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EP 9
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空飛ぶ要塞と100億の男
50億ゴールド。
それが、国一つを革命(物理破壊)した俺の首にかかった値段だった。
もはやFランク冒険者の稼ぎで返せる額ではない。俺がこの先、不老不死になって10万年働いても無理だ。
「……もう、終わりだ」
俺たちは荒野の真ん中で、天を仰いでいた。
逃げ場はない。なぜなら、空が「金色の影」に覆われたからだ。
ズズズズズズズズ……!!
雲を割って現れたのは、全長1キロメートルにも及ぶ超巨大飛行船。
いや、船ではない。あれは「空飛ぶ都市」だ。
船体は純金でコーティングされ、無数の魔導砲門がこちらを狙っている。
ゴルド商会が誇る最強の旗艦にして、移動式超豪華カジノ要塞――**『ゴルド・インペリアル号』**だ。
『ア~~ッハッハッハ!! 見つけたぞ、クソガキ共ぉぉぉ!!』
空から拡声魔法で、下品な高笑いが降り注ぐ。
甲板に立っているのは、脂ぎった禿頭に、指輪をジャラジャラとつけた男。
ゴルド商会の総帥、プレジデント・ゴルドその人だ。
『我が商会のメンツをことごとく潰し、損害を与えた罪……万死に値する! だが我輩は慈悲深い。今すぐ借金50億を耳を揃えて返すなら、鉱山での強制労働100年刑に減刑してやろう!』
「どっちにしろ地獄じゃねーか!!」
俺は叫んだ。
だが、抵抗しても無駄だ。あの要塞の主砲「ギガ・マニー・キャノン」なら、この一帯を地図から消すことなど容易い。
「……降参します」
俺は懐から白いハンカチ(洗濯済み)を取り出し、大きく振った。
「金はありません! でも体で払います! 皿洗いでも靴磨きでも何でもしますからぁぁぁ!」
「あらリカル様、何を弱気なことを言ってますの?」
俺の横で、ルナが不思議そうに首を傾げた。
「あんなの、ただの大きなハエですわ。ブンブンうるさいですし、叩き落としましょう」
「ハエ!? あれは最新鋭の魔導要塞だぞ!?」
「大丈夫です。リカル様の安眠を妨げる害虫は、私が駆除します!」
ルナが杖を構える。その瞳が「善意」ではなく、少し本気モードの輝きを帯びた。
「ネギオ、座標合わせをお願い」
「御意。……ターゲット、上空3000メートル。サイズ、XL。……マスター、出力制限を解除しますか?」
「ええ。リカル様のために、とびっきりの『殺虫剤』をお見舞いしますわ!」
世界樹の杖が、これまでにない唸りを上げる。
大気中のマナが渦を巻き、ルナの頭上に巨大な魔法陣が何重にも展開される。
それは、人が扱っていい領域を超えた、戦略級魔法。
「ちょ、待て! やめろルナ! 話し合いで解決を……!」
「問答無用! ――超極大魔法『メテオ・スウォーム(流星群の舞踏会)』!!」
カッ!!!!
世界が白く染まった。
宇宙空間から召喚されたのは、無数の隕石……ではない。
ルナのイメージによって具現化された、数千個の「光のハエ叩き」だった。
『な、なんだあれはぁぁぁ!? バリア展開! 回避ぃぃぃ!』
プレジデント・ゴルドの悲鳴も虚しく。
光のハエ叩きは、正確無比に黄金の要塞を「ペチンッ!」と叩いた。
ドッゴォォォォォォォォン!!
轟音と共に、金色の装甲が紙屑のように舞い散る。
エンジン部が爆発し、黒煙を吹きながら要塞が傾いていく。
それはまるで、撃ち落とされた巨大な黄金の鳥のようだった。
「わぁ、綺麗ですわ! 金色の花火です!」
「俺の人生が終わる音だぁぁぁぁ!!」
ズシィィィィィィン……!!
ゴルド・インペリアル号は、荒野の彼方に墜落した。
幸いにも(?)乗員たちは脱出ポッドで逃げ出したようだが、建造費数億と言われる船体は、無惨なスクラップと化した。
◇
砂煙が晴れた後。
ボロボロになったプレジデント・ゴルドが、瓦礫の山から這い出してきて、俺たちの前に立ちはだかった。
その顔は、怒りを通り越して、虚無になっていた。
「……き……貴様ら……」
ゴルド会長が、震える手で電卓を取り出す。
「要塞の建造費……積み込んでいたカジノの売上金……慰謝料……そして、商会のブランド毀損料……」
カタカタカタカタカタッ!!
高速で叩かれる電卓が、火を噴きそうになる。
そして、会長は血を吐くように絶叫した。
「100億ゴールドだぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「ひゃ、ひゃくおく……?」
「そうだ! 貴様らの借金は100億だ! 今日この瞬間をもって、貴様は全世界の敵だ! 冒険者ギルド、傭兵団、暗殺ギルド、全ての組織に懸賞金をかける! 地の果てまで追い詰め、内臓を売っても返してもらうぞぉぉぉ!!」
会長は捨て台詞を残し、部下に抱えられて去っていった。
後に残されたのは、静寂と、スクラップの山。
そして、放心状態の俺。
「100億……」
国家予算どころではない。小国の数年分のGDPだ。
俺はFランク冒険者。今日の稼ぎはゼロ。所持金は銅貨3枚。
「……ネギオ」
「はい」
「100億って、銅貨何枚だ?」
「計算する価値もありません。……ちなみに雑草、今の貴様の首には、魔王よりも高い賞金がかけられましたよ」
俺は膝から崩れ落ちた。
もう逃げ場はない。
正規の方法で返すことは不可能だ。自己破産も認められないだろう。
……待てよ?
魔王?
「……そうだ」
俺の中に、狂ったアイデアが閃いた。
極限状態が生んだ、起死回生の(そして最悪の)一手。
「この世に、100億なんて大金を持ってる奴がいるか?」
「通常の人間にはいませんね。……ですが、数千年の財宝を溜め込んでいる存在なら」
「魔王だ」
俺は立ち上がった。目は据わっている。
「やるしかない。魔王を倒して、その隠し財産を奪う。それで借金を返すんだ」
「ほう。Fランクの貴様が、魔王討伐ですか。自殺志願にしては手が込んでいますね」
ネギオは呆れているが、横にいたルナは違った。
「まぁ……!」
ルナが頬を赤らめ、両手を組んだ。
「魔王城へ行きますの!?」
「ああ、行くぞルナ! それしか道はない!」
「素敵……! リカル様、ついに決心してくださったのですね!」
ルナの脳内変換フィルターが、フル稼働する。
『魔王城に行く』=『豪華なお城』=『結婚式場』!
『一大決心』=『プロポーズ』!
「はいっ! お受けしますわ! 私、魔王城でリカル様のお嫁さんになります!」
「は? 何の話だ?」
「照れなくていいんですのよ! さあ行きましょう、愛のハネムーン(魔王討伐)へ!」
ルナが俺の腕を強引に引っ張る。
「違う! 俺はただ借金を返したいだけだ! 結婚じゃない! 略奪だ!」
「ふふふ、リカル様ったら♡」
こうして。
借金100億の詐欺師にして、勘違い英雄リカル。
最強の災害聖女ルナ。
毒舌植物ネギオ。
世界を敵に回した最凶パーティーは、最後の希望(金づる)である「魔王城」へと向かうことになった。
魔王にとっては、勇者が来るよりもタチの悪い「借金苦の強盗」が来るとは、知る由もなかった――。
50億ゴールド。
それが、国一つを革命(物理破壊)した俺の首にかかった値段だった。
もはやFランク冒険者の稼ぎで返せる額ではない。俺がこの先、不老不死になって10万年働いても無理だ。
「……もう、終わりだ」
俺たちは荒野の真ん中で、天を仰いでいた。
逃げ場はない。なぜなら、空が「金色の影」に覆われたからだ。
ズズズズズズズズ……!!
雲を割って現れたのは、全長1キロメートルにも及ぶ超巨大飛行船。
いや、船ではない。あれは「空飛ぶ都市」だ。
船体は純金でコーティングされ、無数の魔導砲門がこちらを狙っている。
ゴルド商会が誇る最強の旗艦にして、移動式超豪華カジノ要塞――**『ゴルド・インペリアル号』**だ。
『ア~~ッハッハッハ!! 見つけたぞ、クソガキ共ぉぉぉ!!』
空から拡声魔法で、下品な高笑いが降り注ぐ。
甲板に立っているのは、脂ぎった禿頭に、指輪をジャラジャラとつけた男。
ゴルド商会の総帥、プレジデント・ゴルドその人だ。
『我が商会のメンツをことごとく潰し、損害を与えた罪……万死に値する! だが我輩は慈悲深い。今すぐ借金50億を耳を揃えて返すなら、鉱山での強制労働100年刑に減刑してやろう!』
「どっちにしろ地獄じゃねーか!!」
俺は叫んだ。
だが、抵抗しても無駄だ。あの要塞の主砲「ギガ・マニー・キャノン」なら、この一帯を地図から消すことなど容易い。
「……降参します」
俺は懐から白いハンカチ(洗濯済み)を取り出し、大きく振った。
「金はありません! でも体で払います! 皿洗いでも靴磨きでも何でもしますからぁぁぁ!」
「あらリカル様、何を弱気なことを言ってますの?」
俺の横で、ルナが不思議そうに首を傾げた。
「あんなの、ただの大きなハエですわ。ブンブンうるさいですし、叩き落としましょう」
「ハエ!? あれは最新鋭の魔導要塞だぞ!?」
「大丈夫です。リカル様の安眠を妨げる害虫は、私が駆除します!」
ルナが杖を構える。その瞳が「善意」ではなく、少し本気モードの輝きを帯びた。
「ネギオ、座標合わせをお願い」
「御意。……ターゲット、上空3000メートル。サイズ、XL。……マスター、出力制限を解除しますか?」
「ええ。リカル様のために、とびっきりの『殺虫剤』をお見舞いしますわ!」
世界樹の杖が、これまでにない唸りを上げる。
大気中のマナが渦を巻き、ルナの頭上に巨大な魔法陣が何重にも展開される。
それは、人が扱っていい領域を超えた、戦略級魔法。
「ちょ、待て! やめろルナ! 話し合いで解決を……!」
「問答無用! ――超極大魔法『メテオ・スウォーム(流星群の舞踏会)』!!」
カッ!!!!
世界が白く染まった。
宇宙空間から召喚されたのは、無数の隕石……ではない。
ルナのイメージによって具現化された、数千個の「光のハエ叩き」だった。
『な、なんだあれはぁぁぁ!? バリア展開! 回避ぃぃぃ!』
プレジデント・ゴルドの悲鳴も虚しく。
光のハエ叩きは、正確無比に黄金の要塞を「ペチンッ!」と叩いた。
ドッゴォォォォォォォォン!!
轟音と共に、金色の装甲が紙屑のように舞い散る。
エンジン部が爆発し、黒煙を吹きながら要塞が傾いていく。
それはまるで、撃ち落とされた巨大な黄金の鳥のようだった。
「わぁ、綺麗ですわ! 金色の花火です!」
「俺の人生が終わる音だぁぁぁぁ!!」
ズシィィィィィィン……!!
ゴルド・インペリアル号は、荒野の彼方に墜落した。
幸いにも(?)乗員たちは脱出ポッドで逃げ出したようだが、建造費数億と言われる船体は、無惨なスクラップと化した。
◇
砂煙が晴れた後。
ボロボロになったプレジデント・ゴルドが、瓦礫の山から這い出してきて、俺たちの前に立ちはだかった。
その顔は、怒りを通り越して、虚無になっていた。
「……き……貴様ら……」
ゴルド会長が、震える手で電卓を取り出す。
「要塞の建造費……積み込んでいたカジノの売上金……慰謝料……そして、商会のブランド毀損料……」
カタカタカタカタカタッ!!
高速で叩かれる電卓が、火を噴きそうになる。
そして、会長は血を吐くように絶叫した。
「100億ゴールドだぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「ひゃ、ひゃくおく……?」
「そうだ! 貴様らの借金は100億だ! 今日この瞬間をもって、貴様は全世界の敵だ! 冒険者ギルド、傭兵団、暗殺ギルド、全ての組織に懸賞金をかける! 地の果てまで追い詰め、内臓を売っても返してもらうぞぉぉぉ!!」
会長は捨て台詞を残し、部下に抱えられて去っていった。
後に残されたのは、静寂と、スクラップの山。
そして、放心状態の俺。
「100億……」
国家予算どころではない。小国の数年分のGDPだ。
俺はFランク冒険者。今日の稼ぎはゼロ。所持金は銅貨3枚。
「……ネギオ」
「はい」
「100億って、銅貨何枚だ?」
「計算する価値もありません。……ちなみに雑草、今の貴様の首には、魔王よりも高い賞金がかけられましたよ」
俺は膝から崩れ落ちた。
もう逃げ場はない。
正規の方法で返すことは不可能だ。自己破産も認められないだろう。
……待てよ?
魔王?
「……そうだ」
俺の中に、狂ったアイデアが閃いた。
極限状態が生んだ、起死回生の(そして最悪の)一手。
「この世に、100億なんて大金を持ってる奴がいるか?」
「通常の人間にはいませんね。……ですが、数千年の財宝を溜め込んでいる存在なら」
「魔王だ」
俺は立ち上がった。目は据わっている。
「やるしかない。魔王を倒して、その隠し財産を奪う。それで借金を返すんだ」
「ほう。Fランクの貴様が、魔王討伐ですか。自殺志願にしては手が込んでいますね」
ネギオは呆れているが、横にいたルナは違った。
「まぁ……!」
ルナが頬を赤らめ、両手を組んだ。
「魔王城へ行きますの!?」
「ああ、行くぞルナ! それしか道はない!」
「素敵……! リカル様、ついに決心してくださったのですね!」
ルナの脳内変換フィルターが、フル稼働する。
『魔王城に行く』=『豪華なお城』=『結婚式場』!
『一大決心』=『プロポーズ』!
「はいっ! お受けしますわ! 私、魔王城でリカル様のお嫁さんになります!」
「は? 何の話だ?」
「照れなくていいんですのよ! さあ行きましょう、愛のハネムーン(魔王討伐)へ!」
ルナが俺の腕を強引に引っ張る。
「違う! 俺はただ借金を返したいだけだ! 結婚じゃない! 略奪だ!」
「ふふふ、リカル様ったら♡」
こうして。
借金100億の詐欺師にして、勘違い英雄リカル。
最強の災害聖女ルナ。
毒舌植物ネギオ。
世界を敵に回した最凶パーティーは、最後の希望(金づる)である「魔王城」へと向かうことになった。
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