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EP 6
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ラーメン屋台のオヤジ(竜王デューク)
その日、俺の工房『タクミ』の周辺は、異様な空気に包まれていた。
といっても、殺気や妖気ではない。
もっと暴力的で、それでいて抗いがたい魅惑の香り。
「……この匂いは、まさか」
俺は作業中の手を止め、鼻をひくつかせた。
獣臭さと、香味野菜の甘みが長時間煮込まれて混じり合った、濃厚な香り。
前世の記憶が強烈に刺激される。
これは、間違いなく――豚骨スープだ。
俺は慌てて店のドアを開けた。
店の前の路地に、見慣れない屋台が陣取っていた。
赤提灯には『昇龍軒』の文字。
そして屋台の中には、ねじり鉢巻をした白髪交じりのダンディなオヤジが一人、巨大な寸胴鍋を腕組みして睨みつけていた。
「……おい、オヤジさん。店の前で何やってるんだ」
俺が声をかけると、オヤジはギロリと鋭い眼光を向けた。
その瞳は爬虫類のように縦に割れており、ただならぬ覇気を放っている。
普通の人間なら、この視線だけで腰を抜かすだろう。
だが、今の俺にとって重要なのは覇気ではない。鍋の中身だ。
「……スープの調整中だ。話しかけるな、濁る」
「濁るって、もう十分白濁してるじゃないか。……もしかして、豚骨(トンコツ)か?」
俺の言葉に、オヤジの目が僅かに見開かれた。
「……ほう。貴様、この匂いの正体が分かるのか?」
「分かるも何も、俺の故郷の味だ。……ゲンコツを下処理して、強火で十時間以上炊き込んでるな? 隠し味は……鶏ガラと、少しの昆布か?」
「…………!」
オヤジが腕組みを解いた。
その顔から険しさが消え、代わりに職人としての興味と、僅かな敬意が浮かぶ。
「……正解だ。この大陸の人間は『獣臭い』と敬遠する奴ばかりだが……貴様、分かっているな」
「ああ。この匂いこそが至高だ。……一杯食わせてくれ。金は払う」
「フン、いいだろう。座れ」
俺は屋台の丸椅子に座った。
オヤジの手際は洗練されていた。
湯切りをする動作一つとっても、無駄がないどころか、大気が震えるほどのキレがある。
ドン、と置かれた丼。
白濁したスープに、極細の麺。具材はチャーシュー、ネギ、キクラゲ。完璧な博多スタイルだ。
「いただきます」
まずはスープを一口。
……美味い。
ただ美味いだけでなく、荒々しいまでの「生命力」を感じる。飲んだ瞬間に胃袋が熱くなり、全身に力がみなぎるようだ。
麺も、硬すぎず柔らかすぎずの絶妙な茹で加減。
「……どうだ」
「最高だ。文句のつけようがない」
俺が素直に称賛すると、オヤジはニヤリと口の端を吊り上げた。
「そうか。……なら、チャーシューはどうだ? 今朝仕込んだばかりの自信作だが」
「おっと、そうだった」
俺は大判のチャーシューをつまもうとして、箸で掴むには大きすぎることに気づいた。
少し切り分けるか。
俺は懐から、愛用の「万能ツール」を取り出した。
「おい、雷霆。ナイフモード」
『……小僧。貴様、我を今度は何に使う気だ?』
「チャーシュー切るんだよ。肉汁を逃さないように、超音波振動でスパッと頼む」
『ぬ、ぬわんだとぉぉ!? 我は神話級の……!』
「いいからやれ。スープが冷める」
俺が魔力を通すと、雷霆はブツブツ文句を言いながらも、鋭利なナイフ形状に変形した。
俺はその刃で、チャーシューを一口サイズに切り分ける。
抵抗感ゼロ。断面は細胞が潰れず、美しいピンク色を保っている。
「うん、切れ味最高。……いただきます」
俺が肉を口に運んだ瞬間。
ガタンッ!
目の前のオヤジが、寸胴鍋の蓋を取り落とした。
「き、貴様……今、何を使った?」
オヤジの顔色がさっきまでの余裕を失い、驚愕に染まっている。
その視線は、俺の手元の『雷霆』に釘付けだ。
「ん? ナイフだけど」
「馬鹿を言え! それは……その波動、その意思……間違いなく『雷霆(らいてい)』ではないか!」
オヤジの声に、俺の手の中の雷霆がビクッと震えた。
『こ、この声は……まさか、竜王デュークか!? なぜこんな所に……!』
「えっ、知り合い?」
『知り合いも何も、かつて我が主の一人だった男だ! ……ひぃぃ、隠せ小僧! あやつに見つかったら、また戦場に連れ回される!』
雷霆が俺の脳内で悲鳴を上げる。
どうやらこのオヤジ――デュークさんは、かつてこの武器を振るっていた英雄らしい。
だが、今の俺にとっては「美味いラーメンを作るオヤジ」以上の情報ではない。
「なんだ、オヤジさんの古道具だったのか。今は俺が便利に使わせてもらってるよ」
「べ、便利に……? 貴様、あれをただの調理器具として使ったのか……?」
デュークは信じられないものを見る目で俺を見た後、低い声で唸った。
「……ククッ、ハハハハハ!」
突然、豪快な笑い声を上げた。
周囲のビリビリと空気が震える。
「面白い! あの気難しい『雷霆』を、豚肉を切るためだけに従えるとはな! 歴代の勇者たちが聞いたら卒倒するぞ!」
「そうか? こいつ、意外と寂しがり屋で、使ってやると喜ぶんだよ」
『ち、違うわ! 貴様の魔力が心地いいとか、そんなんではないわ! 勘違いするな!』
ツンデレな武器をなだめつつ、俺はラーメンを完食した。
デュークは涙を拭いながら、俺に突き出した。
「気に入ったぞ、小僧。……いや、タクミと言ったか。貴様のような『枠に囚われない馬鹿』は嫌いではない」
「そいつはどうも。……また食いに来てもいいか?」
「ああ。我はこの街にしばらく滞在するつもりだ。……貴様のその店、我の屋台の『本拠地』にしてやってもいいぞ?」
どうやら、店の軒先を勝手に占領する許可を求められているらしい。
まあ、いつでもこのラーメンが食えるなら安いものか。
「歓迎するよ。その代わり、一杯目はサービスしてくれよ」
「フン、調子に乗るな。……だがまあ、今日のところは特別だ」
こうして、俺の店の前には、大陸最強の生物――竜王デュークが経営するラーメン屋台『昇龍軒』が常設されることになった。
……ちなみに、彼がスープの出汁を取るために、たまに山へ行ってドラゴンを狩ってきていることを俺が知るのは、もう少し先の話だ。
その日、俺の工房『タクミ』の周辺は、異様な空気に包まれていた。
といっても、殺気や妖気ではない。
もっと暴力的で、それでいて抗いがたい魅惑の香り。
「……この匂いは、まさか」
俺は作業中の手を止め、鼻をひくつかせた。
獣臭さと、香味野菜の甘みが長時間煮込まれて混じり合った、濃厚な香り。
前世の記憶が強烈に刺激される。
これは、間違いなく――豚骨スープだ。
俺は慌てて店のドアを開けた。
店の前の路地に、見慣れない屋台が陣取っていた。
赤提灯には『昇龍軒』の文字。
そして屋台の中には、ねじり鉢巻をした白髪交じりのダンディなオヤジが一人、巨大な寸胴鍋を腕組みして睨みつけていた。
「……おい、オヤジさん。店の前で何やってるんだ」
俺が声をかけると、オヤジはギロリと鋭い眼光を向けた。
その瞳は爬虫類のように縦に割れており、ただならぬ覇気を放っている。
普通の人間なら、この視線だけで腰を抜かすだろう。
だが、今の俺にとって重要なのは覇気ではない。鍋の中身だ。
「……スープの調整中だ。話しかけるな、濁る」
「濁るって、もう十分白濁してるじゃないか。……もしかして、豚骨(トンコツ)か?」
俺の言葉に、オヤジの目が僅かに見開かれた。
「……ほう。貴様、この匂いの正体が分かるのか?」
「分かるも何も、俺の故郷の味だ。……ゲンコツを下処理して、強火で十時間以上炊き込んでるな? 隠し味は……鶏ガラと、少しの昆布か?」
「…………!」
オヤジが腕組みを解いた。
その顔から険しさが消え、代わりに職人としての興味と、僅かな敬意が浮かぶ。
「……正解だ。この大陸の人間は『獣臭い』と敬遠する奴ばかりだが……貴様、分かっているな」
「ああ。この匂いこそが至高だ。……一杯食わせてくれ。金は払う」
「フン、いいだろう。座れ」
俺は屋台の丸椅子に座った。
オヤジの手際は洗練されていた。
湯切りをする動作一つとっても、無駄がないどころか、大気が震えるほどのキレがある。
ドン、と置かれた丼。
白濁したスープに、極細の麺。具材はチャーシュー、ネギ、キクラゲ。完璧な博多スタイルだ。
「いただきます」
まずはスープを一口。
……美味い。
ただ美味いだけでなく、荒々しいまでの「生命力」を感じる。飲んだ瞬間に胃袋が熱くなり、全身に力がみなぎるようだ。
麺も、硬すぎず柔らかすぎずの絶妙な茹で加減。
「……どうだ」
「最高だ。文句のつけようがない」
俺が素直に称賛すると、オヤジはニヤリと口の端を吊り上げた。
「そうか。……なら、チャーシューはどうだ? 今朝仕込んだばかりの自信作だが」
「おっと、そうだった」
俺は大判のチャーシューをつまもうとして、箸で掴むには大きすぎることに気づいた。
少し切り分けるか。
俺は懐から、愛用の「万能ツール」を取り出した。
「おい、雷霆。ナイフモード」
『……小僧。貴様、我を今度は何に使う気だ?』
「チャーシュー切るんだよ。肉汁を逃さないように、超音波振動でスパッと頼む」
『ぬ、ぬわんだとぉぉ!? 我は神話級の……!』
「いいからやれ。スープが冷める」
俺が魔力を通すと、雷霆はブツブツ文句を言いながらも、鋭利なナイフ形状に変形した。
俺はその刃で、チャーシューを一口サイズに切り分ける。
抵抗感ゼロ。断面は細胞が潰れず、美しいピンク色を保っている。
「うん、切れ味最高。……いただきます」
俺が肉を口に運んだ瞬間。
ガタンッ!
目の前のオヤジが、寸胴鍋の蓋を取り落とした。
「き、貴様……今、何を使った?」
オヤジの顔色がさっきまでの余裕を失い、驚愕に染まっている。
その視線は、俺の手元の『雷霆』に釘付けだ。
「ん? ナイフだけど」
「馬鹿を言え! それは……その波動、その意思……間違いなく『雷霆(らいてい)』ではないか!」
オヤジの声に、俺の手の中の雷霆がビクッと震えた。
『こ、この声は……まさか、竜王デュークか!? なぜこんな所に……!』
「えっ、知り合い?」
『知り合いも何も、かつて我が主の一人だった男だ! ……ひぃぃ、隠せ小僧! あやつに見つかったら、また戦場に連れ回される!』
雷霆が俺の脳内で悲鳴を上げる。
どうやらこのオヤジ――デュークさんは、かつてこの武器を振るっていた英雄らしい。
だが、今の俺にとっては「美味いラーメンを作るオヤジ」以上の情報ではない。
「なんだ、オヤジさんの古道具だったのか。今は俺が便利に使わせてもらってるよ」
「べ、便利に……? 貴様、あれをただの調理器具として使ったのか……?」
デュークは信じられないものを見る目で俺を見た後、低い声で唸った。
「……ククッ、ハハハハハ!」
突然、豪快な笑い声を上げた。
周囲のビリビリと空気が震える。
「面白い! あの気難しい『雷霆』を、豚肉を切るためだけに従えるとはな! 歴代の勇者たちが聞いたら卒倒するぞ!」
「そうか? こいつ、意外と寂しがり屋で、使ってやると喜ぶんだよ」
『ち、違うわ! 貴様の魔力が心地いいとか、そんなんではないわ! 勘違いするな!』
ツンデレな武器をなだめつつ、俺はラーメンを完食した。
デュークは涙を拭いながら、俺に突き出した。
「気に入ったぞ、小僧。……いや、タクミと言ったか。貴様のような『枠に囚われない馬鹿』は嫌いではない」
「そいつはどうも。……また食いに来てもいいか?」
「ああ。我はこの街にしばらく滞在するつもりだ。……貴様のその店、我の屋台の『本拠地』にしてやってもいいぞ?」
どうやら、店の軒先を勝手に占領する許可を求められているらしい。
まあ、いつでもこのラーメンが食えるなら安いものか。
「歓迎するよ。その代わり、一杯目はサービスしてくれよ」
「フン、調子に乗るな。……だがまあ、今日のところは特別だ」
こうして、俺の店の前には、大陸最強の生物――竜王デュークが経営するラーメン屋台『昇龍軒』が常設されることになった。
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