サンタナの奇妙じゃない日常

サンタナの奇妙じゃないキャッチボール⑩

ボールとグローブとバットの準備が出来、いつもの空き地に二足歩行で向かうサンタナとシスタナ。

『シスちゃん、さっきね倉庫で100円見つけたんだ！んで、ママに言ったらそのお金貰えたから、明日一緒に駄菓子屋さんに行こうね！』とサンタナ。

『いぬぅー！』大喜びのシスタナ。

テクテク歩いて、空き地に到着。

モンタナ君は？と探してみる。

土管の中でお昼寝中。

『モンタナ君、起きてぇ！遊ぼうよ。』

むく。モンタナ起きる。『おぉサンタナ。キャッチボールして遊ぼう！』

とりあえず、シスタナはバットを持って土管に腰掛ける。

モンタナとサンタナは肩慣らしからのキャッチボールを始める。

『モンタナ君、今日の午前中にね、陳さんと会ったから少しお話したよ！』

『陳さんやっぱりワンワン相撲の行司だったんだよね。』

ボールと一緒に言葉のキャッチボールも続く。

20分程続けると、痺れを切らしたバットを持ったシスタナが乱入。

『私バッターする！』

キャッチボールから3人でのバッティングに変更。

ピッチャーはサンタナ。
キャッチーはモンタナ。
バッターはシスタナ。

『シスちゃん投げるよぉ！』サンタナが振りかぶってボールを投げる。ぶん！

『カッキーーン！！』とシスタナのフルスイング。

空振りし、モンタナのグローブにボールが収まる。

モンタナ『シスちゃん、ボール3つくらい離れてるよ。』

『シャンシャンもっとゆっくり投げてよぉー！後、真ん中に。』

『わかったよ！シスちゃん行くよ！』ふわ。

『カッキーーン！！』叫ぶシスタナ。ボールは、、、

当たったけど、飛距離1メートル。
『ナイスバッティング！』
『シスちゃん調子いいね！』

シスタナは飛ぶ飛ばないよりも、当たる当たらないの方が重要です。

5回当たったら交代。

ピッチャーシスタナ。
キャッチーサンタナ。
バッターモンタナ。

『モンタナ君行くよー！』

『かっ飛ばせーモンタナ！ここまで持って来いモンタナ！』

自分で応援をするモンタナ。

シスタナのアンダースローでの投球。

シスタナとサンタナの間でボールがワンバウンドし、コロコロと転がる。
どう見ても打てない。

『うぉりぁー！』フルスイングするモンタナ。
当然打てない。ストライク。

『シスちゃんやるじゃない。』不敵に笑うモンタナ。
特に意図はなく、1番年下のシスタナに楽しんで貰おうとモンタナなりに考えてます。

続く。