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第14話 天国の沙汰も金次第
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本当に日をまたぐ前に、某探偵マンガの黒タイツさんみたいな人がやってきて、必要な書類やら口座やらを置いていった。通帳に書かれていた額にはさすがにビビったね。
俺が前世で、証券会社の仕事で動かしていたくらいの金額だ。ポケットマネー感覚でこれを出せるって、ママンは相当あくどいことして儲けてますね、これ。知ってたけど。
早速、ママンのオプションサービスを使って、いくつかの証券口座を開く。普通は口座開設までいくらか日にちがかかるものだが、ママンパワーによって速攻だ。
取引環境さえ整備してしまえば、後はこっちのもの。いうなればあらかじめ答えがわかってるテストだ。
知ってますか、奥さん? この時代はレバレッジの規制もゆるゆるでしてよ。
もちろん、悪徳業者も横行していたのでアレだが、まあ、そこらへんの知識はありますんで、余裕っす。
つーことで、俺は夏休み中、幼馴染たちのフラグを適当に捌きながら、暇を見てはお金をころころ転がして、夏休みが終わる前に、あっという間に元本返済、手元資金を確保しました。うほほいほい!
「……まさか、本当に返済するとは。しかもこの短期間で。一体どんな魔法を使ったんですか」
「魔法も奇跡もないって、母さんが一番よく知ってるだろ? でも、そうだな。もしかしたら、母さんが仕込んでくれた『ギフト』のおかげかもね」
俺は意味深で思わせぶりな口調で呟いた。
とりあえず困ったら呪いのせいにしておけばいいという風潮。
「……まあ、いいでしょう。仕事は結果です。過程は問いません」
「うん。あと、俺に関する情報の秘匿もよろしくね」
「受取った報酬分の仕事はします。それがエージェントというものです」
さすがはママン、話が分っかるゥー。
この金稼ぎ能力に目をつけられて、拉致られる可能性は怖いが、俺はママンが全力で俺を守ってくれると信じてるぜ! 血は水よりも濃いぜ!
ありがとうママン。利用してごめん、ママン。ちゃんと利益は還元するから! あと、母の日にカーネーションも送るから!
「よろしく。あと、例の融資の方もお願いします」
「……構いませんが、あのようなくだらない中小企業を支援して、あなたに何の得があるんですか。何の将来性もなく、投資する価値を見出せませんが」
「だから言ったでしょ。助けたい女の子がいるって。それだけさ。あ、くれぐれも、みかちゃんには支援者が俺だってことをバレないようにね」
今、ママンにボロクソ言われてる中小企業とは、ずばり、みかちゃんのご両親が経営する企業のことである。
みかちゃんは放っておくと、青春編で、親の事業失敗の結果、地元の裏稼業で稼いでる権力者のおっさんと政略結婚させられそうになります。
このルートで、俺はみかちゃんの政略結婚をぶち壊すため、そのおっさんの対抗勢力である反社会的勢力の一員となって任侠の道を極めて、ドラゴンタイプにクラスチェンジしなくちゃいけなくなります。チクチクイキり刺青標準装備なんて絶対に嫌です。身体髪膚(しんたいはっぷ)傷つけぬは五孝の始めなりって偉い人もゆってるしー。
そもそも、暴対法ができてからのヤクザの構成員なんてやってもいいことないよ。あ、でも、誰が何と言おうとファン〇ムシリーズは名作。異論は認めない。
ともかく、みかちゃんがおっさんにちょっかいかけられて変なストレスを負って呪いが発動しないように、あらかじめご両親の経営する企業を救い、トラブルを未然に防がなければならないという訳だ。
俺が彼女を助けたことを隠すのは、もちろん、余計なフラグが立つことを避けるためである。俺の目標を達成するには、みかちゃんの好感度は上げすぎてもいけない。
「そうですか。まあ、あなたの金です。好きにしなさい」
「うん。だから、あっちの用地買収もよろしくね?」
「そちらは簡単です。あのような田舎の神社と山を買って、こちらもあなたに何の得があるかはわかりませんが、まあ、運がよければダム用地として値上がりするかもしれませんね」
うん。ちなみにそういうルートもあるからね。ダム建設を巡って、仲の良かった田舎町が、ダム建設賛成派と反対派でギスギスになってく描写、結構おもしろかった。
っていうか、ママン。実は、あなたが探して止まないスーパーパワーの源、そこにあるんですよ?
でも、Myママンは完全に科学サイドの人間なので、呪いとかいう非科学的な現象は認めないのだ。呪いに付随する現象は、『とある田舎町の女子にだけ発現する遺伝的特性』として捉えているんです。
なお、その本来女子にしか発現しない特殊な遺伝的なアレを注入された唯一の男、それがこの俺こと、主人公です。
無論、くもソラは伝奇ホラーメインなので、このSFチックな設定は、何人かのサブヒロインのルートで仄めかされる程度に留まっている。続編への仄めかしってやつだね。
そう。この事実からも分かる通り、くもソラの続編の『ヨドうみ』はSFテイストなんですね。そして、シリーズ完結の三作目は――、いまは関係ないか。
ともかく、これでみかちゃんがキモ親父にセクハラされることはなくなったよ。家族は守るよ、やったね、みかちゃん!
かくいう俺も、彼女の正規ルートみたいに自分を命の危機に追い込んでチート遺伝子を覚醒させるために、指スッパンしたり、切腹しなくてもよくなった! イぇい!
俺が前世で、証券会社の仕事で動かしていたくらいの金額だ。ポケットマネー感覚でこれを出せるって、ママンは相当あくどいことして儲けてますね、これ。知ってたけど。
早速、ママンのオプションサービスを使って、いくつかの証券口座を開く。普通は口座開設までいくらか日にちがかかるものだが、ママンパワーによって速攻だ。
取引環境さえ整備してしまえば、後はこっちのもの。いうなればあらかじめ答えがわかってるテストだ。
知ってますか、奥さん? この時代はレバレッジの規制もゆるゆるでしてよ。
もちろん、悪徳業者も横行していたのでアレだが、まあ、そこらへんの知識はありますんで、余裕っす。
つーことで、俺は夏休み中、幼馴染たちのフラグを適当に捌きながら、暇を見てはお金をころころ転がして、夏休みが終わる前に、あっという間に元本返済、手元資金を確保しました。うほほいほい!
「……まさか、本当に返済するとは。しかもこの短期間で。一体どんな魔法を使ったんですか」
「魔法も奇跡もないって、母さんが一番よく知ってるだろ? でも、そうだな。もしかしたら、母さんが仕込んでくれた『ギフト』のおかげかもね」
俺は意味深で思わせぶりな口調で呟いた。
とりあえず困ったら呪いのせいにしておけばいいという風潮。
「……まあ、いいでしょう。仕事は結果です。過程は問いません」
「うん。あと、俺に関する情報の秘匿もよろしくね」
「受取った報酬分の仕事はします。それがエージェントというものです」
さすがはママン、話が分っかるゥー。
この金稼ぎ能力に目をつけられて、拉致られる可能性は怖いが、俺はママンが全力で俺を守ってくれると信じてるぜ! 血は水よりも濃いぜ!
ありがとうママン。利用してごめん、ママン。ちゃんと利益は還元するから! あと、母の日にカーネーションも送るから!
「よろしく。あと、例の融資の方もお願いします」
「……構いませんが、あのようなくだらない中小企業を支援して、あなたに何の得があるんですか。何の将来性もなく、投資する価値を見出せませんが」
「だから言ったでしょ。助けたい女の子がいるって。それだけさ。あ、くれぐれも、みかちゃんには支援者が俺だってことをバレないようにね」
今、ママンにボロクソ言われてる中小企業とは、ずばり、みかちゃんのご両親が経営する企業のことである。
みかちゃんは放っておくと、青春編で、親の事業失敗の結果、地元の裏稼業で稼いでる権力者のおっさんと政略結婚させられそうになります。
このルートで、俺はみかちゃんの政略結婚をぶち壊すため、そのおっさんの対抗勢力である反社会的勢力の一員となって任侠の道を極めて、ドラゴンタイプにクラスチェンジしなくちゃいけなくなります。チクチクイキり刺青標準装備なんて絶対に嫌です。身体髪膚(しんたいはっぷ)傷つけぬは五孝の始めなりって偉い人もゆってるしー。
そもそも、暴対法ができてからのヤクザの構成員なんてやってもいいことないよ。あ、でも、誰が何と言おうとファン〇ムシリーズは名作。異論は認めない。
ともかく、みかちゃんがおっさんにちょっかいかけられて変なストレスを負って呪いが発動しないように、あらかじめご両親の経営する企業を救い、トラブルを未然に防がなければならないという訳だ。
俺が彼女を助けたことを隠すのは、もちろん、余計なフラグが立つことを避けるためである。俺の目標を達成するには、みかちゃんの好感度は上げすぎてもいけない。
「そうですか。まあ、あなたの金です。好きにしなさい」
「うん。だから、あっちの用地買収もよろしくね?」
「そちらは簡単です。あのような田舎の神社と山を買って、こちらもあなたに何の得があるかはわかりませんが、まあ、運がよければダム用地として値上がりするかもしれませんね」
うん。ちなみにそういうルートもあるからね。ダム建設を巡って、仲の良かった田舎町が、ダム建設賛成派と反対派でギスギスになってく描写、結構おもしろかった。
っていうか、ママン。実は、あなたが探して止まないスーパーパワーの源、そこにあるんですよ?
でも、Myママンは完全に科学サイドの人間なので、呪いとかいう非科学的な現象は認めないのだ。呪いに付随する現象は、『とある田舎町の女子にだけ発現する遺伝的特性』として捉えているんです。
なお、その本来女子にしか発現しない特殊な遺伝的なアレを注入された唯一の男、それがこの俺こと、主人公です。
無論、くもソラは伝奇ホラーメインなので、このSFチックな設定は、何人かのサブヒロインのルートで仄めかされる程度に留まっている。続編への仄めかしってやつだね。
そう。この事実からも分かる通り、くもソラの続編の『ヨドうみ』はSFテイストなんですね。そして、シリーズ完結の三作目は――、いまは関係ないか。
ともかく、これでみかちゃんがキモ親父にセクハラされることはなくなったよ。家族は守るよ、やったね、みかちゃん!
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