姫様!最弱剣士が護衛に付くようです!!

メカ

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インスタント・パニック

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季節は流れ、王国は雪に覆われていた。
あれから3か月。ブレアは意識こそ取り戻したが、受けたダメージはまだ完全に癒えてはいない。
相変わらず、病床に伏せている状態である。
また、内部で混乱を画策した者の手掛かりも、国王は得られず進捗はなく時が過ぎた。

「あれから、3か月。各国協力の元で調査を進めているが、これと言った手がかりはない。何故だ。」

「陛下、焦ってはなりません。」

「しかし、マルタン。このまま有耶無耶では各国も納得するまい。」

「痴れ者の目的は未だに不明。物取りや強盗であれば人質を餌に金品の要求をするでしょう。
それが、未だ無いという事は別に目的があるのかも知れません。となると、連中もまた動くでしょう。」

「しかし、それからでは遅いのだ・・・。:

「勿論です、国王。二度も後手に回るような失態はなりませんぞ。」

「だが、手がかりが少なすぎる。」

「王国転覆を狙っているのやもしれませんな。」

「ふむ。・・・そうだ、マルタン。ジュナの傍付の件だが・・・。」

「えぇ、既に手配は済んでおりますれば。件の騒動後、直ぐに代わりの者を付けております。」

「流石だな、マルタン。」

「いえいえ、性急な一件でしたので姫様には滅法お叱りを受けてしまいましたが・・・。」

「ははは、さては何時もの様に堅物を宛がったな!?」

「幾ら、外界でお育ちとはいえ、いずれ一国を担う方です!当然の処置です!」

「私も、もう歳だ。次代の事は考えているが・・・。移り行くモノだからな。人も、国も・・・。」

「何時か王政が終わりを告げたとしても、人は常に指導者を求めるものです。その波に負けない様
姫様には多くを学んで頂かなければ。」

「して、そのジュナの顔をここ数日見かけないのだが・・・。」

「ブレア様のお見舞いに熱心に行かれていると聞き及んでおりますが?」

「・・・報告!」

「ん?」

「ジュナ様が・・・城を抜け出した模様です!」

「ま、またか!相も変わらず姫様は!」

「良いではないか。マルタン。何人兵を動員しても構わん。すぐ連れ戻しなさい。
時期が時期だけに放ってもおけん。頼んだぞ。」

「っは!」

「全く、陛下は甘すぎますぞ!」

「ブレアを付けた時はこのような事は起こらなかったがなぁ?マルタン。付ける騎士を間違えたか?」

「な、何をおっしゃいますか!?彼の者は仕事にも忠実でありますぞ!」

「マジメだけが取り柄の騎士ならばジュナは捌ききれんだろうなぁ。ははは。」

だが、この日
ジュナが城下町で発見される事は無った。
日を跨ぎ、300人態勢での捜索を行ったが、その日もジュナは見つからず
部屋を調べた結果、外側から侵入されていた形跡を発見。
ジュナは城を抜け出したのではなく、攫われていたのだ。

この事件をきっかけに、城内は慌ただしく動きを見せ
静養していたブレアの元にも、姫誘拐の一報が耳に入る。
彼は、自身の負った傷で、直ぐにでも捜索に加われない事を悔やんだ。

そして、無為に時間だけが過ぎる・・・。
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