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EP 10
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女神のお忍びと「管理職たちの愚痴飲み会」
深夜の『麺屋 竜王』。
営業時間を終え、赤提灯の灯りだけが森の闇に浮かんでいる。
店内では、いつものように「反省会」という名の晩酌が行われていた。
「おい駄犬、今日のチャーシューは少し炙りが甘かったぞ」
「うるせぇなオヤジ、客は喜んでたからいいだろ」
「あー、足がむくむ。立ち仕事って意外とキツいのよね……」
デュークが腕組みして唸り、フェンリルが骨を齧り、フレアがマッサージをしている。
そんな、気安い家族のような時間が流れていた、その時。
チリン……。
入り口の暖簾が、ふわりと持ち上がる。
「やってる~? いい匂いがしたから寄っちゃった」
現れたのは、銀髪にアメジストの瞳を持つ美女。
ローブをラフに着崩し、手にはどこかから調達した酒瓶をぶら下げている。
女神ルチアナである。
その姿を見た瞬間。
店内の空気は――凍りつくどころか、一斉に「あーあ」という弛緩した空気に変わった。
「……ゲッ。ルチアナかよ」
デュークが露骨に嫌そうな顔をして舌打ちした。
「チッ、またタダ飯食いに来たのか? 俺の賄いはやらねぇぞ」
フェンリルが自分の皿を抱え込んで警戒する。
「あ、ルーちゃん! 遅いじゃない、待ってたのよ!」
フレアだけは嬉しそうに手を振った。
世界の創造主と、三代調停者。
そこに「崇拝」や「畏怖」など欠片もない。あるのは、長年連れ添った「腐れ縁の同僚」としての距離感だけだった。
「なによデューク、その顔は。たまには同僚の顔を見に来てあげたのに」
「五月蝿い。貴様が来ると話が長くなるんだ。……で、また仕事をサボって来たのか?」
「人聞き悪いわね! 『視察』よ、シ・サ・ツ! ……まあ、天使たちが煩いから逃げてきたのもあるけど」
ルチアナは悪びれもせず笑い、カウンターの空いている席にドカッと座った。
そして、カウンターの中にいる唯一の人間、佐藤太郎に流し目を送った。
「で、貴方が噂の店主さん? はじめまして、この世界のオーナーやってるルチアナよ。よろしくね」
「はじめまして。店長の代理の佐藤です」
太郎は布巾で手を拭きながら、ぺこりと頭を下げた。
相手が「世界のオーナー(神)」だと名乗っても、彼の態度は変わらない。
深夜のコンビニにふらりと来る常連客に対するそれと同じ、フラットな接客だ。
「ご注文は?」
「んー、とりあえずビール。あと、なんかガッツリした締めの一杯。……それと、噂の『地球の化粧品』もあるんでしょ?」
ルチアナがウインクをする。
「ありますよ。ただ、うちは食券制なんで。あそこの券売機で買ってください」
太郎が指差した先には、100万ポイントで導入した自動券売機。
ルチアナは「あら、シビアねぇ」と笑いながら、懐から硬貨を取り出してチャリンと入れた。
「はい、ビールと『特製まぜそば(全部乗せ)』です。化粧品は食後に」
ドン、と置かれたのは、背脂とニンニクがたっぷり乗った暴力的な一杯。
ルチアナは目を輝かせた。
「これよこれ! 神界の食事(ネクタル)って上品すぎて味気ないのよねぇ! いただきまーす!」
ズルズルッ! グビグビッ!
豪快に麺を啜り、ビールを煽る女神。
その姿を見て、デュークが呆れたようにため息をつき、自分の日本酒を煽った。
「……たく、食い方だけは一丁前だな」
「いいじゃない。……ぷはぁっ! 生き返るぅ~!」
ルチアナはジョッキを置くと、太郎に向かって愚痴をこぼし始めた。
「聞いてよ店長ちゃん! ウチの部下(天使)たちったら、本当に融通が利かないのよ! 『規則です』『前例がありません』って、お役所仕事ばっかり! もっと柔軟に世界を回せって言ってるのに!」
すると、隣で飲んでいたフレアが「わかる~!」と激しく同意した。
「ほんとそれ! 私の管轄の人間たちもそうよ。『奇跡をください』って祈るだけで、自分じゃ何もしないんだから! こっちは肌荒れするほど働いてるのに!」
「俺のとこの獣人たちもだぜ。すぐ喧嘩始めやがるし、仲裁に入る俺の身にもなれってんだ」
フェンリルもコーラ片手にぼやく。
「魔族もだ。あいつら、力こそ正義だと勘違いして暴走しおる。……間引きするこちらの苦労も知らんで」
デュークも渋い顔で頷く。
カウンターに並ぶのは、世界のトップ4。
だが、交わされている会話は、完全に「中間管理職の居酒屋トーク」だった。
部下が使えない、現場が勝手なことをする、タスクが多すぎる。
太郎は苦笑しながら、彼らのグラスに酒を注ぎ足した。
「まあまあ、皆さんも大変ですね。……今日は無礼講ってことで、サービスしておきますよ」
太郎がスッと差し出したのは、通販で買った『高級おつまみ缶詰セット(厚切りベーコン、燻製ホタテ)』。
「おっ、気が利くじゃない!」
「やるな人間。……いや、太郎」
「ありがとご主人!」
ルチアナも含め、4柱が笑顔になる。
世界を動かす神々が、たかだか数百円の缶詰で幸せそうに笑っている。
その光景を見て、太郎は思った。
(神様って言っても、案外、人間と変わらないんだな)
「ねえ、店長ちゃん」
ほろ酔いのルチアナが、頬杖をついて太郎を見上げた。
「貴方、面白いわね。私たちが誰か分かってて、その態度?」
「ええ。誰であろうと、お腹を空かせたお客様ですから」
「ふふっ……。デュークたちが気に入るわけだわ」
ルチアナは満足げに笑うと、懐から何かを取り出し、カウンターに置いた。
「これ、お代とチップ。釣りはいらないわ」
置かれたのは、眩いばかりに輝く『白金貨(プラチナコイン)』が数枚。
この店の売上1年分に相当する額だ。
「ちょ、お客さん、多すぎますよ」
「いいのよ。その代わり……」
ルチアナは顔を近づけ、イタズラっぽく囁いた。
「ここ、私の『隠れ家』にしていいかしら? 天界の飯が不味い時、また愚痴りに来るわ」
その言葉に、デュークたちが「げぇっ」という顔をした。
「おいルチアナ、我の城に入り浸る気か?」
「いいじゃない、減るもんじゃなし。……あ、そうだ店長ちゃん、例の『クリーム』頂戴!」
「はいはい。……でも、お客さん」
太郎はクリームの箱を渡しながら、あくまで「店主」として釘を刺した。
「通ってくれるのは嬉しいですが、飲み過ぎて他のお客様に絡んだり、店内で奇跡(魔法)を乱発するのはナシでお願いしますね。ウチ、迷惑行為は『出禁』なんで」
一瞬の静寂。
創造神に向かって、真顔で「出禁」をチラつかせる人間。
「……あはははは! あんた最高!」
ルチアナは腹を抱えて爆笑した。
「分かったわよ。ここではただの『ルチアナ』として飲ませてもらうわ。……またね、面白い店長ちゃん!」
ルチアナは上機嫌で手を振り、光の粒子となって消えていった。
「……ったく、嵐みたいな女だ」
「でも、あいつがあんなに笑ってるの久しぶりに見たぜ」
「ま、たまにはいいんじゃない? 美味しいお酒も飲めたし」
デューク、フェンリル、フレアも、どこか安堵したような表情で残りの酒を煽った。
太郎は白金貨を回収(システム換算で数百万ポイント!)し、洗い物を再開した。
段ボールハウスの中では、クロが静かに寝息を立てている。
神も、竜も、人も。
ここ『麺屋 竜王』では、皆ただの「腹ペコ」であり「酔っ払い」だ。
そんな当たり前の幸せを守るため、佐藤太郎は明日も仕込みをする。
「さて、そろそろ閉店しますか。……明日はもっと忙しくなりそうだ」
森のラーメン屋の夜は、騒がしくも温かく更けていくのだった。
深夜の『麺屋 竜王』。
営業時間を終え、赤提灯の灯りだけが森の闇に浮かんでいる。
店内では、いつものように「反省会」という名の晩酌が行われていた。
「おい駄犬、今日のチャーシューは少し炙りが甘かったぞ」
「うるせぇなオヤジ、客は喜んでたからいいだろ」
「あー、足がむくむ。立ち仕事って意外とキツいのよね……」
デュークが腕組みして唸り、フェンリルが骨を齧り、フレアがマッサージをしている。
そんな、気安い家族のような時間が流れていた、その時。
チリン……。
入り口の暖簾が、ふわりと持ち上がる。
「やってる~? いい匂いがしたから寄っちゃった」
現れたのは、銀髪にアメジストの瞳を持つ美女。
ローブをラフに着崩し、手にはどこかから調達した酒瓶をぶら下げている。
女神ルチアナである。
その姿を見た瞬間。
店内の空気は――凍りつくどころか、一斉に「あーあ」という弛緩した空気に変わった。
「……ゲッ。ルチアナかよ」
デュークが露骨に嫌そうな顔をして舌打ちした。
「チッ、またタダ飯食いに来たのか? 俺の賄いはやらねぇぞ」
フェンリルが自分の皿を抱え込んで警戒する。
「あ、ルーちゃん! 遅いじゃない、待ってたのよ!」
フレアだけは嬉しそうに手を振った。
世界の創造主と、三代調停者。
そこに「崇拝」や「畏怖」など欠片もない。あるのは、長年連れ添った「腐れ縁の同僚」としての距離感だけだった。
「なによデューク、その顔は。たまには同僚の顔を見に来てあげたのに」
「五月蝿い。貴様が来ると話が長くなるんだ。……で、また仕事をサボって来たのか?」
「人聞き悪いわね! 『視察』よ、シ・サ・ツ! ……まあ、天使たちが煩いから逃げてきたのもあるけど」
ルチアナは悪びれもせず笑い、カウンターの空いている席にドカッと座った。
そして、カウンターの中にいる唯一の人間、佐藤太郎に流し目を送った。
「で、貴方が噂の店主さん? はじめまして、この世界のオーナーやってるルチアナよ。よろしくね」
「はじめまして。店長の代理の佐藤です」
太郎は布巾で手を拭きながら、ぺこりと頭を下げた。
相手が「世界のオーナー(神)」だと名乗っても、彼の態度は変わらない。
深夜のコンビニにふらりと来る常連客に対するそれと同じ、フラットな接客だ。
「ご注文は?」
「んー、とりあえずビール。あと、なんかガッツリした締めの一杯。……それと、噂の『地球の化粧品』もあるんでしょ?」
ルチアナがウインクをする。
「ありますよ。ただ、うちは食券制なんで。あそこの券売機で買ってください」
太郎が指差した先には、100万ポイントで導入した自動券売機。
ルチアナは「あら、シビアねぇ」と笑いながら、懐から硬貨を取り出してチャリンと入れた。
「はい、ビールと『特製まぜそば(全部乗せ)』です。化粧品は食後に」
ドン、と置かれたのは、背脂とニンニクがたっぷり乗った暴力的な一杯。
ルチアナは目を輝かせた。
「これよこれ! 神界の食事(ネクタル)って上品すぎて味気ないのよねぇ! いただきまーす!」
ズルズルッ! グビグビッ!
豪快に麺を啜り、ビールを煽る女神。
その姿を見て、デュークが呆れたようにため息をつき、自分の日本酒を煽った。
「……たく、食い方だけは一丁前だな」
「いいじゃない。……ぷはぁっ! 生き返るぅ~!」
ルチアナはジョッキを置くと、太郎に向かって愚痴をこぼし始めた。
「聞いてよ店長ちゃん! ウチの部下(天使)たちったら、本当に融通が利かないのよ! 『規則です』『前例がありません』って、お役所仕事ばっかり! もっと柔軟に世界を回せって言ってるのに!」
すると、隣で飲んでいたフレアが「わかる~!」と激しく同意した。
「ほんとそれ! 私の管轄の人間たちもそうよ。『奇跡をください』って祈るだけで、自分じゃ何もしないんだから! こっちは肌荒れするほど働いてるのに!」
「俺のとこの獣人たちもだぜ。すぐ喧嘩始めやがるし、仲裁に入る俺の身にもなれってんだ」
フェンリルもコーラ片手にぼやく。
「魔族もだ。あいつら、力こそ正義だと勘違いして暴走しおる。……間引きするこちらの苦労も知らんで」
デュークも渋い顔で頷く。
カウンターに並ぶのは、世界のトップ4。
だが、交わされている会話は、完全に「中間管理職の居酒屋トーク」だった。
部下が使えない、現場が勝手なことをする、タスクが多すぎる。
太郎は苦笑しながら、彼らのグラスに酒を注ぎ足した。
「まあまあ、皆さんも大変ですね。……今日は無礼講ってことで、サービスしておきますよ」
太郎がスッと差し出したのは、通販で買った『高級おつまみ缶詰セット(厚切りベーコン、燻製ホタテ)』。
「おっ、気が利くじゃない!」
「やるな人間。……いや、太郎」
「ありがとご主人!」
ルチアナも含め、4柱が笑顔になる。
世界を動かす神々が、たかだか数百円の缶詰で幸せそうに笑っている。
その光景を見て、太郎は思った。
(神様って言っても、案外、人間と変わらないんだな)
「ねえ、店長ちゃん」
ほろ酔いのルチアナが、頬杖をついて太郎を見上げた。
「貴方、面白いわね。私たちが誰か分かってて、その態度?」
「ええ。誰であろうと、お腹を空かせたお客様ですから」
「ふふっ……。デュークたちが気に入るわけだわ」
ルチアナは満足げに笑うと、懐から何かを取り出し、カウンターに置いた。
「これ、お代とチップ。釣りはいらないわ」
置かれたのは、眩いばかりに輝く『白金貨(プラチナコイン)』が数枚。
この店の売上1年分に相当する額だ。
「ちょ、お客さん、多すぎますよ」
「いいのよ。その代わり……」
ルチアナは顔を近づけ、イタズラっぽく囁いた。
「ここ、私の『隠れ家』にしていいかしら? 天界の飯が不味い時、また愚痴りに来るわ」
その言葉に、デュークたちが「げぇっ」という顔をした。
「おいルチアナ、我の城に入り浸る気か?」
「いいじゃない、減るもんじゃなし。……あ、そうだ店長ちゃん、例の『クリーム』頂戴!」
「はいはい。……でも、お客さん」
太郎はクリームの箱を渡しながら、あくまで「店主」として釘を刺した。
「通ってくれるのは嬉しいですが、飲み過ぎて他のお客様に絡んだり、店内で奇跡(魔法)を乱発するのはナシでお願いしますね。ウチ、迷惑行為は『出禁』なんで」
一瞬の静寂。
創造神に向かって、真顔で「出禁」をチラつかせる人間。
「……あはははは! あんた最高!」
ルチアナは腹を抱えて爆笑した。
「分かったわよ。ここではただの『ルチアナ』として飲ませてもらうわ。……またね、面白い店長ちゃん!」
ルチアナは上機嫌で手を振り、光の粒子となって消えていった。
「……ったく、嵐みたいな女だ」
「でも、あいつがあんなに笑ってるの久しぶりに見たぜ」
「ま、たまにはいいんじゃない? 美味しいお酒も飲めたし」
デューク、フェンリル、フレアも、どこか安堵したような表情で残りの酒を煽った。
太郎は白金貨を回収(システム換算で数百万ポイント!)し、洗い物を再開した。
段ボールハウスの中では、クロが静かに寝息を立てている。
神も、竜も、人も。
ここ『麺屋 竜王』では、皆ただの「腹ペコ」であり「酔っ払い」だ。
そんな当たり前の幸せを守るため、佐藤太郎は明日も仕込みをする。
「さて、そろそろ閉店しますか。……明日はもっと忙しくなりそうだ」
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