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僕の可愛い妹 〜アーク〜
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エリーヌの様子が最近おかしい。
いや、言動がおかしいのはいつものことだけれど、エルフの国から帰ってきてから部屋に籠って出てこなくなった。
数日そんな日が続き、心配になってこっそりエリーヌの部屋を覗くと、机に向かって頭を抱えながらブツブツと何かを呟いている。
ーーいやいや、怖過ぎるでしょ。
「……エリーヌ?何をしているの?」
居た堪れずに声をかけると、ガバッと顔を上げこちらを見たエリーヌの表情がパッと明るくなり、満面の笑みを僕に向けた。
椅子から飛び降り、嬉しそうに駆け寄って来る。
ーーいやいや、可愛過ぎるでしょ。
「アーク兄様!一緒に考えてほしい事があるんだけど、いい?」
コテンと首を傾げて上目遣いでお願いされれば、僕に断れるわけない。
「いいけど、何?」
思わずエリーヌの頭を撫で撫でしながら答えると、エリーヌは手に持っていた数個の魔石を僕に差し出す。
「あのね、この魔石に私の魔力を入れたいんだけど、上手くいかなくて。」
顔を顰めて机を見るエリーヌ。
机の上には、粉々に砕けた魔石の残骸が山になっていた。
「……どうしたの?あの魔石。」
「私の魔力を流し込んだら割れちゃったの。どれだけ流す量を調節しても割れちゃうんだよね……。」
「うん、いや……その前に、その魔石はどこで手に入れたの?」
ウチは家族みんな魔力が高いから、魔石なんて家に無い筈。魔石は魔力の弱い貴族が持ち歩くアイテムだし。
町に行かないと売ってないんじゃなかったかな?
「もしかして、僕達に内緒で町まで買いに行ったりしてないよね?」
こんなに可愛い子がフラフラと1人で買い物なんてしていたら危険過ぎる。
兄の欲目を無くしても、エリーヌは間違いなく可愛いと思う。
前世の記憶があるせいか、かなり破茶滅茶で予測不能な行動をとるからこっちはいつもハラハラして気が気じゃないけど。
でも、とても優しくて良い子だから僕達家族が溺愛するのは勿論、侯爵家や王城の使用人、国王やエルフの長にまで愛されている。まあ、エリーヌだから当然だよね。
あの腹黒王太子までエリーヌの虜になっちゃったのは不満でしょうがないけど。
「行ってないよ!クロが私の代わりに買ってきてくれたの。」
僕の冷ややかな視線に気付いたエリーヌが慌てて否定する。
「クロが?どうやって?それに魔石を買うお金はどうしたの?こんなに沢山……魔石って結構高いのに。」
「えっ!?魔石って高いの?クロが俺に任せておけって言ったから、何も考えずにお願いしちゃったんだけど。クロ、どうやって買ったんだろう……。」
驚いて青褪めるエリーヌの声を聞いて、ベッドの上で丸くなって寝ていたクロが顔を上げる。
「俺の金で買ったから心配するな。俺だって少しは持ってるんだぜ。」
「なんでクロがそんなにお金を持っているの?これだけの量の魔石、かなり高額だと思うんだけど。」
……前から思ってたけど、クロって只者じゃないよね。かなり魔力も高いし。
幼女の従魔になるような地位の魔族じゃないでしょ。
眉を顰めてクロをジッと見ていると、クロは体をムクッと起こして欠伸を1つした。
「俺はそれなりに高貴な魔族だからな。金ならいくらでもあるさ。」
……自分で高貴とか言っちゃうんだね。まあ、そうなんだろうけど。
「それにお前達、まさか俺がこの姿のまま買いに行ったと思ってないだろうな?流石にそれは俺だってしねえよ。」
「え?違うの?」
エリーヌがキョトンとして首を傾げる。
「違ぇわ。」
クロが面倒臭そうに溜息を吐くと、ベッドの上にいたフェレットが一瞬にして人間に変化した。
顎の長さで切り揃えられたフワフワの金髪は、癖っ毛なのか緩くウェーブ掛かっている。髪の色とお揃いの金色の目も、迫力があるしなにより綺麗だ。
目鼻立ちも凄く整っていて、誰が見ても納得の美男子がエリーヌのベッドの上で胡座をかいていた。
「ク、クロ?」
「なんだよ。」
「あんたってば人間になれるの!?」
「ああ。っていうか、本当の姿はこっちだからな。」
「「え!?」」
クロの衝撃発言に、僕とエリーヌの声がハモった。
「だってクロ、今まで人間の姿になんてなった事無いじゃん!!」
「ん?ああ、そうか。まあエリーヌと出会った時にも魔物の姿だったしな。その後すぐにお前の魔力が異常に多いのに気付いて、ずっと魔力をお前から吸い取っていたからあの姿のままだったんだよ。魔物の姿をしていると魔力を消耗しやすいから、吸い取ったお前の魔力を俺の魔力に変えて発散しやすかったし。」
「え?もしかして私のせいだったの?」
エリーヌの顔がサッと青褪める。
クロはベッドから降りて眉尻を下げながらエリーヌの側に歩み寄った。
「俺がやりたくてやってたんだ。これは俺の意思なんだよ。絶対にお前のせいなんかじゃない。2度とそんな事言うなよ?分かったな?」
「……うん……。」
まだ落ち込み気味に返事をするエリーヌの頭をワシャワシャと撫でると、クロはニッと笑ってエリーヌの顔を覗き込んだ。
「俺はエリーヌの従魔だろ。お前が元気でいられるようにするのは俺の役目だからな。俺の役割取るんじゃねえよ。」
「クロ~!」
エリーヌが泣きながらクロにガバッと抱きつく。
クロも微笑みながらエリーヌを抱きとめて優しく背中を撫でている。
ここにもエリーヌを溺愛するハイスペックな奴がいたんだな。
今まで人間の姿にならなかったから、こんな身近にエリーヌ愛の強いイケメンがいるなんて盲点だったけど。
エリーヌが可愛過ぎるから兄としては心配でしょうがない。
まあ、クロだから大丈夫か。
僕は仕方なくエリーヌとクロが抱き合っている姿( なんか言葉にするとムカつく)を黙って見守った。
クロの表情を見ていると、ただの主従関係なだけの愛とは違う気もするんだけど……。
……大丈夫、だよね?
いや、言動がおかしいのはいつものことだけれど、エルフの国から帰ってきてから部屋に籠って出てこなくなった。
数日そんな日が続き、心配になってこっそりエリーヌの部屋を覗くと、机に向かって頭を抱えながらブツブツと何かを呟いている。
ーーいやいや、怖過ぎるでしょ。
「……エリーヌ?何をしているの?」
居た堪れずに声をかけると、ガバッと顔を上げこちらを見たエリーヌの表情がパッと明るくなり、満面の笑みを僕に向けた。
椅子から飛び降り、嬉しそうに駆け寄って来る。
ーーいやいや、可愛過ぎるでしょ。
「アーク兄様!一緒に考えてほしい事があるんだけど、いい?」
コテンと首を傾げて上目遣いでお願いされれば、僕に断れるわけない。
「いいけど、何?」
思わずエリーヌの頭を撫で撫でしながら答えると、エリーヌは手に持っていた数個の魔石を僕に差し出す。
「あのね、この魔石に私の魔力を入れたいんだけど、上手くいかなくて。」
顔を顰めて机を見るエリーヌ。
机の上には、粉々に砕けた魔石の残骸が山になっていた。
「……どうしたの?あの魔石。」
「私の魔力を流し込んだら割れちゃったの。どれだけ流す量を調節しても割れちゃうんだよね……。」
「うん、いや……その前に、その魔石はどこで手に入れたの?」
ウチは家族みんな魔力が高いから、魔石なんて家に無い筈。魔石は魔力の弱い貴族が持ち歩くアイテムだし。
町に行かないと売ってないんじゃなかったかな?
「もしかして、僕達に内緒で町まで買いに行ったりしてないよね?」
こんなに可愛い子がフラフラと1人で買い物なんてしていたら危険過ぎる。
兄の欲目を無くしても、エリーヌは間違いなく可愛いと思う。
前世の記憶があるせいか、かなり破茶滅茶で予測不能な行動をとるからこっちはいつもハラハラして気が気じゃないけど。
でも、とても優しくて良い子だから僕達家族が溺愛するのは勿論、侯爵家や王城の使用人、国王やエルフの長にまで愛されている。まあ、エリーヌだから当然だよね。
あの腹黒王太子までエリーヌの虜になっちゃったのは不満でしょうがないけど。
「行ってないよ!クロが私の代わりに買ってきてくれたの。」
僕の冷ややかな視線に気付いたエリーヌが慌てて否定する。
「クロが?どうやって?それに魔石を買うお金はどうしたの?こんなに沢山……魔石って結構高いのに。」
「えっ!?魔石って高いの?クロが俺に任せておけって言ったから、何も考えずにお願いしちゃったんだけど。クロ、どうやって買ったんだろう……。」
驚いて青褪めるエリーヌの声を聞いて、ベッドの上で丸くなって寝ていたクロが顔を上げる。
「俺の金で買ったから心配するな。俺だって少しは持ってるんだぜ。」
「なんでクロがそんなにお金を持っているの?これだけの量の魔石、かなり高額だと思うんだけど。」
……前から思ってたけど、クロって只者じゃないよね。かなり魔力も高いし。
幼女の従魔になるような地位の魔族じゃないでしょ。
眉を顰めてクロをジッと見ていると、クロは体をムクッと起こして欠伸を1つした。
「俺はそれなりに高貴な魔族だからな。金ならいくらでもあるさ。」
……自分で高貴とか言っちゃうんだね。まあ、そうなんだろうけど。
「それにお前達、まさか俺がこの姿のまま買いに行ったと思ってないだろうな?流石にそれは俺だってしねえよ。」
「え?違うの?」
エリーヌがキョトンとして首を傾げる。
「違ぇわ。」
クロが面倒臭そうに溜息を吐くと、ベッドの上にいたフェレットが一瞬にして人間に変化した。
顎の長さで切り揃えられたフワフワの金髪は、癖っ毛なのか緩くウェーブ掛かっている。髪の色とお揃いの金色の目も、迫力があるしなにより綺麗だ。
目鼻立ちも凄く整っていて、誰が見ても納得の美男子がエリーヌのベッドの上で胡座をかいていた。
「ク、クロ?」
「なんだよ。」
「あんたってば人間になれるの!?」
「ああ。っていうか、本当の姿はこっちだからな。」
「「え!?」」
クロの衝撃発言に、僕とエリーヌの声がハモった。
「だってクロ、今まで人間の姿になんてなった事無いじゃん!!」
「ん?ああ、そうか。まあエリーヌと出会った時にも魔物の姿だったしな。その後すぐにお前の魔力が異常に多いのに気付いて、ずっと魔力をお前から吸い取っていたからあの姿のままだったんだよ。魔物の姿をしていると魔力を消耗しやすいから、吸い取ったお前の魔力を俺の魔力に変えて発散しやすかったし。」
「え?もしかして私のせいだったの?」
エリーヌの顔がサッと青褪める。
クロはベッドから降りて眉尻を下げながらエリーヌの側に歩み寄った。
「俺がやりたくてやってたんだ。これは俺の意思なんだよ。絶対にお前のせいなんかじゃない。2度とそんな事言うなよ?分かったな?」
「……うん……。」
まだ落ち込み気味に返事をするエリーヌの頭をワシャワシャと撫でると、クロはニッと笑ってエリーヌの顔を覗き込んだ。
「俺はエリーヌの従魔だろ。お前が元気でいられるようにするのは俺の役目だからな。俺の役割取るんじゃねえよ。」
「クロ~!」
エリーヌが泣きながらクロにガバッと抱きつく。
クロも微笑みながらエリーヌを抱きとめて優しく背中を撫でている。
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まあ、クロだから大丈夫か。
僕は仕方なくエリーヌとクロが抱き合っている姿( なんか言葉にするとムカつく)を黙って見守った。
クロの表情を見ていると、ただの主従関係なだけの愛とは違う気もするんだけど……。
……大丈夫、だよね?
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