幻・骸行進

メカ

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「淡姫さん」の話

悪夢の達磨 5

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私が頼ったのは、骸行進ファミリーきっての頼れる男
「警官の友人 荻野」である。

私は、淡姫さんとその知人に会った後
荻野に連絡を入れ「二つの頼み」を行った。

「もしもし?○○(私の本名)か?
頼まれてた件だけどなぁ・・・。」

まず、私が一つ目に頼んだ出来事。

それは「自称呪物コレクター」の特定・捜索である。
と言っても、荻野に頼んだのは身元の特定と安否の確認だけで
実際、足を運んで話を聴くのは私が行おうと思っていた。

「・・・自称コレクターな、もう亡くなってたぞ。ちょっと前にな。」

「え?」

「飛び降りだとさ。といっても事件性も何も無かったようで
当時も捜査とかされてなかったようだな。俺に分かるのはこれ位だけだ。」

「そんな・・・人が一人自殺してるんだぜ?聞き込みとかの資料は?」

「管轄外よ。そんな所まで調べられる特権、俺にはねぇよ。」

「・・・そうか・・・。」

「二つ目だけどな。・・・その話を聴いたとかいうオッサンな。気を付けさせろよ?」

「どういう・・・。」

「前科持ちだったよ。」

「は!?」

「ストーカー規制法と暴行傷害でな。」

薄々察してはいた・・・。
だが、言葉が出なかった。

「相手の女性宅に侵入した挙句、監禁・暴行を行ってたそうだぞ。
そんな奴の話、まともに信用できるのか?」

淡姫さんの顔が脳裏に浮かび、背中に冷や水が走った。

そんな危険な相手と・・・なぜ彼女は知り合いだったのか・・・。

「とにかくよ。その女性にも、ちゃんと警告しておいてな?ヤバかったんだろ?」

「あ・・・ありがとう。」

電話が切れた後、すぐに淡姫さんに連絡を付けた。

結論から言うと
彼女が件の男と知り合ったのは職場だそうだ。
中途採用で入社してきた男。
仕事の飲み込みは早く、あっと言う間に周囲と遜色のないレベルまで仕事をこなす男。
入社後すぐに即戦力となった男は、不定期で開かれていた飲み会にもよく顔を出していた。
その酒の席、軽く挨拶を交わす程度の関係値だった。と彼女は語る。

しかし、ある日
男はどこからか、弟の存在を聞きつけ
その弟が学生だと知る。

奇しくもそれは「達磨」の元の持ち主と同じ「学生」だ。
まるで、彼の元に来るべくして来たような呪物・・・。

男は「弟さんの勉強を応援したい。」と達磨を差し出してきたのだという。

互いによく知りもしない相手だったはずだが
同じ職場の顔見知り・・・尚且つ「善意(かはともかく)」として行われたその行為を
無下には出来なかったという。

この時点で、私は一つの推論を立てていた。

・・・その推論は、考えた自分でも正直「気持ち悪い」の一言しか出てこないのだが・・・

それについては次の投稿で披露しよう・・・。
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