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僕のお姫様 〜リスター〜
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ーーコンコンコン。
「……どうぞ。」
ノックして入って来るなり、リュートさんがニヤニヤしながら僕を見る。
「さすが色男。純白のタキシードも、男の俺でも惚れ惚れするくらいに格好良く着こなしてるじゃねえか。」
「それはどうも。」
僕はリュートさんを一瞥し、壁に掛かった時計に目をやる。
そろそろ時間だな。
リュートさんを置いてさっさと控え室を出ようとすると、ガシッと肩を掴まれた。
「おいおい。お前を呼びにきた俺を置いて行くなよ。一緒に行こうぜ。」
肩を組み、並んで歩き出すリュートさんは、目を細めて俺を見る。
「……なんですか?」
「いや~、お前達が今日という日を迎えられて良かったと思ってさ。今までの事を思い出すと、なんかスゲエ感慨深いよ。」
大きくなったなぁと、リュートさんは子供をあやす様に、僕の肩をポンポンと叩いてくる。
リュートさんはジジ臭くなりましたね……とは言わず、僕はリュートさんの目をジッと見つめた。
「リュートさんがいてくれたからですよ。」
「……え?」
「リュートさんが、ずっとアヤナの側にいて、守ってくれたからです。リュートさんがいなかったら、今の僕とアヤナの幸せはなかったと思います。」
僕の言葉に驚いて、リュートさんが目を丸くしている。
……何もそんなに驚かなくてもいいじゃないか。僕だって、たまには感謝の言葉くらい口にするよ。まあ、リュートさんには今日しか言わないだろうけどね。
今日くらい、素直に感謝の気持ちを伝えるよ。
「今までアヤナを守ってくれて、本当にありがとうございました。そして、これからもアヤナを……僕達のことをよろしくお願いします。」
僕は立ち止まり、深々と頭を下げた。
……なんで何も言ってくれないんだ?
下げていた頭を上げると……ボロボロと涙を流すリュートさんと目が合った。
僕と目が合って、ハッと我に返ったリュートさんは、ゴシゴシと涙を拭いながら顔を真っ赤にする。
「ば……お、お前なんだよ!なんでそんな……」
「僕の本心ですよ。これからも、ずっと僕達の側にいて下さいね。リュートさんがお爺ちゃんになってヨボヨボで動けなくなっても、今度は僕達がリュートさんのお世話をしますから安心して下さい。」
「ははっ……そうか、俺の老後は安泰だな。よろしく頼むぜ!」
泣き笑いしながら、照れ隠しをするように僕の背中をリュートさんがグイグイと押して先を急かす。
「ほら、彩菜が待ってるぜ。綺麗になり過ぎててビックリするんじゃねえぞ?」
アヤナがいるであろう部屋の扉をノックすると、中から鈴の鳴るような可愛らしい声が聞こえてきた。
部屋には、僕とアヤナを祝う為に駆け付けてくれた人々で溢れかえり、ワイワイと賑わっている。
その中でも、一際輝きを放っているアヤナに、僕は目を奪われた。
純白のドレスを纏った姿は、まるで地上に女神が舞い降りたかのような美しさで、思わず言葉を失ってしまう程だった。
アヤナが僕の方へ歩みを進める。
恥ずかしそうに顔を赤らめ、少しハニカミながら僕を見上げるアヤナ。
部屋に集まっていた人々に、僕とアヤナが一瞬にして取り囲まれてしまった事にも気付かないくらい、僕はアヤナに見惚れていた。
「リスター」
アヤナに可愛らしい声で名前を呼ばれてしまえば、僕に我慢なんて出来るはず無くて。
僕はアヤナを抱き寄せてキスをした。
周りから沸き上がる歓声も聞こえない程に、何度も何度も角度を変え夢中でキスをした。
「とても綺麗だよ。」
顔を真っ赤にしているアヤナが愛おしくて、赤く染まった頬を優しく撫でる。
アヤナが更に顔を赤くするのが可愛くて、またキスをしようとしたら周りから止められてしまった。
僕が軽く睨むと、
「止めないと、リスターはずっとしているだろう。」
「これ以上は、後で2人になってからゆっくりしてくれ。」
などと言われて少しムッとしたが、楽しみは後にとっておく事にして、ここはグッと我慢をする。
「リ、リスター!ほら、この人覚えてる?ジルよ!昔、友達になったでしょ?私、ビックリしちゃって!!」
話題を変えようとしたのか、慌ててアヤナが近くにいた煌びやかな男の腕を引っ張って、僕の前に連れ出した。
僕の目の前には、随分と逞しく育った美青年がいる。
昔、女の子の格好をしていただけあって、かなり美しく整った顔をしているイケメンだ。
「私、ジルがずっと女の子だと思ってたから、さっき声をかけられて本当にビックリしちゃった!ジルってば、隣の国の第2王子様なんだって!!知ってた?」
「そうだね。男の子だって事は最初から分かってたよ。……王子だってのは知らなかったけど。」
僕が冷ややかな目でジルを見ると、ジルはニッと笑って手を差し出した。
「やあ、リスター。久しぶりだな。あの頃は私も大変だったからね。身を隠す為にあんな格好をしていたけど、もう身の安全も確保出来たし、今は平和に暮らしているよ。もし、君がアヤナを泣かせたらすぐに私の国へアヤナを招待するから、そのつもりでね。」
「そんなもしは一生きませんから大丈夫ですよ。ご心配いただきありがとうございます。」
僕はニッコリ微笑んで差し出された手を力強く握る。
……コイツ、まだアヤナが好きなのか。
ジルもニッコリ笑って、思い切り力を込めて握り返してきた。
「ハハッ。彩菜は王子キラーだな。リスターに捕まってなかったら、今頃もっと良い身分になってたかもしれないのに、残念だったんじゃねえか?」
「えー、違うよ?リスターに捕まったんじゃなくて、私がリスターを捕まえたんだよ!」
ねえ?と、僕の腕にしがみ付いて見上げてくるアヤナが可愛すぎて、思わず身悶える。
周りの人々が笑い、和やかで温かな空気に胸の奥がジーンとした。
皆が僕とアヤナを祝福してくれている。
それが、嬉しくて、幸せで、涙がこみ上げてきた。
「さあ、もう時間だから俺達は先に行って待ってるぜ。また後でな。」
目が赤くなった僕に気付いたリュートさんが、皆を引き連れて部屋を出て行ってくれた。
去り際に、ポンッと僕の肩を叩いて。
父上、母上、兄上も。
満足そうに頷いて、微笑んで、僕の肩をポン、ポンと叩いていく。
叔父………義父上、義母上も、目に涙を溜め、僕の肩を叩いていく。
皆が出て行った扉を、僕は暫く見つめたまま動けないでいた。
「リスター」
アヤナの柔らかく温かな手が、僕の頬にそっと触れる。
僕の目からは、いつの間にか涙が溢れ頬を濡らしていた。
僕の涙を拭ってくれるアヤナの目にも、涙が光っている。
アヤナの手を取り、薬指に嵌る指輪にキスをする。
愛しくてたまらない、僕の最愛の人。
毎日、毎日愛しく思う気持ちが溢れてくる。
それは、出会った時からずっと変わらない。多分、これからもずっと。
「アヤナ、愛してる。アヤナがいないと、僕はもう生きていけないんだ。だから一生、僕の側にいて欲しい。」
「はい!」
アヤナの手を取り跪く僕に、アヤナは満面の笑顔で答えてくれる。
2人で向かい合い、額をコツンとくっつけて笑った。
……2度とこの手を離さない。
……絶対、幸せにしてみせるから。
「行こうか。僕の可愛いお姫様。」
「はいっ!」
僕達は手を繋いで歩き出す。
一歩一歩、幸せを噛みしめながら。
ーー完ーー
================
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
「……どうぞ。」
ノックして入って来るなり、リュートさんがニヤニヤしながら僕を見る。
「さすが色男。純白のタキシードも、男の俺でも惚れ惚れするくらいに格好良く着こなしてるじゃねえか。」
「それはどうも。」
僕はリュートさんを一瞥し、壁に掛かった時計に目をやる。
そろそろ時間だな。
リュートさんを置いてさっさと控え室を出ようとすると、ガシッと肩を掴まれた。
「おいおい。お前を呼びにきた俺を置いて行くなよ。一緒に行こうぜ。」
肩を組み、並んで歩き出すリュートさんは、目を細めて俺を見る。
「……なんですか?」
「いや~、お前達が今日という日を迎えられて良かったと思ってさ。今までの事を思い出すと、なんかスゲエ感慨深いよ。」
大きくなったなぁと、リュートさんは子供をあやす様に、僕の肩をポンポンと叩いてくる。
リュートさんはジジ臭くなりましたね……とは言わず、僕はリュートさんの目をジッと見つめた。
「リュートさんがいてくれたからですよ。」
「……え?」
「リュートさんが、ずっとアヤナの側にいて、守ってくれたからです。リュートさんがいなかったら、今の僕とアヤナの幸せはなかったと思います。」
僕の言葉に驚いて、リュートさんが目を丸くしている。
……何もそんなに驚かなくてもいいじゃないか。僕だって、たまには感謝の言葉くらい口にするよ。まあ、リュートさんには今日しか言わないだろうけどね。
今日くらい、素直に感謝の気持ちを伝えるよ。
「今までアヤナを守ってくれて、本当にありがとうございました。そして、これからもアヤナを……僕達のことをよろしくお願いします。」
僕は立ち止まり、深々と頭を下げた。
……なんで何も言ってくれないんだ?
下げていた頭を上げると……ボロボロと涙を流すリュートさんと目が合った。
僕と目が合って、ハッと我に返ったリュートさんは、ゴシゴシと涙を拭いながら顔を真っ赤にする。
「ば……お、お前なんだよ!なんでそんな……」
「僕の本心ですよ。これからも、ずっと僕達の側にいて下さいね。リュートさんがお爺ちゃんになってヨボヨボで動けなくなっても、今度は僕達がリュートさんのお世話をしますから安心して下さい。」
「ははっ……そうか、俺の老後は安泰だな。よろしく頼むぜ!」
泣き笑いしながら、照れ隠しをするように僕の背中をリュートさんがグイグイと押して先を急かす。
「ほら、彩菜が待ってるぜ。綺麗になり過ぎててビックリするんじゃねえぞ?」
アヤナがいるであろう部屋の扉をノックすると、中から鈴の鳴るような可愛らしい声が聞こえてきた。
部屋には、僕とアヤナを祝う為に駆け付けてくれた人々で溢れかえり、ワイワイと賑わっている。
その中でも、一際輝きを放っているアヤナに、僕は目を奪われた。
純白のドレスを纏った姿は、まるで地上に女神が舞い降りたかのような美しさで、思わず言葉を失ってしまう程だった。
アヤナが僕の方へ歩みを進める。
恥ずかしそうに顔を赤らめ、少しハニカミながら僕を見上げるアヤナ。
部屋に集まっていた人々に、僕とアヤナが一瞬にして取り囲まれてしまった事にも気付かないくらい、僕はアヤナに見惚れていた。
「リスター」
アヤナに可愛らしい声で名前を呼ばれてしまえば、僕に我慢なんて出来るはず無くて。
僕はアヤナを抱き寄せてキスをした。
周りから沸き上がる歓声も聞こえない程に、何度も何度も角度を変え夢中でキスをした。
「とても綺麗だよ。」
顔を真っ赤にしているアヤナが愛おしくて、赤く染まった頬を優しく撫でる。
アヤナが更に顔を赤くするのが可愛くて、またキスをしようとしたら周りから止められてしまった。
僕が軽く睨むと、
「止めないと、リスターはずっとしているだろう。」
「これ以上は、後で2人になってからゆっくりしてくれ。」
などと言われて少しムッとしたが、楽しみは後にとっておく事にして、ここはグッと我慢をする。
「リ、リスター!ほら、この人覚えてる?ジルよ!昔、友達になったでしょ?私、ビックリしちゃって!!」
話題を変えようとしたのか、慌ててアヤナが近くにいた煌びやかな男の腕を引っ張って、僕の前に連れ出した。
僕の目の前には、随分と逞しく育った美青年がいる。
昔、女の子の格好をしていただけあって、かなり美しく整った顔をしているイケメンだ。
「私、ジルがずっと女の子だと思ってたから、さっき声をかけられて本当にビックリしちゃった!ジルってば、隣の国の第2王子様なんだって!!知ってた?」
「そうだね。男の子だって事は最初から分かってたよ。……王子だってのは知らなかったけど。」
僕が冷ややかな目でジルを見ると、ジルはニッと笑って手を差し出した。
「やあ、リスター。久しぶりだな。あの頃は私も大変だったからね。身を隠す為にあんな格好をしていたけど、もう身の安全も確保出来たし、今は平和に暮らしているよ。もし、君がアヤナを泣かせたらすぐに私の国へアヤナを招待するから、そのつもりでね。」
「そんなもしは一生きませんから大丈夫ですよ。ご心配いただきありがとうございます。」
僕はニッコリ微笑んで差し出された手を力強く握る。
……コイツ、まだアヤナが好きなのか。
ジルもニッコリ笑って、思い切り力を込めて握り返してきた。
「ハハッ。彩菜は王子キラーだな。リスターに捕まってなかったら、今頃もっと良い身分になってたかもしれないのに、残念だったんじゃねえか?」
「えー、違うよ?リスターに捕まったんじゃなくて、私がリスターを捕まえたんだよ!」
ねえ?と、僕の腕にしがみ付いて見上げてくるアヤナが可愛すぎて、思わず身悶える。
周りの人々が笑い、和やかで温かな空気に胸の奥がジーンとした。
皆が僕とアヤナを祝福してくれている。
それが、嬉しくて、幸せで、涙がこみ上げてきた。
「さあ、もう時間だから俺達は先に行って待ってるぜ。また後でな。」
目が赤くなった僕に気付いたリュートさんが、皆を引き連れて部屋を出て行ってくれた。
去り際に、ポンッと僕の肩を叩いて。
父上、母上、兄上も。
満足そうに頷いて、微笑んで、僕の肩をポン、ポンと叩いていく。
叔父………義父上、義母上も、目に涙を溜め、僕の肩を叩いていく。
皆が出て行った扉を、僕は暫く見つめたまま動けないでいた。
「リスター」
アヤナの柔らかく温かな手が、僕の頬にそっと触れる。
僕の目からは、いつの間にか涙が溢れ頬を濡らしていた。
僕の涙を拭ってくれるアヤナの目にも、涙が光っている。
アヤナの手を取り、薬指に嵌る指輪にキスをする。
愛しくてたまらない、僕の最愛の人。
毎日、毎日愛しく思う気持ちが溢れてくる。
それは、出会った時からずっと変わらない。多分、これからもずっと。
「アヤナ、愛してる。アヤナがいないと、僕はもう生きていけないんだ。だから一生、僕の側にいて欲しい。」
「はい!」
アヤナの手を取り跪く僕に、アヤナは満面の笑顔で答えてくれる。
2人で向かい合い、額をコツンとくっつけて笑った。
……2度とこの手を離さない。
……絶対、幸せにしてみせるから。
「行こうか。僕の可愛いお姫様。」
「はいっ!」
僕達は手を繋いで歩き出す。
一歩一歩、幸せを噛みしめながら。
ーー完ーー
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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