幻・骸行進

メカ

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「淡姫さん」の話

悪夢の達磨 終

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私が、最終的に抱いた「推理」について
此処で公表しよう。

まず初めに・・・。

達磨の本来の持ち主は「女性」だったのではないか?という事だ。
話によれば、大学生が所持していた。との事だったが
性別については明かされていない。
この推論は、後々の考察と合わせれば、十分に「推理」としては成り立つ。

次に「達磨についての曰く」だが・・・。
今回、我々が遭遇した一件「悪夢」とは「なんの縁もないだろう」という事だ。

その理由について
第三の推理に移るが

この「悪夢」は、淡姫さんの知人による「影響」だろう。

考えてみて欲しい。
悪夢の中で、私や淡姫さんは「顔の認識できない長身の男性」に追われている。

・・・ここがミソだ。

本来、私の身長は175㎝ある。
その私が見上げなければならない程、身長の高い男・・・。
私は思った。
「男の身長が高いのではなく、こちらの身長が縮んでいたら?」と。

あの「悪夢」の中・・・。
私や淡姫さんは「元の持ち主」である「大学生」の「目線」を体験していたのではないか?
あるいは
知人男性が「襲った」という「女性」の「目線」になっていたのではないか?

そう、つまり「悪夢」による不眠は「達磨」の「直接的な曰く」ではなく・・・。

「達磨」が持つ「大学生(女性)」の「念」が「知人男性」を避けていた結果なのではないか?
そして、それを知ってか知らずか・・・。
たまたま、淡姫さんと知り合った知人男性は
無意識下で淡姫さんを次のターゲットとして認識し「すり寄ってきていた」のではないか?

そこで、手渡された達磨・・・。
一度は弟さんへ手渡されたが・・・。

淡姫さんには「知人の生霊」が飛び
そして、達磨は淡姫さんの手元に来た・・・。

奇しくも「知人」が行ったという「犯罪」に近い形の関係性が生まれた。

仮に、達磨の元の持ち主が「女性」であったならば・・・

「女性」を付け狙う「知人の生霊」を「嫌がった」としても不思議ではない。

そうして、凡そ4年もの間
「達磨を諦めない淡姫さん」と「淡姫さんから逃げる達磨」という構図が完成したのではないか?

まるでそう・・・「女性を追い回す変質者」のように・・・。

そして・・・達磨は私の手元に来てしまった・・・。

運がいいのか悪いのか・・・。

これをきっかけに、一件は幕を閉じる形になる。






達磨は、私の師「X氏」の元に送り届け
淡姫さんは、お祓いの後「転職」した。

その後、関わることも無くなった「知人」については
連絡先も抹消し、一切の関係を絶った。

結果的に・・・
達磨自身の曰くについては「分からないまま」になってしまったが・・・


・・・これでよかったはずだ。
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