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十七、いきさつと朝食 一
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第三者の上坪が同席しているとはいえ、おたみと膝詰めで話をするのはこれが初めてだった。たまに、三槌屋で顔をあわせたことはある。ほとんど目礼ですませるか、せいぜい時候の挨拶止まりだった。
「今朝、明け六つ(午前六時頃)に起きて井戸端にいったら、太助さんと左門次さんがいたんです。どっちが先に水を汲むかで、口喧嘩がもう始まっていました」
ふだん、二人とも決してそんなことはしない。他の住人と変わらず、譲りあっている。
「あたしは、いい加減にしなよといいましたが無視されました。他の皆さんも、起きて井戸を使いに集まってこられたので、こっちが恥ずかしくなってきました」
銅吉や上坪はもちろん、おたみとて何の責任もない。だが太助も左門次も、銅吉には兄弟分のような存在である。今さらながらに、彼もまた羞恥心がこみ上げてきた。裏長屋そのものの名誉が傷つけられたと感じた。
「水が使えないことには、一日が始まりません。あたしは二人の間に割って入って、そんなに喧嘩がしたけりゃ井戸から離れて相撲でもやってなって怒鳴りました」
「えぇっ」
ここまで来て、銅吉はついに声をだしてしまった。彼より頭一つ分ほど背が低く、お世辞にも腕っぷしがあるとはいえない彼女が。大人の男二人を相手に、大したものだ。
三槌屋での、はかなげな印象とは裏腹に、こんな力強さもあったとは。戯作ならともかく。男衆の単純さに慣れきっている銅吉は、全く新鮮なおたみの言動に感じいってしまった。
「二人はそろって口をつぐみ、じっとあたしを見ました。あたしは、正直、ちょっとだけぞっとしたんです。外見は太助さんと左門次さんでまちがいないんですけど、その……お人形から観察されているような……」
「人形から観察……」
上坪が、ここで合いの手を入れた。
銅吉には、おたみの主張が理解できる。ただし、それは猫又やろくろ首からの説明を受けていたからである。
包み隠さず事情を共有するなら、銅吉はここで洗いざらい明かすべきではあった。そうなると、銭霊のことまで喋らねばならない。
自分の特別な力を知ったおたみや上坪……引いては裏長屋、三槌屋、松森寺……つまるところは、彼の知る世界がどうなってしまうのか。銅吉は、自信が持てなかった。極言するなら、何かある度にたかられる可能性とてある。
銅吉は、多少の凸凹こそあれ、今の状態をとても気に入っていた。だから、明かさないでおくことにした。
「はい。こういってはなんですけど、死体が生きている振りをしているような。でも、それはほんのわずかな間のことでした。すぐに、二人はあたしを突きとばしました。そして、井戸から離れて相撲を……というより取っくみあいになりました。それが勢いあまって、銅吉さんの表戸を叩いてしまったんです。どっちの身体が当たったかまでは覚えていません。そこからは、銅吉さんがご存知の通りです」
おたみの服が汚れたのと、銅吉の家の玄関が激しく叩かれたのは、そういういきさつと判明した。
「では、銅吉からも話を聞こう」
「はい」
銅吉は、自分が体験したことを語った。いうまでもなく、小判や手形については伏せておいた。
「なるほど。お陰で良く分かった。礼をいう。俺は今朝、井戸に太助と左門次がいるのはちらっと目にした。だが、急いでいたので声まではかけなかった。明け六つになったと同時に家をでたから、二人が喧嘩をする直前の話になる」
ということは、上坪さんがここを出て、おたみさんが井戸へいくまでに、喧嘩が起きた。
「そんなわずかな時間で……。いつもは仲がとてもいいのに」
おたみはしきりに首をひねっている。
「そこで、俺の方でも話がある。娘のおみなについてだ」
上坪は、おみながここ数日松森寺で保護されているいきさつを語った。銅吉が彼女を助けたこともしっかり盛りこまれていた。おたみは話に没頭していて、目立った反応はない。ありがたいのか寂しいのか、銅吉は自分でも判然としなかった。
どうせなら、二人きりの場でさりげなく伝わるように話し、手放しな絶賛を得て恥ずかしくなりたい。……が、そんな手前勝手な妄想など本当にどうでも良いので胸にしまっておいた。
「今朝も、少しだけおみなの様子を見に松森寺までいってきたところだった。特に熱をだしたり咳きこんだりなどしておらず、ただ眠っている。輪快殿の話では、水や重湯は飲んでいるとのことだから、取りあえずは生きている」
銅吉だけでなく、裏長屋の誰もが、上坪父娘の苦労を知っている。それだけに、銅吉も気の毒に思えてならない。おたみも、汚れてなかった方の袖でそっと両目をふいた。
「さて。おたみが寝たきりになっただけなら、ただの病気とも解釈できようが、太助と左門次の喧嘩まで加わったのがただの偶然とはとうてい思えぬ。俺は、改めて輪快殿と今後を相談しておく」
「私もいきます」
銅吉は、間髪を入れなかった。銭霊やあやかしとは関係ない。どのみち墓石を壊す方針を、輪快にも通しておくのは必須といえる。さもなくば、あやかしの世界ではカタがついても、人間の世界ではつまらない揉め事になりかねない。
「銅吉、無理をするな。締切りの近い身体だろう」
冗談めかして、上坪は止めた。
「えっ、どうして上坪さんが知ってるんですか」
「輪快殿から聞いた。もっとも、輪快殿は三槌屋から聞いたとあるから又聞きになる」
三槌屋が、輪快に……。よもや、銭霊について感づかれたのではあるまい。輪快が銅吉の親代わりとなっていたのは周知の事実だし、彼を執筆に集中させるよう遠回しに心理戦を仕かけたものだろうか。
輪快が上坪に締切りを語ったのは、銅吉なりに推察できる。おみなに構わず、本業に専念しろといいたいのだろう。上坪も、そこは阿吽の呼吸で理解したようだ。何より、上坪は自分のことで他人の手をわずらわせるのを嫌う。
「この件について、どうしても相談しておきたいことがあるんです」
「ふむう」
「上坪さん、せんえつですけど、三人よれば、ほら……何とかって」
おたみが、うまい具合に口添えしてくれた。
「文殊の知恵か。確かにそうだな。良し、お前も来てくれ」
「ありがとうございます」
銅吉は、おたみと上坪にそれぞれ頭を下げた。
「ならば、善は急げと……」
上坪がいいおえる前に、銅吉の腹が盛大に鳴った。あやかしと話をしている間に喧嘩の仲裁……というより両成敗……を実行し、上坪家で話しづめ。朝飯を食う暇もなかった。
「い、いや、これは思わず……」
「上坪さんはどうなのですか」
おたみがにこやかに聞いた。
「いや、実は俺も……」
武士は食わねど高楊枝、とは良くいったものだ。
「なら、お二人ともあたしのところで食べていって下さいな。今朝のお礼です」
「いや、銅吉はともかく、俺は何もしてない」
上坪も、ふだんの性格からしてそう厚かましくなれない。
「銅吉さんだけ招待して上坪さんは知らん顔じゃ、あたしの顔が潰れます。恥をかかせないで下さいな」
わざとふざけて大仰な啖呵を切ったおたみに、上坪は笑ってうなずいた。
「ああ、おたみの面子を潰すわけにはいかないな。では、呼ばれよう」
「ありがとうございます」
こうして、銅吉は上坪とともにおたみの家に上がった。
半生をかえりみるに、銅吉は、女性の家になど上がったことはなかった。吉原はもちろん、夜鷹を抱いたこともない。あらゆる意味で……幼いときに死別した母を除けば……肉体的な接触がないままだ。
そういう意味では、上坪はずっと『先達』なはずだが、まさか声に出して教えをこうわけにもいかない。
「今朝、明け六つ(午前六時頃)に起きて井戸端にいったら、太助さんと左門次さんがいたんです。どっちが先に水を汲むかで、口喧嘩がもう始まっていました」
ふだん、二人とも決してそんなことはしない。他の住人と変わらず、譲りあっている。
「あたしは、いい加減にしなよといいましたが無視されました。他の皆さんも、起きて井戸を使いに集まってこられたので、こっちが恥ずかしくなってきました」
銅吉や上坪はもちろん、おたみとて何の責任もない。だが太助も左門次も、銅吉には兄弟分のような存在である。今さらながらに、彼もまた羞恥心がこみ上げてきた。裏長屋そのものの名誉が傷つけられたと感じた。
「水が使えないことには、一日が始まりません。あたしは二人の間に割って入って、そんなに喧嘩がしたけりゃ井戸から離れて相撲でもやってなって怒鳴りました」
「えぇっ」
ここまで来て、銅吉はついに声をだしてしまった。彼より頭一つ分ほど背が低く、お世辞にも腕っぷしがあるとはいえない彼女が。大人の男二人を相手に、大したものだ。
三槌屋での、はかなげな印象とは裏腹に、こんな力強さもあったとは。戯作ならともかく。男衆の単純さに慣れきっている銅吉は、全く新鮮なおたみの言動に感じいってしまった。
「二人はそろって口をつぐみ、じっとあたしを見ました。あたしは、正直、ちょっとだけぞっとしたんです。外見は太助さんと左門次さんでまちがいないんですけど、その……お人形から観察されているような……」
「人形から観察……」
上坪が、ここで合いの手を入れた。
銅吉には、おたみの主張が理解できる。ただし、それは猫又やろくろ首からの説明を受けていたからである。
包み隠さず事情を共有するなら、銅吉はここで洗いざらい明かすべきではあった。そうなると、銭霊のことまで喋らねばならない。
自分の特別な力を知ったおたみや上坪……引いては裏長屋、三槌屋、松森寺……つまるところは、彼の知る世界がどうなってしまうのか。銅吉は、自信が持てなかった。極言するなら、何かある度にたかられる可能性とてある。
銅吉は、多少の凸凹こそあれ、今の状態をとても気に入っていた。だから、明かさないでおくことにした。
「はい。こういってはなんですけど、死体が生きている振りをしているような。でも、それはほんのわずかな間のことでした。すぐに、二人はあたしを突きとばしました。そして、井戸から離れて相撲を……というより取っくみあいになりました。それが勢いあまって、銅吉さんの表戸を叩いてしまったんです。どっちの身体が当たったかまでは覚えていません。そこからは、銅吉さんがご存知の通りです」
おたみの服が汚れたのと、銅吉の家の玄関が激しく叩かれたのは、そういういきさつと判明した。
「では、銅吉からも話を聞こう」
「はい」
銅吉は、自分が体験したことを語った。いうまでもなく、小判や手形については伏せておいた。
「なるほど。お陰で良く分かった。礼をいう。俺は今朝、井戸に太助と左門次がいるのはちらっと目にした。だが、急いでいたので声まではかけなかった。明け六つになったと同時に家をでたから、二人が喧嘩をする直前の話になる」
ということは、上坪さんがここを出て、おたみさんが井戸へいくまでに、喧嘩が起きた。
「そんなわずかな時間で……。いつもは仲がとてもいいのに」
おたみはしきりに首をひねっている。
「そこで、俺の方でも話がある。娘のおみなについてだ」
上坪は、おみながここ数日松森寺で保護されているいきさつを語った。銅吉が彼女を助けたこともしっかり盛りこまれていた。おたみは話に没頭していて、目立った反応はない。ありがたいのか寂しいのか、銅吉は自分でも判然としなかった。
どうせなら、二人きりの場でさりげなく伝わるように話し、手放しな絶賛を得て恥ずかしくなりたい。……が、そんな手前勝手な妄想など本当にどうでも良いので胸にしまっておいた。
「今朝も、少しだけおみなの様子を見に松森寺までいってきたところだった。特に熱をだしたり咳きこんだりなどしておらず、ただ眠っている。輪快殿の話では、水や重湯は飲んでいるとのことだから、取りあえずは生きている」
銅吉だけでなく、裏長屋の誰もが、上坪父娘の苦労を知っている。それだけに、銅吉も気の毒に思えてならない。おたみも、汚れてなかった方の袖でそっと両目をふいた。
「さて。おたみが寝たきりになっただけなら、ただの病気とも解釈できようが、太助と左門次の喧嘩まで加わったのがただの偶然とはとうてい思えぬ。俺は、改めて輪快殿と今後を相談しておく」
「私もいきます」
銅吉は、間髪を入れなかった。銭霊やあやかしとは関係ない。どのみち墓石を壊す方針を、輪快にも通しておくのは必須といえる。さもなくば、あやかしの世界ではカタがついても、人間の世界ではつまらない揉め事になりかねない。
「銅吉、無理をするな。締切りの近い身体だろう」
冗談めかして、上坪は止めた。
「えっ、どうして上坪さんが知ってるんですか」
「輪快殿から聞いた。もっとも、輪快殿は三槌屋から聞いたとあるから又聞きになる」
三槌屋が、輪快に……。よもや、銭霊について感づかれたのではあるまい。輪快が銅吉の親代わりとなっていたのは周知の事実だし、彼を執筆に集中させるよう遠回しに心理戦を仕かけたものだろうか。
輪快が上坪に締切りを語ったのは、銅吉なりに推察できる。おみなに構わず、本業に専念しろといいたいのだろう。上坪も、そこは阿吽の呼吸で理解したようだ。何より、上坪は自分のことで他人の手をわずらわせるのを嫌う。
「この件について、どうしても相談しておきたいことがあるんです」
「ふむう」
「上坪さん、せんえつですけど、三人よれば、ほら……何とかって」
おたみが、うまい具合に口添えしてくれた。
「文殊の知恵か。確かにそうだな。良し、お前も来てくれ」
「ありがとうございます」
銅吉は、おたみと上坪にそれぞれ頭を下げた。
「ならば、善は急げと……」
上坪がいいおえる前に、銅吉の腹が盛大に鳴った。あやかしと話をしている間に喧嘩の仲裁……というより両成敗……を実行し、上坪家で話しづめ。朝飯を食う暇もなかった。
「い、いや、これは思わず……」
「上坪さんはどうなのですか」
おたみがにこやかに聞いた。
「いや、実は俺も……」
武士は食わねど高楊枝、とは良くいったものだ。
「なら、お二人ともあたしのところで食べていって下さいな。今朝のお礼です」
「いや、銅吉はともかく、俺は何もしてない」
上坪も、ふだんの性格からしてそう厚かましくなれない。
「銅吉さんだけ招待して上坪さんは知らん顔じゃ、あたしの顔が潰れます。恥をかかせないで下さいな」
わざとふざけて大仰な啖呵を切ったおたみに、上坪は笑ってうなずいた。
「ああ、おたみの面子を潰すわけにはいかないな。では、呼ばれよう」
「ありがとうございます」
こうして、銅吉は上坪とともにおたみの家に上がった。
半生をかえりみるに、銅吉は、女性の家になど上がったことはなかった。吉原はもちろん、夜鷹を抱いたこともない。あらゆる意味で……幼いときに死別した母を除けば……肉体的な接触がないままだ。
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