、とーさまから殺気が放たれる。
とーさま、寒い!寒いですよ!!そんな目で見られたら凍っちゃうから!!
ほら、もうみんな青ざめちゃって動けないじゃん!
……あれ?リスターの目も冷たい。さっきまでのキラキラお目々はどこいった?
私がワタワタとしているところへ、ダナンさんとカールさんが笑いながら寄ってきた。
「団長、久しぶりに俺の相手してくださいよ。アヤナも団長の戦う姿を見てみたいだろう?」
「とーさま、みたい!!」
一回見てみたいと思ってたんだよね。
でも、怪我とかしないかな?大丈夫?
「でも、あぶない、ない?」
私は心配になってとーさまを見上げる。
「くっ……、ウチの子が可愛い!大丈夫だよ。とーさまは強いからね!」
「……とーさま、いたい。」
とーさまの頬スリスリが止まらない。
今日も彩菜はとーさまから沢山の愛をいただいております。
「はいはーい。アヤナは俺が抱っこしてるんで、ちゃっちゃと行って下さい。」
カールさんがとーさまから私を奪うと、私の手を持ってひらひらと振る。
結果は、とーさまの圧勝でした。
「あー!!やっぱり団長には敵わないな。」
「当たり前だ。」
「団長、お疲れ様でした。流石です。取り敢えず、この2人なんとかしてください。」
練習試合を終えて戻ってきたとーさまに、カールさんは眉尻を下げながら私とリスターを指差した。
私達がどうしたかって?
あんなにカッコイイとーさまの姿を見て興奮しないわけがないでしょう!!
鼻息も荒く、とーさまに尊敬と憧れのこもったキラッキラの目を向けて待ち構えていましたとも!!
「とーさま、つよい!すごかった!!」
「叔父上、僕も叔父上みたいに強くないたいです!!」
とーさまは目を細めて、興奮する私とリスターの頭を撫でるとパチンとウィンクして見せた。
「どうだい?カッコ良かったかな?」
イケメンとーさまのウィンクは破壊力半端ないです!私はもうメロメロだよ!
「とーさま、かっこいい!だいすき!!いちばん、すき!!」
「そうかそうか~。とーさまもアヤナが一番大好きだぞー!」
とーさまは私を抱き上げて、再び頬スリスリをしてきた。いつもの私ならば「いたい」と抗議しただろう。
だけど!!とーさまのあんなにカッコイイ姿を見た今ならば、私の方から頬にスリスリしようではないか!
「とーさま、だいすき!」
そんな私ととーさまを、ダナンさんとカールさんは苦笑しながら見守り、リスターはなんとも複雑な表情を浮かべながら見ていた。
「……僕も絶対、叔父上みたいに強くなるから。」
とーさまに抱っこされてた私には、リスターの呟きは聞こえなかった。
私のとーさまは世界で一番カッコイイ!
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