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お転婆娘と最弱騎士
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「ねぇ、ちょっと!もう良いでしょ!放してよ!」
「失敬。あまりにも歩くのが遅い物で後ろから補佐が必要かと。」
「貴方と違ってこっちはヒールなの!分かる?急いだら転ぶ可能性もあるの!」
「なるほど。そういう理由があったとは。重ねて失礼。」
「っていうか、何で貴方が、お世話役なのよ!」
「拙者に言われても・・・国王直々の命ゆえ・・・。」
「ふん。まぁ良いわ。名前は?」
「ブレアと申します。」
「ブレア?・・・背格好に似合わない名前ね。」
「国王から頂いた名です。」
「え・・・。」
「拙者、3年前以前の記憶が飛んでいるのです。それ故、自分が何者で何処の者なのかも。」
「そんな・・・。」
「ん?おい見ろよ、ランバード。騎士の面汚しが宮廷内に居るぞ。」
「言ってやるな。第一王女の前だぞ。」
「第一王女も可哀想になぁ。あんな騎士が護衛とは。」
「・・・。」
「そこの2人!」
「!」
「名を名乗りなさい!」
「き、騎士ザイード。」
「同じく、騎士ランバードにございます。」
「彼が騎士の面汚し?どういう事かしら?」
「そ、それは・・・。」
「も、申し訳ありません。第一王女様!我々はそんなつもりでは・・・。」
「黙りなさい!」
「・・・。」
「仮にも騎士公が他人を卑下するなど・・・恥を知りなさい!」
「申し訳ありません。」
「知っている事を話しなさい。」
「し、しかし・・・。」
「早く!」
2人の騎士公の話から、彼が宮廷では最弱の騎士と呼ばれている事
そして、その理由から東の砦の警備と称し左遷されていた事などが分かった。
しかし、話に聞いた彼とはずいぶんと印象が異なる点がある。
そこまで弱ければ、人狼族が身を引くとは到底思えないのだ。
人狼族は宮廷騎士の中でも手を焼く存在として名高い魔物なのだ。
「なるほど。大体の話は分かりました。」
「・・・。」
「ザイード卿、ランバード卿。東の砦はさぞや快適な場所でしょうね。覚悟しておきなさい。」
「そ、そんな!姫様!」
「どうか、お許しを!」
「なら、騎士公らしく振る舞う事ね。私の付き人を笑うなんて百年早いわ。行くわよ、ブレア。」
「仰せのままに。」
「気分が悪いわ。ブレア、城下町に行くから準備して!」
「昨日も外に出られていたではありませんか。」
「八百屋のルオさんにね、お茶を振る舞ってもらったのよ。そのお返しをしたいの。」
「承知しました。」
「貴方、本当は強いんでしょう?悔しくないわけ?」
「拙者が?強い?何を根拠に・・・。彼らの言葉は事実です。」
「あっそ。もういいわ。」
この時、ジュナは彼の真価を見定めるべく、ある考えを
脳内で巡らせていた。
果たして、その考えとは・・・。
「失敬。あまりにも歩くのが遅い物で後ろから補佐が必要かと。」
「貴方と違ってこっちはヒールなの!分かる?急いだら転ぶ可能性もあるの!」
「なるほど。そういう理由があったとは。重ねて失礼。」
「っていうか、何で貴方が、お世話役なのよ!」
「拙者に言われても・・・国王直々の命ゆえ・・・。」
「ふん。まぁ良いわ。名前は?」
「ブレアと申します。」
「ブレア?・・・背格好に似合わない名前ね。」
「国王から頂いた名です。」
「え・・・。」
「拙者、3年前以前の記憶が飛んでいるのです。それ故、自分が何者で何処の者なのかも。」
「そんな・・・。」
「ん?おい見ろよ、ランバード。騎士の面汚しが宮廷内に居るぞ。」
「言ってやるな。第一王女の前だぞ。」
「第一王女も可哀想になぁ。あんな騎士が護衛とは。」
「・・・。」
「そこの2人!」
「!」
「名を名乗りなさい!」
「き、騎士ザイード。」
「同じく、騎士ランバードにございます。」
「彼が騎士の面汚し?どういう事かしら?」
「そ、それは・・・。」
「も、申し訳ありません。第一王女様!我々はそんなつもりでは・・・。」
「黙りなさい!」
「・・・。」
「仮にも騎士公が他人を卑下するなど・・・恥を知りなさい!」
「申し訳ありません。」
「知っている事を話しなさい。」
「し、しかし・・・。」
「早く!」
2人の騎士公の話から、彼が宮廷では最弱の騎士と呼ばれている事
そして、その理由から東の砦の警備と称し左遷されていた事などが分かった。
しかし、話に聞いた彼とはずいぶんと印象が異なる点がある。
そこまで弱ければ、人狼族が身を引くとは到底思えないのだ。
人狼族は宮廷騎士の中でも手を焼く存在として名高い魔物なのだ。
「なるほど。大体の話は分かりました。」
「・・・。」
「ザイード卿、ランバード卿。東の砦はさぞや快適な場所でしょうね。覚悟しておきなさい。」
「そ、そんな!姫様!」
「どうか、お許しを!」
「なら、騎士公らしく振る舞う事ね。私の付き人を笑うなんて百年早いわ。行くわよ、ブレア。」
「仰せのままに。」
「気分が悪いわ。ブレア、城下町に行くから準備して!」
「昨日も外に出られていたではありませんか。」
「八百屋のルオさんにね、お茶を振る舞ってもらったのよ。そのお返しをしたいの。」
「承知しました。」
「貴方、本当は強いんでしょう?悔しくないわけ?」
「拙者が?強い?何を根拠に・・・。彼らの言葉は事実です。」
「あっそ。もういいわ。」
この時、ジュナは彼の真価を見定めるべく、ある考えを
脳内で巡らせていた。
果たして、その考えとは・・・。
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