サンタナの奇妙じゃない日常

MC【モンチャック】

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サンタナの奇妙じゃないパパ③

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ゴロー君とのワンプロに勝てないと悟ったサンタナ。

場外ルールでチャンスのありそうなワンワン相撲でゴロー君との勝負を思い描いて、二足歩行で帰路につく。

ボーっとしながらも家に到着。

家に到着すると、スーパーに買い出しに行っていた父親の声が。

朝食も一緒に食べたけど、『パパぁ!』父親に飛び乗るサンタナ。

『おぉサンタナ!ゴローと遊んでたんだって?中々勝てないだろ?』

『そうそう。ワンプロでは勝てないから、ワンワン相撲で勝負するよ。』とサンタナ

『ワンワン相撲か。ともあれまずは特訓しないとゴローには勝てないぞ!』

『シャンちゃん、手を洗って来なさい。お昼ご飯にしましょ』とママ

洗面所に行き手洗いとうがいを済まし、ダイニングへ。

お昼ご飯はラーメンと炒飯だ(注:この物語はフィクションであり、この物語の犬は大体何でもありです。)

肉球を合わせて『いただきます!』『いただきます!』

『パパ、さっきのワンワン相撲の話の続きなんだけど、どんな特訓すればいいかな?』

ラーメンをすすりながら父親に質問。

『まずはご飯をしっかり食べる事だな。』

同じくラーメンをすすりながら答える父親。

ワンワン相撲の話や、犬小屋掃除の時に見つけた
サンタナの生まれた時の写真の話で楽しいお昼ご飯の時間は過ぎました。

空腹を満たし、自分の犬小屋に戻り
やるべき事がわからないサンタナ。

とりあえずは腹筋をする。
『いーち、にーい、しゃーん、よぉーん、うぉりゃーごぅぉー!』

5回の腹筋でバテるサンタナ。

ダメだ!誰か良い先生を見つけて教えてもらわないと。後は経験だ。

そう思い付き、サンタナは父親にワンワン相撲も誘ってみた。
その答えはオッケー。

早速2人は庭に出て、土俵を描く。

必殺技は叫べないけど。

『ひがぁしぃーパパのやまぁー!』
『にぃーしぃーシャンタナのうみぃー!!』

2人『見合って見合ってぇぇーハッケヨーイ。。。ノコッタぁ!』

体の大きさも体重もほぼ同じ。二足歩行で取っ組み合う2人。

その直後、サンタナは一瞬空を見た。理解出来ないサンタナ。
土俵の中に【犬の字】になって天を仰いでいた。

そう。サンタナは投げ飛ばされたのだ。
体の大きさも体重もほぼ同じ父親に力ではなく、技で。

『もう一回!』『もう一回!!』

何度やっても毎回違う技で負ける。

一回だけサンタナが押し出しそうになった瞬間も
父親の力が一気に抜けて、受け流されサンタナはそのままスカをくらい土俵の外へ。

『サンタナの課題が見えてきたな。まずは技を覚える事だ。その次は取組の流れを読む。それが出来たらゴローにも、ハマダにも勝てるぞ!』

『いぬぅ?ハマダにも勝てるかも知れないの?いぬぅぅ!!』

ハマダとはわんぱくワンワン相撲の強者。犬種はシェパード。

でもハマダとはあまり接点がないサンタナ。
ハマダに練習相手になってもらうには、わんぱくワンワン相撲で相当勝ち進んで、わんぱくワンワン相撲協会のリスペクトを上げないと。

そう考えるとサンタナはわくわくが止まらない。

続く
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