幻・骸行進

メカ

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「淡姫さん」の話

悪夢の達磨 3

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ここにきて、淡姫さんについての補足をしていく。

そもそも、なぜ彼女の周囲に「呪物コレクター」なる存在が居たのか。
極一般的な人物であれば、そもそもそんな人種との接点はないはずだ。

話によれば「知人が呪物コレクターと接点を持っている」という事だが
その知人についても同様の事が言える。

・・・つまり、その「知人」こそが「異質な存在」であり
呪物との懸け橋になってしまった事を考えるに
その「知人」は恐らく、彼女に憑く「何か」と関係がある人物に違いがない。

だが、そう考えると腑に落ちない点がある。

我々が見た「悪夢」が「達磨」の仕業なのであれば
「呪物コレクター」や「知人」に被害が出ていなかった事がどうしても引っかかる。

この状況において
「異例」「異端」ともいえる「呪物コレクター」と「知人」に、私は強い興味を持った。

しかし、復調した淡姫さんから聞いた話によると
「呪物コレクター」とは連絡が付かなくなっており、現状「話ができる」のは「知人」のみ。

そもそも、この話を聴いたのも
私が淡姫さんと知り合ったイベントから半年以上経った後の事だ。

あのイベントで倒れた彼女はそのまま入院となり
彼女が復調した頃、今度は私が不眠の限界を迎え短期入院をした。

互いに落ち着いて話が出来た時には、出来事が軽く「風化」していたほどだ。

とはいえ、互いに顔を合わせ「達磨」の話を行えば
「そういえばこうだった。」というような話がゴロゴロ出てここまでの説明に至る訳だ。

しかし、そうして互いの認識を擦り合わせている間も
ふと、彼女から老人の声がするのだ。
出来事を説明する彼女の声に交じって・・・「寄越せ・・・欲しい・・・。」などの声が。

その声が聞こえた直後
説明をしていた彼女の口からも
「達磨ってどうなりました?」という突飛な質問が飛んでくる。

今そんな話してなかったよね?というような状況で。だ・・・。

彼女の意識は半分盗られかけているのだと再認識する事となった。

私は、彼女と話をする際
達磨をあえて自宅に置いていくことにした。
その方が、彼女も「納得して」話をするからだ。

なぜか彼女は・・・というか「彼女に憑く何か」は
「達磨の処分」を強く嫌がっているように思える。
「自宅に保管している。」と話すと、何事も無かった様に説明の続きに入るのだ。

それが、いわゆるゲームのバグのように見えて「気味が悪かった」のを覚えている。

彼女との話し合いの中、もう一つ「気になった事」がある。

それは「呪物コレクター」についてだが・・・。

私が彼女に「コレクターと連絡を取りたい」と申し出ると
彼女は明らかな動揺を見せていた。
口では「直接の知り合いではない」「知人に聞かないと・・・。」というのだが
その「知人」にすら「コンタクト」を取ろうとしなかった。

まるで「呪物コレクター」とは連絡が取れない事を「すでに知っていた。」様に・・・。
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