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EP 6
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カジノ・クラッシャー(大当たりは破滅の音)
猫耳族の里で歓待を受けた翌朝。
俺、リカルは里の長老(白ひげのダンディな猫紳士)の前で、深く同情して頷いていた。
「……なるほど。この里も、ゴルド商会に借金があるんですか」
「左様。不作続きで肥料代が払えず……その額、なんと金貨1000枚(1000万円)。払えねば、若者たちが奴隷として連れて行かれるのじゃ」
長老が涙ながらに語る。
1000万。一般人には大金だが、今の俺(借金4億5000万)にとっては「端数」に見えるから不思議だ。感覚が麻痺してきている。
「任せてください長老様! 私のリカル様にかかれば、1000万なんてポケットマネーですわ!」
ルナが胸を張る。お前のポケットには石ころしか入ってないけどな。
だが、俺はある作戦を思いついた。
「……獣人国には、大陸最大級のカジノ『ゴールデン・キャット』があるそうですね」
「うむ。ゴルド商会が運営しておる賭博場じゃが」
「そこに行きましょう。俺が稼いで、里の借金ごと返してやりますよ」
俺には勝算があった。
Fランク冒険者として培った「眼」と、主婦顔負けの「家計管理能力」。
これらをフル活用すれば、ギャンブルの確率の歪みを見抜けるはずだ。
◇
【カジノ『ゴールデン・キャット』】
煌びやかなシャンデリア、飛び交う怒号と歓声。
俺たちは変装(俺はサングラス、ルナは猫耳のカチューシャ)をして、ルーレット台の前に立っていた。
「いいかルナ。ギャンブルの鉄則は『熱くならないこと』だ。確率論に従って、地道に増やしていくぞ」
「はい! 私、リカル様の背中を見て勉強します!」
俺は手持ちの軍資金(キング・レッドベアが森から拾ってきた砂金)をチップに換え、ゲームを開始した。
――カラン、コロン。
「……次は『赤』だ。ディーラーの投げ方に癖がある。盤面が0.5度右に傾いているから、球は遠心力で外側に落ちやすい」
俺の「節約眼」は、1円のズレも見逃さない。
「当たり! 獲得2倍!」
「次は『黒』の奇数……よし、当たり!」
俺の読みは冴え渡っていた。
1時間後、手元のチップは山のように積み上がっていた。
このペースなら、あと数時間で里の借金分くらいは稼げる。俺って天才か?
「……リカル様」
横で見ていたルナが、ふと退屈そうに欠伸をした。
「ちまちましてますわね」
「これが堅実な勝ち方なんだよ」
「でも、これじゃ日が暮れちゃいます。……男なら、ドカンと一発! ですわよね?」
ルナが俺の手元から、稼いだチップの山を全て奪い取った。
「おいバカやめろ! 何する気だ!」
「見ていてくださいませ。愛の力で大当たりを出してみせます!」
ルナは、ルーレット盤の**「0(ゼロ)」一点**に、全チップをドンッ! と叩きつけた。
「一点賭け!? 確率は36分の1だぞ!?」
「いいえ、確率は100%です。……私がそう決めましたから」
ルナが杖を構える。
ディーラーが球を投げ入れ、盤面が回転し始める。
「いけぇぇぇ! 回れ回れ、運命の輪(ホイール)よ!」
ブォォォォォォン!!
ルナの杖から、局地的な竜巻が発生した。
いや、ただの風魔法じゃない。『エアロ・タービン(超高速回転)』だ。
「ちょ、速い! 速すぎる!」
ルーレット盤が扇風機の強モードのように回転し始める。
遠心力で球が悲鳴を上げ、摩擦熱で火花が散る。
「ストップ・ザ・ボール! そこですわ!」
ルナが杖を振り下ろすと、今度は強烈な「下方向への重力」が発生した。
超高速回転+超重力。
その結果、何が起きるか。
ガガガガガガッ!! ドッゴォォォォン!!
物理の限界を超えたルーレット盤が、土台からねじ切れ、フリスビーのように宙を舞った。
巨大な円盤は天井のシャンデリアを粉砕し、壁を突き破り、奥にあった「VIPルーム(金庫室)」へと突っ込んでいく。
ズガガガガガーン!!
建物全体が地震のように揺れ、粉塵が舞い上がる。
「……あ」
静寂が訪れた瓦礫の山。
壁にめり込んだルーレット盤の「0(ゼロ)」のポケットには、奇跡的に球が挟まっていた。
「やりましたわリカル様! 大当たりです!」
「大当たりなのは損害額だよぉぉぉぉ!!」
俺が頭を抱えていると、瓦礫の奥から、黒服の男たち(ゴルド商会)が血相を変えて這い出してきた。
「き、貴様らぁぁぁ! 何をしてくれたんだ!! ここはゴルド商会の重要拠点だぞ!!」
「あ、詐欺師のリカルだ! 指名手配犯だ!」
バレた。変装の意味なし。
「逃げるぞルナ! ネギオ、退路を開け!」
「御意。……やれやれ、私の計算では『勝ち分』より『修繕費』の方が高くつきますが」
ネギオが瓦礫を蹴り飛ばし、壁に大穴を開ける。
俺たちはチップを換金する暇もなく、崩壊するカジノから飛び出した。
◇
【逃走中・森の中】
「はぁ……はぁ……。結局、一銭も手に入らなかった……」
俺は膝に手をついて息を整える。
里の借金を返すどころか、新たな火種を撒き散らしてしまった。
「でもリカル様、見てください! 記念品を持ってきました!」
ルナが懐から一枚の書類を取り出す。
それは、崩壊したVIPルームから風で飛んできた紙切れだった。
「なんだこれ? ……『借用書』?」
俺は目を凝らす。
そこには、このカジノの建設費用として、ゴルド商会本店から借り入れた巨額の数字が記されていた。
そして、俺たちが破壊したのは、その担保となっていた建物と美術品すべて。
ネギオが横から覗き込み、即座に電卓(頭脳)を弾く。
「……報告します。カジノの倒壊、美術品の破損、および営業補償。これら全ての債務は、実行犯であるリカル様に転嫁されます」
「で、でも、カジノ側の管理責任とか……」
「相手はゴルド商会ですよ? 骨の髄まで請求してきます」
ネギオは無慈悲に宣告した。
「現在の借金総額……約15億ゴールド」
「じゅう……ご……おく……」
俺の目の前が真っ暗になった。
15億。国が一つ買える金額だ。
Fランク冒険者の日給(500円)で返すとすれば、何万年かかる計算だ?
「大丈夫ですわリカル様! お金なんて、また作ればいいんです!」
「お前の『作る』は偽造なんだよぉぉぉ!!」
俺の絶叫が、獣人の森にこだまする。
そんな俺たちの背後では、カジノの黒煙が高々と上がり、新たな「伝説」の狼煙となっていた。
噂:『強欲の英雄リカル、悪徳カジノを単身で粉砕し、民衆を解放する』
勘違いの英雄伝説は、止まらない。
猫耳族の里で歓待を受けた翌朝。
俺、リカルは里の長老(白ひげのダンディな猫紳士)の前で、深く同情して頷いていた。
「……なるほど。この里も、ゴルド商会に借金があるんですか」
「左様。不作続きで肥料代が払えず……その額、なんと金貨1000枚(1000万円)。払えねば、若者たちが奴隷として連れて行かれるのじゃ」
長老が涙ながらに語る。
1000万。一般人には大金だが、今の俺(借金4億5000万)にとっては「端数」に見えるから不思議だ。感覚が麻痺してきている。
「任せてください長老様! 私のリカル様にかかれば、1000万なんてポケットマネーですわ!」
ルナが胸を張る。お前のポケットには石ころしか入ってないけどな。
だが、俺はある作戦を思いついた。
「……獣人国には、大陸最大級のカジノ『ゴールデン・キャット』があるそうですね」
「うむ。ゴルド商会が運営しておる賭博場じゃが」
「そこに行きましょう。俺が稼いで、里の借金ごと返してやりますよ」
俺には勝算があった。
Fランク冒険者として培った「眼」と、主婦顔負けの「家計管理能力」。
これらをフル活用すれば、ギャンブルの確率の歪みを見抜けるはずだ。
◇
【カジノ『ゴールデン・キャット』】
煌びやかなシャンデリア、飛び交う怒号と歓声。
俺たちは変装(俺はサングラス、ルナは猫耳のカチューシャ)をして、ルーレット台の前に立っていた。
「いいかルナ。ギャンブルの鉄則は『熱くならないこと』だ。確率論に従って、地道に増やしていくぞ」
「はい! 私、リカル様の背中を見て勉強します!」
俺は手持ちの軍資金(キング・レッドベアが森から拾ってきた砂金)をチップに換え、ゲームを開始した。
――カラン、コロン。
「……次は『赤』だ。ディーラーの投げ方に癖がある。盤面が0.5度右に傾いているから、球は遠心力で外側に落ちやすい」
俺の「節約眼」は、1円のズレも見逃さない。
「当たり! 獲得2倍!」
「次は『黒』の奇数……よし、当たり!」
俺の読みは冴え渡っていた。
1時間後、手元のチップは山のように積み上がっていた。
このペースなら、あと数時間で里の借金分くらいは稼げる。俺って天才か?
「……リカル様」
横で見ていたルナが、ふと退屈そうに欠伸をした。
「ちまちましてますわね」
「これが堅実な勝ち方なんだよ」
「でも、これじゃ日が暮れちゃいます。……男なら、ドカンと一発! ですわよね?」
ルナが俺の手元から、稼いだチップの山を全て奪い取った。
「おいバカやめろ! 何する気だ!」
「見ていてくださいませ。愛の力で大当たりを出してみせます!」
ルナは、ルーレット盤の**「0(ゼロ)」一点**に、全チップをドンッ! と叩きつけた。
「一点賭け!? 確率は36分の1だぞ!?」
「いいえ、確率は100%です。……私がそう決めましたから」
ルナが杖を構える。
ディーラーが球を投げ入れ、盤面が回転し始める。
「いけぇぇぇ! 回れ回れ、運命の輪(ホイール)よ!」
ブォォォォォォン!!
ルナの杖から、局地的な竜巻が発生した。
いや、ただの風魔法じゃない。『エアロ・タービン(超高速回転)』だ。
「ちょ、速い! 速すぎる!」
ルーレット盤が扇風機の強モードのように回転し始める。
遠心力で球が悲鳴を上げ、摩擦熱で火花が散る。
「ストップ・ザ・ボール! そこですわ!」
ルナが杖を振り下ろすと、今度は強烈な「下方向への重力」が発生した。
超高速回転+超重力。
その結果、何が起きるか。
ガガガガガガッ!! ドッゴォォォォン!!
物理の限界を超えたルーレット盤が、土台からねじ切れ、フリスビーのように宙を舞った。
巨大な円盤は天井のシャンデリアを粉砕し、壁を突き破り、奥にあった「VIPルーム(金庫室)」へと突っ込んでいく。
ズガガガガガーン!!
建物全体が地震のように揺れ、粉塵が舞い上がる。
「……あ」
静寂が訪れた瓦礫の山。
壁にめり込んだルーレット盤の「0(ゼロ)」のポケットには、奇跡的に球が挟まっていた。
「やりましたわリカル様! 大当たりです!」
「大当たりなのは損害額だよぉぉぉぉ!!」
俺が頭を抱えていると、瓦礫の奥から、黒服の男たち(ゴルド商会)が血相を変えて這い出してきた。
「き、貴様らぁぁぁ! 何をしてくれたんだ!! ここはゴルド商会の重要拠点だぞ!!」
「あ、詐欺師のリカルだ! 指名手配犯だ!」
バレた。変装の意味なし。
「逃げるぞルナ! ネギオ、退路を開け!」
「御意。……やれやれ、私の計算では『勝ち分』より『修繕費』の方が高くつきますが」
ネギオが瓦礫を蹴り飛ばし、壁に大穴を開ける。
俺たちはチップを換金する暇もなく、崩壊するカジノから飛び出した。
◇
【逃走中・森の中】
「はぁ……はぁ……。結局、一銭も手に入らなかった……」
俺は膝に手をついて息を整える。
里の借金を返すどころか、新たな火種を撒き散らしてしまった。
「でもリカル様、見てください! 記念品を持ってきました!」
ルナが懐から一枚の書類を取り出す。
それは、崩壊したVIPルームから風で飛んできた紙切れだった。
「なんだこれ? ……『借用書』?」
俺は目を凝らす。
そこには、このカジノの建設費用として、ゴルド商会本店から借り入れた巨額の数字が記されていた。
そして、俺たちが破壊したのは、その担保となっていた建物と美術品すべて。
ネギオが横から覗き込み、即座に電卓(頭脳)を弾く。
「……報告します。カジノの倒壊、美術品の破損、および営業補償。これら全ての債務は、実行犯であるリカル様に転嫁されます」
「で、でも、カジノ側の管理責任とか……」
「相手はゴルド商会ですよ? 骨の髄まで請求してきます」
ネギオは無慈悲に宣告した。
「現在の借金総額……約15億ゴールド」
「じゅう……ご……おく……」
俺の目の前が真っ暗になった。
15億。国が一つ買える金額だ。
Fランク冒険者の日給(500円)で返すとすれば、何万年かかる計算だ?
「大丈夫ですわリカル様! お金なんて、また作ればいいんです!」
「お前の『作る』は偽造なんだよぉぉぉ!!」
俺の絶叫が、獣人の森にこだまする。
そんな俺たちの背後では、カジノの黒煙が高々と上がり、新たな「伝説」の狼煙となっていた。
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