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第2章:手づくりの夢に乗って(テーマ:目標の共有と一致団結)
「動き出した手づくり舟」
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「今日からここが、アタシ達の“工房”ってわけ!」
アカネが両手を腰に当てて、雑貨屋裏の空き地を見渡した。
裏庭の半分が畑になっているアカネの家。
つまりはいつもたまり場にさせてもらっている場所。
そこにあるベンチに持ってきたスケッチブックとメモ帳が置かれている。
「工房っていうか……いつもの場所じゃん」
ショウが小声でつっこむ。
でも、この場所が“スタート地点”になるのは、間違いない。
ぼくらの舟――いや、“夢”がここから始まるのだ。
「じゃじゃーん! 見てください!」
ショウが広げたのは、自作のスケッチと設計図。
舟のかたち、部品の大きさ、浮力のバランス、すべてが細かく書かれている。
「ここにフロートをつければ、横ゆれが減って安定するし、船体を少し長くすればまっすぐ進みやすいんだって!」
「さすが……ショウ先生!」
ヒナちゃんが目を丸くして拍手する。
「じゃあ、アタシはヒナちゃんと舟の飾り付け担当! 色つけたり、旗つけたり、リボン巻いたり!」
「じゃあ、ぼくは組み立て大臣ね。切ったりくっつけたりするの、好きだし!」
「賛成~!」
「じゃあぼくは、設計と計算と安全管理ってことで!」
こうして、ぼくらの役割が決まった。
「材料はどうするの?」
ヒナちゃんが聞くと、ショウが手をあげた。
「お父さんの大学の木工室で、廃材をもらえるかもしれない。今度たずねてみるね!」
「うちの倉庫にある竹と木材使っていいって。じいちゃんに聞いたら足りなかったら用意してくれるって」
「マジ!?」
「最高じゃん!!」
「たぶん! アタシが言えばだいじょーぶ!」
頼もしさ満点のアカネに、みんなが拍手した。
そのとき、通りすがりの隣の奥さんが声をかけてきた。
「あら~、何か作るの? 面白そうねぇ」
「そうなんですっ! わたしたち、レースに出るんです!」
アカネが胸を張ると、奥さんが笑った。
「町おこしのやつ?じゃあ見に行かなくちゃね。がんばってね!」
「うん! ぜひ来てくださいっ!」
さらに、道の向こうから部活帰りの中学生が歩いてきて、リュックを背負ったまま立ち止まった。
「へぇ~、手づくりの舟か……小学生、いいなあ。楽しそうでさ」
「中学生になったらできないんですか?」
ヒナちゃんが首をかしげると、少年は照れたように笑った。
「いや、そうじゃないけど。なんか部活とかで、やりたいことよりやらないといけないことが多くて……。がんばれよ、小学生。いまがいちばん自由だぞ~!」
その言葉に、ぼくたちはなんとなく誇らしい気持ちになった。
川の水がすぐ横でキラキラ光っている。
この川に、ぼくらの舟が浮かぶ日が、少しずつ近づいている。
そんな気がした。
アカネが両手を腰に当てて、雑貨屋裏の空き地を見渡した。
裏庭の半分が畑になっているアカネの家。
つまりはいつもたまり場にさせてもらっている場所。
そこにあるベンチに持ってきたスケッチブックとメモ帳が置かれている。
「工房っていうか……いつもの場所じゃん」
ショウが小声でつっこむ。
でも、この場所が“スタート地点”になるのは、間違いない。
ぼくらの舟――いや、“夢”がここから始まるのだ。
「じゃじゃーん! 見てください!」
ショウが広げたのは、自作のスケッチと設計図。
舟のかたち、部品の大きさ、浮力のバランス、すべてが細かく書かれている。
「ここにフロートをつければ、横ゆれが減って安定するし、船体を少し長くすればまっすぐ進みやすいんだって!」
「さすが……ショウ先生!」
ヒナちゃんが目を丸くして拍手する。
「じゃあ、アタシはヒナちゃんと舟の飾り付け担当! 色つけたり、旗つけたり、リボン巻いたり!」
「じゃあ、ぼくは組み立て大臣ね。切ったりくっつけたりするの、好きだし!」
「賛成~!」
「じゃあぼくは、設計と計算と安全管理ってことで!」
こうして、ぼくらの役割が決まった。
「材料はどうするの?」
ヒナちゃんが聞くと、ショウが手をあげた。
「お父さんの大学の木工室で、廃材をもらえるかもしれない。今度たずねてみるね!」
「うちの倉庫にある竹と木材使っていいって。じいちゃんに聞いたら足りなかったら用意してくれるって」
「マジ!?」
「最高じゃん!!」
「たぶん! アタシが言えばだいじょーぶ!」
頼もしさ満点のアカネに、みんなが拍手した。
そのとき、通りすがりの隣の奥さんが声をかけてきた。
「あら~、何か作るの? 面白そうねぇ」
「そうなんですっ! わたしたち、レースに出るんです!」
アカネが胸を張ると、奥さんが笑った。
「町おこしのやつ?じゃあ見に行かなくちゃね。がんばってね!」
「うん! ぜひ来てくださいっ!」
さらに、道の向こうから部活帰りの中学生が歩いてきて、リュックを背負ったまま立ち止まった。
「へぇ~、手づくりの舟か……小学生、いいなあ。楽しそうでさ」
「中学生になったらできないんですか?」
ヒナちゃんが首をかしげると、少年は照れたように笑った。
「いや、そうじゃないけど。なんか部活とかで、やりたいことよりやらないといけないことが多くて……。がんばれよ、小学生。いまがいちばん自由だぞ~!」
その言葉に、ぼくたちはなんとなく誇らしい気持ちになった。
川の水がすぐ横でキラキラ光っている。
この川に、ぼくらの舟が浮かぶ日が、少しずつ近づいている。
そんな気がした。
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