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63話 教皇
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歴史学の授業の後、いつものように精霊の泉に行くのかと思ったら、今日はアルヴィン様が教室に転移してきた。
アルヴィン様は私とヴィンス先生を見るなり「ん?何でお前ら魂の契約なんて結んでんの?」と聞いてきたので、私の不注意でと説明すると、爆笑された。
「アルヴィン様!そんなに笑わなくてもいいじゃないですか!」
「いやだってマリアンヌお前、警戒心なさ過ぎだろ、魂の契約だぞ!?名前からしてヤバそうだろうが」
「えっそうなんですか?」
「実際精霊相手の契約だったら笑い事じゃないんだが、今回は相手がヴィンスだからな…まぁ大丈夫じゃないか?ヴィンスはラッキーだったな」
「アルヴィン…」
「何でヴィンス先生がラッキーなんです?」
「こいつカイン以上の不眠症でね、面布で見えてないけど目とか死んでるから、魂の恩恵で多少改善すればラッキーだろ」
アルヴィン様がそう言うと、ヴィンス先生は「貴方はすぐそうやって人の秘密を喋るんですから」とため息を吐き、私に「アルヴィンが言った事は事実ですが、解除が必要になったら気にせず言って下さいね」と言った。
「私は別に大丈夫ですよ」
「違うぞマリアンヌ、ヴィンスが心配してるのはウィリアムの方だ」
「え、ウィル?…怒りますかね?」
「どうだろうな~、別に魂の契約してるからって惹かれあうとかではないし、恩恵のメリットはあるから、ウィリアムの許容範囲次第じゃないか?」
「説得頑張ります…そういえばアルヴィン様、今日はどうしてこちらに?」
「あぁ、マリアンヌが会ったあいつについて、どうせならカイン達と一緒に話そうと思ってな」
アルヴィン様がそう言ったので、私達は3人で生徒会室に向かった。
カイン様はほぼ毎日生徒会室にいるので、授業はどうしているのかと以前ウィルに聞いたら、学園で学べる範囲は全て修了しており、今は専ら王子の仕事と学園の仕事を生徒会室でしているらしい。
カイン様はゲームでも完璧王子として描かれていたが、こっちでもそれは変わらないらしく、ウィルによると陛下より仕事が早いからと、宰相であるお父様がカイン様でも許可出来るものはこっそりカイン様に回しているらしい、お父様がカイン様を王太子にしたいのがだだ漏れである。
私達が生徒会室に着くと、部屋にいたカイン様とウィル、そして私とヴィンス先生とアルヴィン様の5人での話し合いが始まった。
アルヴィン様が「じゃあ昨日マリアンヌが会った不審者について話すぞ」と言ったので、私は「あれは誰だったのですか?」と聞いてみた。
「あれはクライヴ・ティルステア、ティルステア聖国の教皇だ」
「叔父上、私は治療班の出迎えもしましたがその時はいませんでしたよ?」
「あいつが来たのは昼からだ、異世界人が手引きしてたぞ」
「エレナ嬢ですか…」
「それでアルヴィン様、教皇自らマリーを狙う理由って何ですか?」
ウィルがそう聞くと、アルヴィン様は珍しく言葉に詰まり、私の方を見てきた。
私は見られてる理由が分からなかったので「何か?」と聞くと、アルヴィン様はため息を吐いた後口を開いた。
「マリアンヌ、お前あいつにアリアンナに似てるって言われたんだよな」
「はい、お母様の若い頃によく似てると言われましたが、それがどうかしましたか?」
「アリアンナは元々ティルステアの聖女だ、この国のロナルドと結婚するには教皇の許可がいる、そして当時既に教皇だったあいつはそれに条件を付けた」
「叔父上、それ初耳です」
「だろうな、内容が内容だからアリアンナとロナルド、あとは兄さんくらいしか知らないはずだ」
「アルヴィン様、その内容ってどんなものですか?」
「マリアンヌ、お前自分に兄弟がいない事を不思議に思った事はないか?」
「…ありますよ、以前ウィルとの婚約が決まった時に後継者問題と言っていたので、何かあるとは思ってましたが、ティルステア聖国が関わってるんですか?」
「ティルステアと言うよりクライヴの私情だ、あいつアリアンナに懸想してたからな」
そうしてアルヴィン様が語った内容は、身の毛がよだつものだった。
当時、お母様の事が好きだった教皇がお母様の結婚を許可する為に出した条件が、2人目以降の子供が生まれた時に女児がいたらティルステアに渡せという内容だ。
「何の為にそんな条件を出したんですか?」
「表向きは聖女の子供は聖女になれる可能性があるからと言っていたが、瞳の色に関係なくだからアリアンナが駄目ならその子供を、とでも思ったんじゃないか?」
「叔父上、もしですけど今マリアンヌに弟妹が出来たらどうなります?」
「おそらく加護持ちの妹が生まれたとしても、マリアンヌを寄こせと言ってくるだろうな、昨日マリアンヌと会った瞬間、我慢出来なかったのか思考誘導使ってたし」
「…私あの人に絶対触られたくないです」
「次は見かけた瞬間逃げとけよ、立場上話しかけられたら断れないからな」
「分かりました」
私が自分が狙われている理由に気持ち悪さを感じていると、カイン様が急に「そういえばマリアンヌは来週の王誕祭の時にウィルとデートするんだよね?」と聞いてきたので驚いた。
「えっ!?あ、はい、そうです…けど」
「あぁ、駄目って言ってるわけじゃないよ、ただ邪魔が入るのは覚悟しておいてねって事」
「邪魔ですか?」
「うん、どうやら余程マリアンヌがお気に召したようでね、王誕祭に出席するティルステアの来賓は代理の枢機卿じゃなくて教皇本人が来ると連絡があったらしいよ」
「うわぁ、いい歳したおっさんが公私混同か、気持ち悪いな」
「そういう訳でデートしながらもティルステアの諜報員には気を付けてねって話」
「俺がマリーには指1本触れさせません」
「ウィルもこう言ってるし、今回失敗したら向こうも暫く大人しくなると思うから頑張ってね」
「そうなんですね、ほぼウィルが頑張るだけな気もしますが、頑張ります」
その後はウィルが、ブレスレットに防犯ブザーのような機能を付けれないかヴィンス先生に聞き、アルヴィン様にも手伝ってもらったおかげで、私への精霊の警告をウィルも感知出来るようになってその日は解散した。
アルヴィン様は私とヴィンス先生を見るなり「ん?何でお前ら魂の契約なんて結んでんの?」と聞いてきたので、私の不注意でと説明すると、爆笑された。
「アルヴィン様!そんなに笑わなくてもいいじゃないですか!」
「いやだってマリアンヌお前、警戒心なさ過ぎだろ、魂の契約だぞ!?名前からしてヤバそうだろうが」
「えっそうなんですか?」
「実際精霊相手の契約だったら笑い事じゃないんだが、今回は相手がヴィンスだからな…まぁ大丈夫じゃないか?ヴィンスはラッキーだったな」
「アルヴィン…」
「何でヴィンス先生がラッキーなんです?」
「こいつカイン以上の不眠症でね、面布で見えてないけど目とか死んでるから、魂の恩恵で多少改善すればラッキーだろ」
アルヴィン様がそう言うと、ヴィンス先生は「貴方はすぐそうやって人の秘密を喋るんですから」とため息を吐き、私に「アルヴィンが言った事は事実ですが、解除が必要になったら気にせず言って下さいね」と言った。
「私は別に大丈夫ですよ」
「違うぞマリアンヌ、ヴィンスが心配してるのはウィリアムの方だ」
「え、ウィル?…怒りますかね?」
「どうだろうな~、別に魂の契約してるからって惹かれあうとかではないし、恩恵のメリットはあるから、ウィリアムの許容範囲次第じゃないか?」
「説得頑張ります…そういえばアルヴィン様、今日はどうしてこちらに?」
「あぁ、マリアンヌが会ったあいつについて、どうせならカイン達と一緒に話そうと思ってな」
アルヴィン様がそう言ったので、私達は3人で生徒会室に向かった。
カイン様はほぼ毎日生徒会室にいるので、授業はどうしているのかと以前ウィルに聞いたら、学園で学べる範囲は全て修了しており、今は専ら王子の仕事と学園の仕事を生徒会室でしているらしい。
カイン様はゲームでも完璧王子として描かれていたが、こっちでもそれは変わらないらしく、ウィルによると陛下より仕事が早いからと、宰相であるお父様がカイン様でも許可出来るものはこっそりカイン様に回しているらしい、お父様がカイン様を王太子にしたいのがだだ漏れである。
私達が生徒会室に着くと、部屋にいたカイン様とウィル、そして私とヴィンス先生とアルヴィン様の5人での話し合いが始まった。
アルヴィン様が「じゃあ昨日マリアンヌが会った不審者について話すぞ」と言ったので、私は「あれは誰だったのですか?」と聞いてみた。
「あれはクライヴ・ティルステア、ティルステア聖国の教皇だ」
「叔父上、私は治療班の出迎えもしましたがその時はいませんでしたよ?」
「あいつが来たのは昼からだ、異世界人が手引きしてたぞ」
「エレナ嬢ですか…」
「それでアルヴィン様、教皇自らマリーを狙う理由って何ですか?」
ウィルがそう聞くと、アルヴィン様は珍しく言葉に詰まり、私の方を見てきた。
私は見られてる理由が分からなかったので「何か?」と聞くと、アルヴィン様はため息を吐いた後口を開いた。
「マリアンヌ、お前あいつにアリアンナに似てるって言われたんだよな」
「はい、お母様の若い頃によく似てると言われましたが、それがどうかしましたか?」
「アリアンナは元々ティルステアの聖女だ、この国のロナルドと結婚するには教皇の許可がいる、そして当時既に教皇だったあいつはそれに条件を付けた」
「叔父上、それ初耳です」
「だろうな、内容が内容だからアリアンナとロナルド、あとは兄さんくらいしか知らないはずだ」
「アルヴィン様、その内容ってどんなものですか?」
「マリアンヌ、お前自分に兄弟がいない事を不思議に思った事はないか?」
「…ありますよ、以前ウィルとの婚約が決まった時に後継者問題と言っていたので、何かあるとは思ってましたが、ティルステア聖国が関わってるんですか?」
「ティルステアと言うよりクライヴの私情だ、あいつアリアンナに懸想してたからな」
そうしてアルヴィン様が語った内容は、身の毛がよだつものだった。
当時、お母様の事が好きだった教皇がお母様の結婚を許可する為に出した条件が、2人目以降の子供が生まれた時に女児がいたらティルステアに渡せという内容だ。
「何の為にそんな条件を出したんですか?」
「表向きは聖女の子供は聖女になれる可能性があるからと言っていたが、瞳の色に関係なくだからアリアンナが駄目ならその子供を、とでも思ったんじゃないか?」
「叔父上、もしですけど今マリアンヌに弟妹が出来たらどうなります?」
「おそらく加護持ちの妹が生まれたとしても、マリアンヌを寄こせと言ってくるだろうな、昨日マリアンヌと会った瞬間、我慢出来なかったのか思考誘導使ってたし」
「…私あの人に絶対触られたくないです」
「次は見かけた瞬間逃げとけよ、立場上話しかけられたら断れないからな」
「分かりました」
私が自分が狙われている理由に気持ち悪さを感じていると、カイン様が急に「そういえばマリアンヌは来週の王誕祭の時にウィルとデートするんだよね?」と聞いてきたので驚いた。
「えっ!?あ、はい、そうです…けど」
「あぁ、駄目って言ってるわけじゃないよ、ただ邪魔が入るのは覚悟しておいてねって事」
「邪魔ですか?」
「うん、どうやら余程マリアンヌがお気に召したようでね、王誕祭に出席するティルステアの来賓は代理の枢機卿じゃなくて教皇本人が来ると連絡があったらしいよ」
「うわぁ、いい歳したおっさんが公私混同か、気持ち悪いな」
「そういう訳でデートしながらもティルステアの諜報員には気を付けてねって話」
「俺がマリーには指1本触れさせません」
「ウィルもこう言ってるし、今回失敗したら向こうも暫く大人しくなると思うから頑張ってね」
「そうなんですね、ほぼウィルが頑張るだけな気もしますが、頑張ります」
その後はウィルが、ブレスレットに防犯ブザーのような機能を付けれないかヴィンス先生に聞き、アルヴィン様にも手伝ってもらったおかげで、私への精霊の警告をウィルも感知出来るようになってその日は解散した。
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