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EP 15
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蘭の嫉妬、指揮官の教授
「火事だ! 起きろ! 水を!」
坂上真一(中身50)の、艦の全乗組員の鼓膜を叩き起こすような指揮官の声が、平和な長屋の夜を引き裂いた。
長屋は、一瞬にしてパニックに陥った。
だが、坂上は冷静だった。
「赤太! 井戸へ走れ! 桶を確保しろ!」
「おミヨ! 徳三を連れて広場へ避難!」
「長屋の者! 濡れた手拭いで口を覆え! 煙を吸うな!」
彼の的確な指示と、その圧倒的な存在感が、混乱していた住人たちに「背骨」を通す。
坂上自身は、燃え盛る廃材の山に駆け寄ると、水を吸った重い筵を掴み、火の元へ叩きつけ、酸素を遮断していく。
幸い、火の回りは早かったが、坂上の初期消火と長屋の住民の結束により、火事は「ボヤ」で済んだ。徳三の作業場も、無事だった。
少年兵の焦り
「……ちくしょう!」
夜が明けた長屋で、青田赤太(12)は、自分の無力さに拳を握りしめていた。彼は、言われた通り桶を運ぶことしかできなかった。
「……じいちゃん、手、大丈夫かよ」
徳三が、燃え残りを片付けようとした際に、手の甲に軽い火傷を負っていた。
「大したこたねえ。それより、真さんと赤太のお陰で、店も道具も無事だった」
だが、赤太の悔しさは収まらない。
(……俺は、何もできなかった!)
(真さんみたいに、火に飛び込むことも、皆に指図することもできなかった!)
「守れなかった」という焦りが、少年の心を激しく揺さぶった。
蘭の嫉妬
そこへ、奉行所からの「公式な捜査」として、早乙女蘭が駆けつけてきた。
「火事があったって聞いたけど! 徳さん、赤太! 無事!?」
蘭が、長屋に飛び込んでくる。
「……ああ、真さんも……」
蘭は、そこにいた「真さん」(坂上)の姿を見て、言葉を詰まらせた。
「ああ、真さん! 手を拭いてください! 煤だらけですよ!」
「火傷は? 大丈夫でしたか?」
徳三の孫娘・おミヨが、甲斐甲斐しく水の入った桶と手拭いを、坂上に差し出していたのだ。
坂上は、無言でそれを受け取り、顔を拭う。
「あの……真さん。昨日の『コッヒイ』のこと、長崎屋の旦那に聞いてみました!」
「(!)」
坂上の目が、わずかに見開かれた。
おミヨは、坂上が食いついたのを見て、嬉しそうに続けた。
「やっぱり、薬用として、ほんの少しだけ入ってくるそうです! 今度、私が……!」
その、二人の(坂上にとっては死活問題の、蘭にとっては)親しげな会話。
それを見ていた蘭の胸の奥で、何かが、チリッと焦げた。
(……な、なによ)
(なんで、あんな……あんな、嬉しそうに……)
(い、いや、真さんは嬉しそうじゃないわ! どっちかっていうと、怖い顔よ! でも、あのおミヨって娘! なんで、そんなに近いのよ!)
蘭は、自分でも理由のわからないイライラに、頬を膨らませた。
「……御奉行様!」
彼女は、わざと大きな声で、坂上の「奉行」としての立場を強調した。
「火事の捜査に来ました! 『近江屋』の仕業で、間違いありませんね!?」
坂上は、おミヨから視線を外すと、いつもの指揮官の顔に戻り、蘭に向き直った。
「……状況から、ほぼ間違いない。だが、証拠がない。火を付けた人間の目撃証言を集めろ」
「は、はい!」
(……くっ。この顔は、相変わらず、ムカつくほど冷たいんだから……!)
指揮官の教授
蘭が、住民への聞き込みに行こうとした、その時。
ずっと、うつむいていた赤太が、坂上(真さん)の前に、ズイ、と進み出た。
「……真さん」
「……二等兵以下。何だ」
「俺、強くなりたい」
赤太は、竹刀を握りしめ、真っ直ぐに坂上を睨みつけた。
「俺も、昨日の火事で、真さんみたいに動きたかった! 徳じいちゃんも、おミヨ姉ちゃんも、守りたかった!」
「……」
「北辰一刀流の『型』だけじゃ、駄目なんだ! 昨日、チンピラをぶっ飛ばした、あんたの、あの『変な』技! あれを、俺に教えてくれ!」
坂上は、しばらく(50歳の目で)12歳の少年の「本気」を見定めていた。
(……悪くない。戦闘の後、自分の無力さを分析し、次の行動を起こす。兵士としての、最低限の素養はある)
「……いいだろう」
坂上が、短く頷いた。
「だが、俺の訓練は、貴様の父の『稽古』とは、まるで別物だぞ」
坂上は、赤太を長屋の裏の広場に連れて行くと、竹刀を持った彼に対し、自分は(特注の)鉄扇を持って、対峙した。
「貴様の剣は、『型』に頼りすぎている」
「型がなきゃ、剣じゃねえだろ!」
「実戦は、もっと非合理だ。敵は、型通りには来ない。昨日のチンピラも、火事も、そうだ」
「じゃあ、どうすんだよ!」
赤太が、ヤケクソで「面!」と叫び、打ち込んでくる。
坂上は、それを「避け」ない。
打ち込んでくる竹刀の「軌道」に、自分の鉄扇を「滑り込ませ」、力を受け流すと同時に、赤太の体勢を崩す。
「ぐわっ!?」
「北辰一刀流は、合理的な剣だ。だが、それは一対一、かつ、剣対剣の状況を想定している」
坂上は、体勢を崩した赤太の首の後ろに、鉄扇をピタリと当てた。
「実戦とは、多対一であり、不意打ちであり、火事や、匕首、素手も混ざる。全ての状況に対し、最短距離で、最小の動きで、『敵を無力化』する」
「……ぐ……」
「それが、俺の『制圧術』だ」
坂上は、赤太に、北辰一刀流の「型」の合理性をベースに、JSDF(ジェイエスディーエフ)の近接格闘術の「関節技」と「急所への打撃」を組み合わせた、新しい「戦術」の基礎を、その日、徹底的に叩き込んだ。
同心の危機
一方、その頃。
同心・秋元雪之丞は、近江屋の「金の流れ」を追い、馴染みの賭場を(捜査と称して)回っていた。
「よお、雪さん。仁王奉行様の犬は、忙しいねえ」
「うるせえ! お前ら、近江屋の奴らと、最近、羽振りが良くなった奴を知らねえか?」
雪之丞は、酒を奢らされながら、情報を集めていた。
「……ほう。近江屋が、この賭場の『ツボフリ』と癒着……」
雪之丞は、大きなネタを掴んだと、喜んだ。
だが、彼が気づいた時には、遅かった。
「……あれ? 出口は?」
彼が案内された奥の間には、出口がなく、いつの間にか、屈強な男たちに囲まれていた。
「……やあ、雪さん。あんた、近江屋様を嗅ぎ回ってるそうじゃねえか」
「し、しまった! 罠か!」
雪之丞が十手に手をかける。
「おっと」
男が、彼の目の前に、一枚の「証文」をヒラヒラさせた。
それは、雪之丞が、この半年で、この賭場で作った「借金の証文」だった。金額は、彼の生涯賃金に匹敵する。
「……ひっ」
雪之丞の顔が、青ざめる。
「雪さん。あんた、俺たちの『カタ』だ。仁王奉行様が、あんたの借金を、いくらで買い取ってくれるか……見ものだぜ」
最悪の事態
その夜。
坂上が、赤太の(地獄の)特訓を終え、奉行所に戻ると、門番が、青い顔で一枚の文を差し出した。
「御奉行! こ、これが、先ほど……」
坂上が、それを開く。乱暴な筆で、こう書かれていた。
『――同心一人、預かった。返して欲しくば、長屋の地権書と交換だ』
坂上真一(中身50歳)の顔から、一切の表情が消えた。
(……あの、無能……)
(……部下が、敵に捕らわれた。最悪の事態だ)
「火事だ! 起きろ! 水を!」
坂上真一(中身50)の、艦の全乗組員の鼓膜を叩き起こすような指揮官の声が、平和な長屋の夜を引き裂いた。
長屋は、一瞬にしてパニックに陥った。
だが、坂上は冷静だった。
「赤太! 井戸へ走れ! 桶を確保しろ!」
「おミヨ! 徳三を連れて広場へ避難!」
「長屋の者! 濡れた手拭いで口を覆え! 煙を吸うな!」
彼の的確な指示と、その圧倒的な存在感が、混乱していた住人たちに「背骨」を通す。
坂上自身は、燃え盛る廃材の山に駆け寄ると、水を吸った重い筵を掴み、火の元へ叩きつけ、酸素を遮断していく。
幸い、火の回りは早かったが、坂上の初期消火と長屋の住民の結束により、火事は「ボヤ」で済んだ。徳三の作業場も、無事だった。
少年兵の焦り
「……ちくしょう!」
夜が明けた長屋で、青田赤太(12)は、自分の無力さに拳を握りしめていた。彼は、言われた通り桶を運ぶことしかできなかった。
「……じいちゃん、手、大丈夫かよ」
徳三が、燃え残りを片付けようとした際に、手の甲に軽い火傷を負っていた。
「大したこたねえ。それより、真さんと赤太のお陰で、店も道具も無事だった」
だが、赤太の悔しさは収まらない。
(……俺は、何もできなかった!)
(真さんみたいに、火に飛び込むことも、皆に指図することもできなかった!)
「守れなかった」という焦りが、少年の心を激しく揺さぶった。
蘭の嫉妬
そこへ、奉行所からの「公式な捜査」として、早乙女蘭が駆けつけてきた。
「火事があったって聞いたけど! 徳さん、赤太! 無事!?」
蘭が、長屋に飛び込んでくる。
「……ああ、真さんも……」
蘭は、そこにいた「真さん」(坂上)の姿を見て、言葉を詰まらせた。
「ああ、真さん! 手を拭いてください! 煤だらけですよ!」
「火傷は? 大丈夫でしたか?」
徳三の孫娘・おミヨが、甲斐甲斐しく水の入った桶と手拭いを、坂上に差し出していたのだ。
坂上は、無言でそれを受け取り、顔を拭う。
「あの……真さん。昨日の『コッヒイ』のこと、長崎屋の旦那に聞いてみました!」
「(!)」
坂上の目が、わずかに見開かれた。
おミヨは、坂上が食いついたのを見て、嬉しそうに続けた。
「やっぱり、薬用として、ほんの少しだけ入ってくるそうです! 今度、私が……!」
その、二人の(坂上にとっては死活問題の、蘭にとっては)親しげな会話。
それを見ていた蘭の胸の奥で、何かが、チリッと焦げた。
(……な、なによ)
(なんで、あんな……あんな、嬉しそうに……)
(い、いや、真さんは嬉しそうじゃないわ! どっちかっていうと、怖い顔よ! でも、あのおミヨって娘! なんで、そんなに近いのよ!)
蘭は、自分でも理由のわからないイライラに、頬を膨らませた。
「……御奉行様!」
彼女は、わざと大きな声で、坂上の「奉行」としての立場を強調した。
「火事の捜査に来ました! 『近江屋』の仕業で、間違いありませんね!?」
坂上は、おミヨから視線を外すと、いつもの指揮官の顔に戻り、蘭に向き直った。
「……状況から、ほぼ間違いない。だが、証拠がない。火を付けた人間の目撃証言を集めろ」
「は、はい!」
(……くっ。この顔は、相変わらず、ムカつくほど冷たいんだから……!)
指揮官の教授
蘭が、住民への聞き込みに行こうとした、その時。
ずっと、うつむいていた赤太が、坂上(真さん)の前に、ズイ、と進み出た。
「……真さん」
「……二等兵以下。何だ」
「俺、強くなりたい」
赤太は、竹刀を握りしめ、真っ直ぐに坂上を睨みつけた。
「俺も、昨日の火事で、真さんみたいに動きたかった! 徳じいちゃんも、おミヨ姉ちゃんも、守りたかった!」
「……」
「北辰一刀流の『型』だけじゃ、駄目なんだ! 昨日、チンピラをぶっ飛ばした、あんたの、あの『変な』技! あれを、俺に教えてくれ!」
坂上は、しばらく(50歳の目で)12歳の少年の「本気」を見定めていた。
(……悪くない。戦闘の後、自分の無力さを分析し、次の行動を起こす。兵士としての、最低限の素養はある)
「……いいだろう」
坂上が、短く頷いた。
「だが、俺の訓練は、貴様の父の『稽古』とは、まるで別物だぞ」
坂上は、赤太を長屋の裏の広場に連れて行くと、竹刀を持った彼に対し、自分は(特注の)鉄扇を持って、対峙した。
「貴様の剣は、『型』に頼りすぎている」
「型がなきゃ、剣じゃねえだろ!」
「実戦は、もっと非合理だ。敵は、型通りには来ない。昨日のチンピラも、火事も、そうだ」
「じゃあ、どうすんだよ!」
赤太が、ヤケクソで「面!」と叫び、打ち込んでくる。
坂上は、それを「避け」ない。
打ち込んでくる竹刀の「軌道」に、自分の鉄扇を「滑り込ませ」、力を受け流すと同時に、赤太の体勢を崩す。
「ぐわっ!?」
「北辰一刀流は、合理的な剣だ。だが、それは一対一、かつ、剣対剣の状況を想定している」
坂上は、体勢を崩した赤太の首の後ろに、鉄扇をピタリと当てた。
「実戦とは、多対一であり、不意打ちであり、火事や、匕首、素手も混ざる。全ての状況に対し、最短距離で、最小の動きで、『敵を無力化』する」
「……ぐ……」
「それが、俺の『制圧術』だ」
坂上は、赤太に、北辰一刀流の「型」の合理性をベースに、JSDF(ジェイエスディーエフ)の近接格闘術の「関節技」と「急所への打撃」を組み合わせた、新しい「戦術」の基礎を、その日、徹底的に叩き込んだ。
同心の危機
一方、その頃。
同心・秋元雪之丞は、近江屋の「金の流れ」を追い、馴染みの賭場を(捜査と称して)回っていた。
「よお、雪さん。仁王奉行様の犬は、忙しいねえ」
「うるせえ! お前ら、近江屋の奴らと、最近、羽振りが良くなった奴を知らねえか?」
雪之丞は、酒を奢らされながら、情報を集めていた。
「……ほう。近江屋が、この賭場の『ツボフリ』と癒着……」
雪之丞は、大きなネタを掴んだと、喜んだ。
だが、彼が気づいた時には、遅かった。
「……あれ? 出口は?」
彼が案内された奥の間には、出口がなく、いつの間にか、屈強な男たちに囲まれていた。
「……やあ、雪さん。あんた、近江屋様を嗅ぎ回ってるそうじゃねえか」
「し、しまった! 罠か!」
雪之丞が十手に手をかける。
「おっと」
男が、彼の目の前に、一枚の「証文」をヒラヒラさせた。
それは、雪之丞が、この半年で、この賭場で作った「借金の証文」だった。金額は、彼の生涯賃金に匹敵する。
「……ひっ」
雪之丞の顔が、青ざめる。
「雪さん。あんた、俺たちの『カタ』だ。仁王奉行様が、あんたの借金を、いくらで買い取ってくれるか……見ものだぜ」
最悪の事態
その夜。
坂上が、赤太の(地獄の)特訓を終え、奉行所に戻ると、門番が、青い顔で一枚の文を差し出した。
「御奉行! こ、これが、先ほど……」
坂上が、それを開く。乱暴な筆で、こう書かれていた。
『――同心一人、預かった。返して欲しくば、長屋の地権書と交換だ』
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