サンタナの奇妙じゃない日常

MC【モンチャック】

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サンタナの奇妙じゃないワンプロ②

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ピッドブルのゴロー君と遊ぶ為に二足歩行で空き地に向かうサンタナ。

無事に空き地に到着。

ゴロー君は?っと
『ふっふっふっ。待っていたぞサンタナ』

リングというか、空き地に線を引っ張っただけと簡易的なリングで仁王立ち。

『ごめんね。犬小屋の掃除をしてたんだ。』

『まぁいいや。それよりも遊ぼうぜ!』

『今日は負けないよ。ゴロー君!』

ゴロー君の体重はサンタナの8倍以上の大きい体。
ピッドブルと言う血統もあり、ワンプロ(犬の世界のプロレス)も強い犬種。
性格は優しく、小型犬のサンタナと上手に遊べて、擦り傷こそはあるけども、今まで大きな怪我もなく、犬社会を共に学べる友達。
 
見た目の威圧感は凄いけど。。

『ラウンドワン!ファイト!カーン』ゴング音も自分達で再現。

すばしっこいサンタナがゴロー君を揺さぶる。
ヒットアンドウェイを繰り返しスキを伺う。
『チャンス!』

ゴロー君に飛び掛かるサンタナ。ゴロー君の背中に飛び乗る事に成功のサンタナ。短い前足をゴロー君の首に回し(物理的に回らないが。)

『シャンちゃんの短足チョークスリーパーだ!』

しかしゴロー君は慌てない。

体を振るわせサンタナの狙った位置よりズラす事に成功。

サンタナの長い胴を噛み
ポイっ!

フワっと飛び上がったサンタナは草むらに着陸。


手加減してるゴロー君と本気のサンタナのワンプロは
2人にとって楽しい時間です。

疲れた2人はワンプロを止め、川の水を飲み休憩。

『そういえば、サンタナよぉ!道沿いの柵に変わった匂いしなかったか?新しい犬が来たのかな?』

『そうそう。初めての匂いだったよね。シャンちゃん達と同じ歳くらいの男の子の匂いだったよ』

『サイズ的には俺より小さいくらいのデカさだな』

『仲良くなれるかな。』と呟いくサンタナ
『第2ラウンドやるか!』とゴロー君

『ラウンドツーファイト!カーン!!』

体の大きなも体重も不利なサンタナ。
そのサンタナが8倍の体重のゴロー君に勝つには

どうすればいいのか。

そこでサンタナは考える。場外ルールがあればひょっとしてシャンちゃんも勝てるかも。

ワンワン相撲なら。

ワンワン相撲とはワンプロと並ぶ犬の世界では
人気のスポーツ。でも何故サンタナ達がワンプロをしてるのかと言うと。。。

技を掛ける時に、必殺技の名前を叫ぶから
それがヒーローっぽくてこの辺の犬達はワンプロを好んでる。

『ゴローのアメリカン・ドリーム落とし!』

この日1番のゴロー君の大技がサンタナを直撃。

それでも傷はないものの、戦意喪失でサンタナKO負け。

『今日も勝てなかった』落ち込むサンタナ。

『でもサンタナも強くなってるよ。俺はパワー、サンタナはスピードを得意としてるから。』

サンタナ『いぬぅー!』(注:人間の言葉でマジ?とかやったぁ!のニュアンスで同じ言葉でもシーンによっては意味が変わります。この場合はマジ?です。)

『ねぇねぇ!今度はワンワン相撲で勝負しない?』サンタナ、ワンワン相撲での遊びを提案。

『いいよ。ワンワン相撲でもワンプロでも俺は負けねぇから』

サンタナ、ゴロー君に勝つ為には何をするべきか。

【ウゥゥゥー】遠くの方でお昼のサイレンが聞こえる。

『もうお昼だ!帰らなきゃ』『そうだな。腹減ったな』
『じゃぁね!ゴロー君』『おう!またなサンタナ!』

二足歩行でテクテク歩き帰路に着くサンタナ。

続く
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