年下の幼馴染が男になりました。

弌壱弐撥

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年下の男の子が男に変わりました。1

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「えーん梨花りかねーちゃん(泣)」

近所に住む4つ年下の祐哉まさき君は私の服の裾を掴みよく泣いていた。

祐哉と同じ歳の妹がいるけど、どっちが本当の妹弟きょうだいか分からなくなる。

祐哉の両親は忙しい方達で時々、祐哉をウチで預かることが多かった。

「梨花ねーちゃん、この本読んで」

「ねぇー祐哉君(怒)梨花お姉ちゃんは私のなの!」

悠花ゆか!お友達には優しくしなさい‼︎」

母が叱ると、ツンとして

「祐哉君は悠花の、お友達じゃないもん」

と突っ撥ねる。

「ぼっ僕も悠花ちゃんとは友達じゃない!」

売り言葉に買い言葉。
これが我が家の日常だった。

私が中学1年の終わり頃、夜中に祐哉君が眠れないからと私の部屋を訪ねてきた。

「梨花ねーちゃん。怖い夢見たから一緒に寝ていーい?」

「いいよ。おいで」

ベッドの掛け布団を上げ祐哉君を招き入れる。
怖い夢を再度、見ない様に抱きしめて眠る。

         何
         故
         か

その日を境に祐哉君は我が家に来なくなり、彼は、ご両親の仕事の都合で引っ越して行った。



--------------------------------------------



「……んっ…もう朝か。何であんな夢を見たんだろう?あれから15年も経つのに…」

寝ぼけ眼を擦りながら身支度をすると

「梨花ー。起きてる?悪いけど悠花を起こして!」

下の階から元気よく叫ぶ母の声。

隣の部屋の悠花を起こす。

「悠花ー。起きなさい。遅れるよ。」

「んもぅ朝からうっさいなぁ」

妹は面倒臭そうに起きる。

「夜遅くまで遊ぶからでしょ‼︎」

大きく伸びをしながら

「私が、この家にいるのも僅かだよ!お姉ちゃんもさ、いい人いないの?」

「居るわけないじゃん。私の年齢=彼氏いない歴の喪女よ」

「それ自慢にもなんないし(笑)」

もうすぐ妹は結婚して行く。

「お姉ちゃん、ずっと家にいるつもり?」

「さすがに、それは…航輝こうきには悪いわ」

航輝は私の一回り離れた弟。もうすぐ16歳多感な年齢。反抗期、真っ盛り。

支度を済ませ会社に向かう。


-------------------------------------------

「梨花おはよう」

「おはよう。なんか朝からテンション高いね」

「テンション高くなるわよ!今日から本社から貴公子が来るんだから」

「へぇ」

「んっと相変わらず反応が薄っ!」

「だって興味ないし」
 
「あんたねぇー。いつまで彼氏作らない気でいるの?」

「その気が今は無いのよねお一人様喪女最高。誰にも邪魔されないし邪魔しないし」

❇︎朝礼❇︎

「みんな、話が回っているから知っているかと思うが今日から本社の応援で来た桂木君だ」

「桂木祐哉です。4ヶ月間お世話になります。若輩者ではございますが皆様の、ご助力お願い致します」

すらっと高い身長。若いなりにも品の良いスーツを纏い、服の上からもわかるくらい引き締まった身体+イケメンに本社社長のご子息。
正にハイスペック男子だ。

肉食女子女性社員は色めき立ってる。

おー怖っ(汗)
我が身に降りかからない様に気をつけないとね。

「彼の社内案内を橘香たちばな君、頼む」

うわーっまさかのフラグ回収(汗)
女性社員の目が怖っ。
お仕事だから!

「はい。分かりました。では桂木さん。わたくし橘香梨花が案内します」

「やっと会えた。逃がさないよ…梨花姉ちゃん」

彼の呟きは私には聞こえなかった。

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