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しおりを挟む2度目に会ってから、少し考える事にして2日目。
自分ももう28、多分 見合い以外に出会いなんて無いだろう。
並木さんは良い感じの人だったし、断るのは簡単だけど、次また見合いとか言われるのも嫌だ。
それならって妥協とかじゃないけど、並木さんとお付き合いしてみるのも…。ありなのかなぁ…?
お父さん…なんて言うかな?電話してみよ。
「もしもしお父さん?」
「どうした?見合いの事か?」
「うん、良い人だとは思う、でも断るのは簡単だけど、決めるとか早すぎてムリだょ…もっかい会ってみないと…。」
「それ辞めとけ、あんま引っ張ると嫌がられるし、断るに断れなくなるぞ?」
「ん~。どしたらいいと思う?」
「嫌じゃないから悩むんだろ?見合いじゃなく、たまたまの出会いだと思って暫く付き合ってみたらどうだ?」
「ぅぅ…。う、うん。」
「じゃ先方には、良ければお願いします。って言っとくぞ?相手にも どっちか選べるように。」
「うん、それでいい、任せるよ。」
「わかった、あんま悩むな、気楽に行けょ。」
「うん、じゃおやすみ」
「おやすみ」
私が断われるのも有るんだよね?
ぅわ、振られるのかとか考えちゃった…。
並木さんが私を嫌って事も普通にあるよね…。あ~なんかモヤモヤする~。
次の日に父から並木さんの電話番号と、私の携帯番号は教えてないから、自分から連絡しないと相手からの連絡は無い。とメールが来た。
え~?私が電話するの~?
…でも…電話番号が来たって事は、OKって事なんだよね?
ウダウダ考えてたら19時になる…。
後回しにしたら、余計に連絡しづらくなるし、覚悟を決めて連絡してみるか。
すごい緊張するんですけど…。
「並木さんの携帯で良かったでしょうか?」
「はい、本郷さんですよね?このスマホ鳴る事ほぼ無いんで、出る前に分かりました。」
わぁッ 出た~ッ
「こんばんは、すいません夜遅くに、今日 連絡しないと…先延ばしにするほど連絡する勇気が出なくなる気がしたので…。」
「こんばんは、それ分かります、だいたいみんな同じ感じだと思いますよ?」
「有難うございます、あ、あの…ご迷惑で無かったでしょうか?私と…。」
「迷惑ではないですよ?ただ、断らなかったんだなとは思いましたね。俺で良かったんですか?他にお見合いしたんじゃないんですか?」
「お見合いは並木さんとだけです、2度目に呼び出して3度目は辞めろと父に言われて、もう少し並木さんを知りたいなと思ったので…すいません…。」
「じゃ、あの喫茶店でまた会いますか?日曜日にでも。」
「あ はい、わかりました、では日曜日に。」
電話じゃ声が低く聞こえるんだな…。
機嫌が悪かったとかじゃないみたいだったけど…。
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