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「代行」 後編
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聞く所によれば「小暮」はレギュラーメンバーには選ばれず補欠になったという。
保健医の顧問は部内での成績を見て「山代の代わりに」彼女を選んだというのに。
代理顧問の増岡は、純粋な体育での授業成績で優劣を判断したという。
鈴守を介して、落ち込んだ彼女から話を聞くのはとても骨の折れる作業だった。
・・・だが・・・。
それから間を開けず、レギュラーメンバーに選ばれていた三組の「吉本」が
自宅階段で足を滑らせ捻挫をするという事故があった。
さらに、部長である3年生「新田」も突然、盲腸の診断が下り入院した。
それを受け、小暮はレギュラー入りを果たす。
当人は喜んでいたのだが・・・俺にはどうしても「演技」に見えて仕方なかった。
喜び方が大袈裟に視えたのだ。
「なぁ、鈴守。」
「何?」
「小暮・・・怪しくねぇか?」
「う~ん・・・でも証拠が・・・。」
「証拠?何言ってるんだよ。ここまで立て続けに女子陸上部だけが被害に合って
証拠も何もねぇぜ?絶対、裏で何かやってるよ、あいつ。」
「私もそう思うけど・・・。」
放課後の教室で俺は黒板にこれまでの状況を書き殴り熱弁していた。
「・・・待てよ。」
山代は文句なしにレギュラー入りを言い渡される「実力者」だ。
そして、保健医はその「山代の代理」に「小暮を選んだ」。
つまり、小暮は山代に負けず良い記録の保持者のはずだ・・・。
「・・・俺なら実力者を落として伸し上る・・・。」
ぼそっとつぶやいた一言だった。
「え?」
「ん?・・・俺何か言ってた?」
「実力者がどうって・・・。」
鈴守から改めて、そのフレーズを聞いて何かが腑に落ちた。
「そうか!」
女子陸上部への聞き込みで
怪我をした吉本も、入院した新田も「実力は普通」であった事が分かった。
部内でも小暮が選ばれなかったことを疑問視する声もあった。
だが、それでも
「もし俺なら、実力者を狙う」だろう。
「こいつの代わりは、お前にしかできない」その一言。
その優越感を求めて・・・だ。
凡庸を極めた部員なら、残り僅かの時間で彼女なら巻き返せる。
なんだったら、入院した新田は実力を鑑みて小暮を推薦したはずだ。
なのに、エース級の一人「大久保」は無事だった。
・・・だが、これには訳がある。
「私?・・・あぁ、お守りね・・・。
実はアレ・・・捨てちゃったの。内緒にしておいてね。」
「え?なんで捨てちゃったの?」
「だって・・・。なんか気持ち悪かったんだよ。
これまでそんなことする様な子でもなかったし、妙に暑苦しいというか。」
大久保の一言で核心に変わった。
『鈴守、お守り手に入らないかな。』
「ねぇ、もしよければ、他にお守り持ってる子教えてよ。」
「え?・・・いいけど。」
大久保からの情報提供とともに、俺たちはそのメンバーへ頼み込み
お守りを入手した。
・・・封を開け、絶句したものだ。
そこには、霊験あらたかな御札が入っているべきだ。
だが・・・引っ張り出された「折られた紙」に書かれていたのは・・・。
女子陸上部メンバーへの侮蔑と怨嗟の言葉だった・・・。
「・・・これが、原因か。」
俺はすぐに瀬野へ連絡を入れた・・・。
保健医の顧問は部内での成績を見て「山代の代わりに」彼女を選んだというのに。
代理顧問の増岡は、純粋な体育での授業成績で優劣を判断したという。
鈴守を介して、落ち込んだ彼女から話を聞くのはとても骨の折れる作業だった。
・・・だが・・・。
それから間を開けず、レギュラーメンバーに選ばれていた三組の「吉本」が
自宅階段で足を滑らせ捻挫をするという事故があった。
さらに、部長である3年生「新田」も突然、盲腸の診断が下り入院した。
それを受け、小暮はレギュラー入りを果たす。
当人は喜んでいたのだが・・・俺にはどうしても「演技」に見えて仕方なかった。
喜び方が大袈裟に視えたのだ。
「なぁ、鈴守。」
「何?」
「小暮・・・怪しくねぇか?」
「う~ん・・・でも証拠が・・・。」
「証拠?何言ってるんだよ。ここまで立て続けに女子陸上部だけが被害に合って
証拠も何もねぇぜ?絶対、裏で何かやってるよ、あいつ。」
「私もそう思うけど・・・。」
放課後の教室で俺は黒板にこれまでの状況を書き殴り熱弁していた。
「・・・待てよ。」
山代は文句なしにレギュラー入りを言い渡される「実力者」だ。
そして、保健医はその「山代の代理」に「小暮を選んだ」。
つまり、小暮は山代に負けず良い記録の保持者のはずだ・・・。
「・・・俺なら実力者を落として伸し上る・・・。」
ぼそっとつぶやいた一言だった。
「え?」
「ん?・・・俺何か言ってた?」
「実力者がどうって・・・。」
鈴守から改めて、そのフレーズを聞いて何かが腑に落ちた。
「そうか!」
女子陸上部への聞き込みで
怪我をした吉本も、入院した新田も「実力は普通」であった事が分かった。
部内でも小暮が選ばれなかったことを疑問視する声もあった。
だが、それでも
「もし俺なら、実力者を狙う」だろう。
「こいつの代わりは、お前にしかできない」その一言。
その優越感を求めて・・・だ。
凡庸を極めた部員なら、残り僅かの時間で彼女なら巻き返せる。
なんだったら、入院した新田は実力を鑑みて小暮を推薦したはずだ。
なのに、エース級の一人「大久保」は無事だった。
・・・だが、これには訳がある。
「私?・・・あぁ、お守りね・・・。
実はアレ・・・捨てちゃったの。内緒にしておいてね。」
「え?なんで捨てちゃったの?」
「だって・・・。なんか気持ち悪かったんだよ。
これまでそんなことする様な子でもなかったし、妙に暑苦しいというか。」
大久保の一言で核心に変わった。
『鈴守、お守り手に入らないかな。』
「ねぇ、もしよければ、他にお守り持ってる子教えてよ。」
「え?・・・いいけど。」
大久保からの情報提供とともに、俺たちはそのメンバーへ頼み込み
お守りを入手した。
・・・封を開け、絶句したものだ。
そこには、霊験あらたかな御札が入っているべきだ。
だが・・・引っ張り出された「折られた紙」に書かれていたのは・・・。
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「・・・これが、原因か。」
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