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第3章:ごめん、が言えたら(テーマ:謝る勇気と、受け入れる優しさ)
「五人めの仲間」
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アカネの家の裏庭から見えるキラキラ川の朝の川べりは、陽ざしでピカピカしていて、ちょっとまぶしかった。
耳には、ジジジ……って、セミの声がじわじわ入ってきた。
草むらの中から、ぼくらの声があちこちで飛んでる。
舟作りにも慣れてきてかなり上手く出来てると思う。
「もうちょっとこっち引っ張って!」
「そこ、釘が浮いてる!」
大きなベニヤ板を工作台がわりにして、その上で舟をつくってる最中だった。
だんだん形になってきて、なんだかワクワクしてくる。
「サイドフロートを左右に付けると、水のバランスが安定するんだって」
とショウがノートを広げながら教えてくれた。
「ほんとは棒に浮きだけでもいいんだけど、どうせならスペースシャトルみたいにしたらカッコいいと思うんだ。ほら、この図みたいに」
ノートに描かれた絵を見て、ぼくはうなる。
「カッコいいじゃん。さっすが設計係!」
「よっしゃ、こっちはペンキで星マーク描いちゃおうっと♪」ってアカネが刷毛をぶんぶんふってる。
ヒナちゃんとアカネは、舟の両側につけたフロートに、カラフルな布の帯をくくりつけてた。
「これ、風が吹いたらヒラヒラしてきれいかもね」ってヒナがうれしそうに言う。
そのとき、アカネが「うわっ……」と叫んだ。
のりがべっとり出すぎて、手がベトベトになってる。
「もー、出しすぎたら戻んなくなるやつでしょそれ!」
「だって、スティックのりってさあ、どんぐらい残ってるかわかんないんだもん!」
その言いぐさに、ぼくらみんなでくすくす笑った。
……だけど。
その笑い声に、別の声がまじった。
「……あのさ……」
ぼくらはピタッと動きを止めて、草むらの方をふり返った。
そこには、トシオが、もじもじしながら立ってた。
空気がぴたりと固まった。
ぼくは、立ち上がって言った。
「……また、イジワル言いに来たのか?」
トシオは、目をそらして、手をぎゅっとにぎってた。
「……えっと……あのさ……」
そして、顔を上げたかと思うと、急に大きな声を出した。
「今まで、ごめん!!」
全員が、またしても固まる。
「オレも……仲間に入れてください!!」
ちょっとだけ、沈黙が流れて。
アカネがふっと笑った。
「やっと本音が出たね」
するとヒナちゃんが、小さな声で言った。
「許してあげて……昨日、ノラ犬から助けてもらったんだよ」
「えっ?」とぼく。
「マジで?」とショウ。
ぼくは、もう一度トシオの方を見た。
「……トシオ、ありがとう。ヒナたち、助けてくれたんだってな」
「……うん」
トシオの声は、ちょっとだけ震えてた。
ぼくは一歩、彼に近づいて言った。
「でもさ、ひとつだけ守ってほしいことがある」
「な、なんだよ?」
と、ちょっとビビった顔のトシオに、ショウが先に口を出した。
「もう、僕らだけじゃなく誰にもイジワル言わないってこと!」
「わ、わかったよ!」
「よーし!」とぼく。
「これで、キラキラ四つ星から五つ星だな!」
「いいじゃん、それ!」ってアカネも笑顔になった。
「チーム・キラキラ☆ファイブ!」
「なにそのネーミング!?」って、みんなでいっせいにつっこんだ。
トシオはちょっと照れた顔をして、
「……おれ、デカいし力あるし。役に立つぜ?」って。
ヒナちゃんがにこっとほほえんだ。
「うん、すごく強そう」
それを聞いたトシオは、顔を真っ赤にして、
「……そ、そっか……」ってつぶやいた。
なんか、ぼくの胸の中も、ぽっとあったかくなった気がした。
耳には、ジジジ……って、セミの声がじわじわ入ってきた。
草むらの中から、ぼくらの声があちこちで飛んでる。
舟作りにも慣れてきてかなり上手く出来てると思う。
「もうちょっとこっち引っ張って!」
「そこ、釘が浮いてる!」
大きなベニヤ板を工作台がわりにして、その上で舟をつくってる最中だった。
だんだん形になってきて、なんだかワクワクしてくる。
「サイドフロートを左右に付けると、水のバランスが安定するんだって」
とショウがノートを広げながら教えてくれた。
「ほんとは棒に浮きだけでもいいんだけど、どうせならスペースシャトルみたいにしたらカッコいいと思うんだ。ほら、この図みたいに」
ノートに描かれた絵を見て、ぼくはうなる。
「カッコいいじゃん。さっすが設計係!」
「よっしゃ、こっちはペンキで星マーク描いちゃおうっと♪」ってアカネが刷毛をぶんぶんふってる。
ヒナちゃんとアカネは、舟の両側につけたフロートに、カラフルな布の帯をくくりつけてた。
「これ、風が吹いたらヒラヒラしてきれいかもね」ってヒナがうれしそうに言う。
そのとき、アカネが「うわっ……」と叫んだ。
のりがべっとり出すぎて、手がベトベトになってる。
「もー、出しすぎたら戻んなくなるやつでしょそれ!」
「だって、スティックのりってさあ、どんぐらい残ってるかわかんないんだもん!」
その言いぐさに、ぼくらみんなでくすくす笑った。
……だけど。
その笑い声に、別の声がまじった。
「……あのさ……」
ぼくらはピタッと動きを止めて、草むらの方をふり返った。
そこには、トシオが、もじもじしながら立ってた。
空気がぴたりと固まった。
ぼくは、立ち上がって言った。
「……また、イジワル言いに来たのか?」
トシオは、目をそらして、手をぎゅっとにぎってた。
「……えっと……あのさ……」
そして、顔を上げたかと思うと、急に大きな声を出した。
「今まで、ごめん!!」
全員が、またしても固まる。
「オレも……仲間に入れてください!!」
ちょっとだけ、沈黙が流れて。
アカネがふっと笑った。
「やっと本音が出たね」
するとヒナちゃんが、小さな声で言った。
「許してあげて……昨日、ノラ犬から助けてもらったんだよ」
「えっ?」とぼく。
「マジで?」とショウ。
ぼくは、もう一度トシオの方を見た。
「……トシオ、ありがとう。ヒナたち、助けてくれたんだってな」
「……うん」
トシオの声は、ちょっとだけ震えてた。
ぼくは一歩、彼に近づいて言った。
「でもさ、ひとつだけ守ってほしいことがある」
「な、なんだよ?」
と、ちょっとビビった顔のトシオに、ショウが先に口を出した。
「もう、僕らだけじゃなく誰にもイジワル言わないってこと!」
「わ、わかったよ!」
「よーし!」とぼく。
「これで、キラキラ四つ星から五つ星だな!」
「いいじゃん、それ!」ってアカネも笑顔になった。
「チーム・キラキラ☆ファイブ!」
「なにそのネーミング!?」って、みんなでいっせいにつっこんだ。
トシオはちょっと照れた顔をして、
「……おれ、デカいし力あるし。役に立つぜ?」って。
ヒナちゃんがにこっとほほえんだ。
「うん、すごく強そう」
それを聞いたトシオは、顔を真っ赤にして、
「……そ、そっか……」ってつぶやいた。
なんか、ぼくの胸の中も、ぽっとあったかくなった気がした。
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