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発情期※
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体が熱い。頭がクラクラする。まずい。時期を見誤った。
フィドゥは足早で部屋に向かっていた。
彼は今、獣人特有の発情期に入っていた。
通常獣人は番を持てば発情期は治るのだが、そうでない獣人は専用の店で発散させるか、薬の服用か、時期が過ぎるまで部屋に篭るかどれか選ばなくてはならない。
発情期間は一ヶ月も続く為、薬で抑えてる獣人がほとんどで、フィドゥも例外ではなかった。
部屋に入り、すぐに取り出せれるように机に置いてあるケースに手を伸ばす。
蓋を開けて中を確認してみるが、そこでフィドゥは言葉を失った。
薬が無くなっていたのだ。
「嘘だろ!?誰だ勝手にオレの薬を持ち出した奴は!!」
周りに認められていないのは自覚している。特別でもないただの野良狼が魔王の息子と名乗るのを気に食わないと思っている連中もいる。
大方その人達の仕業だろう。
フィドゥは奥歯をギリっと噛み締める。
幸い発情期はまだ本格的なものではない。薬さえあれば乗り切れる。今から薬を貰いに行けばまだ間に合うはず。
「兄上、少し良いかな」
「っ……シアっ!?」
しかしタイミングが悪いことに、シアが部屋に入ってきた。
「兄上大丈夫!?なんだかくるしそうだよ?」
「っ……来るなシア!!」
「っ……!!」
思わず怒鳴ってしまった。だがこれは仕方ない。シアとは肉体関係を持っているとはいえ、発情期間中は間違いなく危ない。フィドゥと同等の頑丈さがあるとはいえ限度はある。
なんとか抑えながら、フィドゥはシアに言葉をかける。
「今、発情期に入ってるんだ……悪いけど…薬、貰ってきてくれないか?」
「……私を抱かないのかい?」
「普段の時とは違うんだぞ!バカを言うな!」
「私はそこまでか弱く見えるのかい?」
「オレの骨を砕きまくった奴がか弱いわけねぇだろ!だがそれはそれ、これはこれだ!お前が大事だから発散の道具として使いたくないだけだ!!」
「兄上……」
説得は通じてくれただろうか……。
しかしシアはこちらに近づき、フィドゥを抱きしめた。
「っ……!?」
服の上からでも感じるシアの体温。柔らかい感触。そして甘ったるい匂いに頭がクラクラする。
まずい!本当に我慢が……!
抑えていた理性の壁が崩れる音がする。
「やめろ…本当に離れてくれ…」
「兄上……。私、兄上の事が好きだよ?兄上と体を繋げるのだって好き。だから道具として使いたくないって言ってくれたのはとても嬉しかったよ。でも、何度も言うけどあまり私を甘く見ないで欲しい。私を弱い奴だと見てないなら尚更ね」
シアはフィドゥをベッドに押し倒す。そしてシアから口付けをされた。
瞬間、頭が真っ白になる。気がつけばフィドゥの体は勝手に動いていた。
シアに覆い被さり、彼の口に貪りつくようにキスをした。舌同士絡め合い、お互いの唾液を交換しあいながら激しく求め合う。
匂いも味も全て弟に満たされていくような感覚にゾクゾクする。
あぁ……もう限界だ……早く、早くこの雌を犯したい……!
シアの服を乱暴に脱がし裸にする。
そして碌に慣らしもしないまま後孔に一気に突き入れた。
「あぁああっ!!」
後ろは思ったよりもスムーズに入った。
シアの腰を掴み、激しく抽挿を繰り返す。
肌と肌がぶつかり合う音と水音が部屋中に響き渡る。
薬で抑えていた分、容赦ないフィドゥの責めにシアはただ快楽に身を任せるしかなかった。
体が熱い……頭がぼーっとする……なにも考えられない……気持ちいい……もっと欲しい……兄上が欲しい……!
普段とは違う兄に激しく求められるのに喜びを感じていた。
肉壁が兄の肉棒を離すまいと締め付ける。その刺激により快楽が押し寄せてくる。
兄の腰の動きに合わせて自分も動き始めると、それが心地良いのか更に動きが激しくなった。
「くっ……あっ……はっ……!」
「あぁっ!あにうぇ……すごっ、はげしぃ!」
普段の兄からは想像できない程乱れた姿に興奮が抑えられない。もっと乱れさせたい。自分しか見れない兄の姿を見たい。そんな欲望がシアの中で渦巻いていた。
だが、限界が近いのかフィドゥの動きが更に速くなる。同時に自身も絶頂に達しようとしていた。
「あぁあぁああっ!!イくっ!!イくっ!!もう、もうっ……んあぁああああ!!」
フィドゥのモノを締め付けながら、シアは絶頂を迎えた。
だが兄は動きを止めず、逆に先程より激しさを増す。
イったばかりで敏感な体に鞭を打つような動きに、思わず悲鳴を上げてしまう。
それでも兄の責めが止まることはない。
頭が真っ白になる程の快楽に何度も意識が飛びかけるが、彼はそれを許してくれなかった。
そして一際強く腰を打ち付けられると同時に熱いものが注がれていくのを感じた。
だが流れてくる熱を堪能する暇もなく、再び腰が動き始めた。
「んあぁああぁあっ!!あ、あにうえっ、そんな、また、激しく…ひぁあぁああぁああ!!」
普段が理性の塊のような兄なだけに、遠慮も気遣いもない、ひたすら己の欲望を満たすだけの行為にシアは酔いしれた。
あぁ、文字通り性処理道具として扱われている。それが堪らなく嬉しい。もっと使って欲しい。壊れるくらいに激しくして欲しい。
フィドゥのモノが奥を突くたびに体が痺れるような快楽に襲われる。
理性を失い、ただ本能のままに求めてくる兄が愛おしいという気持ちが溢れ出してくる。こんな姿を知っているのは自分だけだと思うと優越感すら湧いてくる。
「シア!シア!シア!」
「んぁあああっ、あ、あにうえ……」
「孕め…オレの子を孕め!沢山産め!永遠にオレの孕み袋として産み続けるんだ!!」
「あぁあああぁっ!良いよ!私達の子供いっぱいいっぱい作ろうね!」
シアはフィドゥに抱きつきキスをする。
もう理性なんて欠片も残ってない兄に応えるように舌を絡め唾液を交換する。
彼の肉棒が膨らみ、再び熱いものが注がれていくのを感じながらシアもまた達した。
────結局、どれくらい交わったのかお互い覚えていない。
少なくとも寝食を忘れて一日中部屋に篭ってひたすら繁殖行為をしていた気がする。
使用人が部屋に訪ねてきたのかさえ分からないから余計に恐ろしかった。行為が終わって一時的に正気に戻ったフィドゥは頭を抱えた。発情期の期間は長い。今は落ち着いているが、しばらくしたらまた衝動がくる。
チラリとシアを見る。シアはすうすう静かな寝息を立てて眠っていた。
淫魔でさえ耐えきれなかったフィドゥの性欲をものともせずにしているのは流石としか言えない。
「ん……あ、おはよう兄上……」
「ああ。……体の方はどうだ?」
「……動けない」
「だろうな。はぁ、これに懲りたら今のオレに近づくな」
「……でも、まだまだ発情期間なんでしょ?私無しで過ごせれるの?」
「薬を貰うから問題ない」
「……ねぇ兄上。だったら私と番にならない?」
「……は?」
突然の言葉にフィドゥは目を丸くした。
今、こいつは何と言った?番にならないかだと?何を馬鹿な事を……。
しかしシアの表情は真剣そのものだった。冗談ではないらしい。
「番になれば兄上は発情期に悩まされずに済むし、文字通り永遠に兄上のものになれるよ?」
「…………」
「こんなの今更さ。そうだろう、兄上」
シアの言う通り、今更すぎる話だ。
もう自分達は恋人同士で、体を重ねた回数も少なくない。
無防備なうなじを見るたび、何度噛みついて番にしようと葛藤したかもう覚えていない。
自分無しじゃ生きられないようにどう躾たらいいか支配欲に駆られた事も珍しくない。
きっとシアには全部お見通しなのだろう。
「兄上。大丈夫だよ。私達ならきっと、周りの人達を納得させられる」
そう言ってうつ伏せになると、うなじを晒してみせる。
甘い香りが漂ってくる。思わず喉がゴクリと鳴った。
我慢は既に限界を迎えていた。
フィドゥはシアのうなじに顔を近づけ、そしてペロリと舐めると、彼は嬉しそうに喉を鳴らした。
ゆっくりと口を開き──牙を剥いた。
*
シアはご機嫌で廊下を歩いていた。
自分の部屋に戻りショーケースを開けると盗んだフィドゥの薬を取り出す。
シアは笑う。ゾッとするような邪悪そのものの笑みだ。
やっと彼は番になってくれた。自分のものになってくれた。
初めてフィドゥと出会った時確信したのだ。彼こそが運命の番なのだと。
シアはその衝動に従ってあらゆる策を興じてきた。
己の知性と美貌をひたすら磨き続け、自分に意識して貰えるようにライバル候補は片っ端から潰してきた。
そして、彼の精神が弱まった時を見計らい、彼の心を自分に向けるように仕向けた。
これからも心移りしないようにもっとアピールしていかなければならない。彼が誰のものなのかを周りに少しずつ知らしめなければならない。
「ふふ…絶対に逃さないよ?私の愛しい兄上……いや、フィドゥ。私だけの旦那さま」
シアがうっとりとした表情で呟きながら暖炉の炎の中に薬を投げ捨てた。
フィドゥは足早で部屋に向かっていた。
彼は今、獣人特有の発情期に入っていた。
通常獣人は番を持てば発情期は治るのだが、そうでない獣人は専用の店で発散させるか、薬の服用か、時期が過ぎるまで部屋に篭るかどれか選ばなくてはならない。
発情期間は一ヶ月も続く為、薬で抑えてる獣人がほとんどで、フィドゥも例外ではなかった。
部屋に入り、すぐに取り出せれるように机に置いてあるケースに手を伸ばす。
蓋を開けて中を確認してみるが、そこでフィドゥは言葉を失った。
薬が無くなっていたのだ。
「嘘だろ!?誰だ勝手にオレの薬を持ち出した奴は!!」
周りに認められていないのは自覚している。特別でもないただの野良狼が魔王の息子と名乗るのを気に食わないと思っている連中もいる。
大方その人達の仕業だろう。
フィドゥは奥歯をギリっと噛み締める。
幸い発情期はまだ本格的なものではない。薬さえあれば乗り切れる。今から薬を貰いに行けばまだ間に合うはず。
「兄上、少し良いかな」
「っ……シアっ!?」
しかしタイミングが悪いことに、シアが部屋に入ってきた。
「兄上大丈夫!?なんだかくるしそうだよ?」
「っ……来るなシア!!」
「っ……!!」
思わず怒鳴ってしまった。だがこれは仕方ない。シアとは肉体関係を持っているとはいえ、発情期間中は間違いなく危ない。フィドゥと同等の頑丈さがあるとはいえ限度はある。
なんとか抑えながら、フィドゥはシアに言葉をかける。
「今、発情期に入ってるんだ……悪いけど…薬、貰ってきてくれないか?」
「……私を抱かないのかい?」
「普段の時とは違うんだぞ!バカを言うな!」
「私はそこまでか弱く見えるのかい?」
「オレの骨を砕きまくった奴がか弱いわけねぇだろ!だがそれはそれ、これはこれだ!お前が大事だから発散の道具として使いたくないだけだ!!」
「兄上……」
説得は通じてくれただろうか……。
しかしシアはこちらに近づき、フィドゥを抱きしめた。
「っ……!?」
服の上からでも感じるシアの体温。柔らかい感触。そして甘ったるい匂いに頭がクラクラする。
まずい!本当に我慢が……!
抑えていた理性の壁が崩れる音がする。
「やめろ…本当に離れてくれ…」
「兄上……。私、兄上の事が好きだよ?兄上と体を繋げるのだって好き。だから道具として使いたくないって言ってくれたのはとても嬉しかったよ。でも、何度も言うけどあまり私を甘く見ないで欲しい。私を弱い奴だと見てないなら尚更ね」
シアはフィドゥをベッドに押し倒す。そしてシアから口付けをされた。
瞬間、頭が真っ白になる。気がつけばフィドゥの体は勝手に動いていた。
シアに覆い被さり、彼の口に貪りつくようにキスをした。舌同士絡め合い、お互いの唾液を交換しあいながら激しく求め合う。
匂いも味も全て弟に満たされていくような感覚にゾクゾクする。
あぁ……もう限界だ……早く、早くこの雌を犯したい……!
シアの服を乱暴に脱がし裸にする。
そして碌に慣らしもしないまま後孔に一気に突き入れた。
「あぁああっ!!」
後ろは思ったよりもスムーズに入った。
シアの腰を掴み、激しく抽挿を繰り返す。
肌と肌がぶつかり合う音と水音が部屋中に響き渡る。
薬で抑えていた分、容赦ないフィドゥの責めにシアはただ快楽に身を任せるしかなかった。
体が熱い……頭がぼーっとする……なにも考えられない……気持ちいい……もっと欲しい……兄上が欲しい……!
普段とは違う兄に激しく求められるのに喜びを感じていた。
肉壁が兄の肉棒を離すまいと締め付ける。その刺激により快楽が押し寄せてくる。
兄の腰の動きに合わせて自分も動き始めると、それが心地良いのか更に動きが激しくなった。
「くっ……あっ……はっ……!」
「あぁっ!あにうぇ……すごっ、はげしぃ!」
普段の兄からは想像できない程乱れた姿に興奮が抑えられない。もっと乱れさせたい。自分しか見れない兄の姿を見たい。そんな欲望がシアの中で渦巻いていた。
だが、限界が近いのかフィドゥの動きが更に速くなる。同時に自身も絶頂に達しようとしていた。
「あぁあぁああっ!!イくっ!!イくっ!!もう、もうっ……んあぁああああ!!」
フィドゥのモノを締め付けながら、シアは絶頂を迎えた。
だが兄は動きを止めず、逆に先程より激しさを増す。
イったばかりで敏感な体に鞭を打つような動きに、思わず悲鳴を上げてしまう。
それでも兄の責めが止まることはない。
頭が真っ白になる程の快楽に何度も意識が飛びかけるが、彼はそれを許してくれなかった。
そして一際強く腰を打ち付けられると同時に熱いものが注がれていくのを感じた。
だが流れてくる熱を堪能する暇もなく、再び腰が動き始めた。
「んあぁああぁあっ!!あ、あにうえっ、そんな、また、激しく…ひぁあぁああぁああ!!」
普段が理性の塊のような兄なだけに、遠慮も気遣いもない、ひたすら己の欲望を満たすだけの行為にシアは酔いしれた。
あぁ、文字通り性処理道具として扱われている。それが堪らなく嬉しい。もっと使って欲しい。壊れるくらいに激しくして欲しい。
フィドゥのモノが奥を突くたびに体が痺れるような快楽に襲われる。
理性を失い、ただ本能のままに求めてくる兄が愛おしいという気持ちが溢れ出してくる。こんな姿を知っているのは自分だけだと思うと優越感すら湧いてくる。
「シア!シア!シア!」
「んぁあああっ、あ、あにうえ……」
「孕め…オレの子を孕め!沢山産め!永遠にオレの孕み袋として産み続けるんだ!!」
「あぁあああぁっ!良いよ!私達の子供いっぱいいっぱい作ろうね!」
シアはフィドゥに抱きつきキスをする。
もう理性なんて欠片も残ってない兄に応えるように舌を絡め唾液を交換する。
彼の肉棒が膨らみ、再び熱いものが注がれていくのを感じながらシアもまた達した。
────結局、どれくらい交わったのかお互い覚えていない。
少なくとも寝食を忘れて一日中部屋に篭ってひたすら繁殖行為をしていた気がする。
使用人が部屋に訪ねてきたのかさえ分からないから余計に恐ろしかった。行為が終わって一時的に正気に戻ったフィドゥは頭を抱えた。発情期の期間は長い。今は落ち着いているが、しばらくしたらまた衝動がくる。
チラリとシアを見る。シアはすうすう静かな寝息を立てて眠っていた。
淫魔でさえ耐えきれなかったフィドゥの性欲をものともせずにしているのは流石としか言えない。
「ん……あ、おはよう兄上……」
「ああ。……体の方はどうだ?」
「……動けない」
「だろうな。はぁ、これに懲りたら今のオレに近づくな」
「……でも、まだまだ発情期間なんでしょ?私無しで過ごせれるの?」
「薬を貰うから問題ない」
「……ねぇ兄上。だったら私と番にならない?」
「……は?」
突然の言葉にフィドゥは目を丸くした。
今、こいつは何と言った?番にならないかだと?何を馬鹿な事を……。
しかしシアの表情は真剣そのものだった。冗談ではないらしい。
「番になれば兄上は発情期に悩まされずに済むし、文字通り永遠に兄上のものになれるよ?」
「…………」
「こんなの今更さ。そうだろう、兄上」
シアの言う通り、今更すぎる話だ。
もう自分達は恋人同士で、体を重ねた回数も少なくない。
無防備なうなじを見るたび、何度噛みついて番にしようと葛藤したかもう覚えていない。
自分無しじゃ生きられないようにどう躾たらいいか支配欲に駆られた事も珍しくない。
きっとシアには全部お見通しなのだろう。
「兄上。大丈夫だよ。私達ならきっと、周りの人達を納得させられる」
そう言ってうつ伏せになると、うなじを晒してみせる。
甘い香りが漂ってくる。思わず喉がゴクリと鳴った。
我慢は既に限界を迎えていた。
フィドゥはシアのうなじに顔を近づけ、そしてペロリと舐めると、彼は嬉しそうに喉を鳴らした。
ゆっくりと口を開き──牙を剥いた。
*
シアはご機嫌で廊下を歩いていた。
自分の部屋に戻りショーケースを開けると盗んだフィドゥの薬を取り出す。
シアは笑う。ゾッとするような邪悪そのものの笑みだ。
やっと彼は番になってくれた。自分のものになってくれた。
初めてフィドゥと出会った時確信したのだ。彼こそが運命の番なのだと。
シアはその衝動に従ってあらゆる策を興じてきた。
己の知性と美貌をひたすら磨き続け、自分に意識して貰えるようにライバル候補は片っ端から潰してきた。
そして、彼の精神が弱まった時を見計らい、彼の心を自分に向けるように仕向けた。
これからも心移りしないようにもっとアピールしていかなければならない。彼が誰のものなのかを周りに少しずつ知らしめなければならない。
「ふふ…絶対に逃さないよ?私の愛しい兄上……いや、フィドゥ。私だけの旦那さま」
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