お見合い結婚。

真條 沙織

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4-♂

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男性視点の日曜日。

「早いですね本郷さん、お待たせしてすいません。」
「あ、いえ、私が早く来すぎただけで、すいません。」
「とりあえず店に入りましょうか?」
「はい。」

メニュー注文中。

「今日は、俺が思ってる事を話そうと思ってます、本郷さんがどう思うか解りませんが、俺の正直な気持ちです。」
「うッ  はい。」
「俺は、この見合いを断れなくて来ました、貴女も断れずに来たと言ってましたので、ただ会うだけだと思ってました、正直に言いますと、貴女のような綺麗な彼女は欲しいなと思います、けど、なんて言うのかな、30過ぎると めんどくさいんですよ、いろいろ。貴女が嫌とかじゃないんです、俺に女性と向き合う気力が少ないんだと思うんです。そんな中途半端な気持ちじゃ失礼だと思って、今日はその事を伝えようと……!?」

泣かせたッ!?

「……ご迷惑…お掛けしました…。」
「あ、じゃなくてですね?それでもいいんですか?って事なんですよ。嫌じゃないんですよ?」
「……すいません…。」
「俺は本郷さんと会えてよかったと思ってます、本郷さんみたいな綺麗な人は、もう俺の前には二度と現れないとも思ってます、誤解されそうな言い方に聞こえるかもですが、絶好のチャンスなのは間違いないと確信してます。なので、品定めみたいな事はしないでほしいんです。」
「………。」
「で。貴女を俺の彼女にと決めてもいいんですか?」
「……私で…良ければ…。」
「キャンセル不可ですよ?クーリングオフも効きませんよ?」
「(笑)   はい。よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。」

焦ったぁ~。泣かれた時どうしようかと思ったわ…。

あ…、彼女できちゃったよ俺…。

それから食事して少し話して帰った。

その日から交際が始まったのだが、まったく実感がない。
草食系ってより、枯れてるのかな俺?

次の日に部長に呼ばれ…。


「いつ結婚式すんの?」

「…。」

「あれ?見合い成功したんじゃないのか?」

「はい、とりあえず交際との話にはなりました。」

「とりあえずって、キミもう35だろ?」

「32です…。」

「そんな事はどーでもいぃ。」


よくねぇよ、適当だなこの人。


「アイツの娘さんも28だ、早く結婚してやれ、でないとオッパイ垂れてくるぞ?」

「彼女をそんな目で見ないでもらえます?」

「彼女とかッ!! もうしたのか?」

「なにをでしょうか…。」


なにを聞きたいのか分かったけど、会って3回目でそれは無い。


「あの子いい乳してるよな?あれで体を洗ってもらうとかパイズリとか凄そうだ。」

「部長…一応、俺の彼女になった人なんですが…。」

「あぁ、すまないね、羨ましすぎてピストルあったら全弾発射だよ、キミは彼女に全弾発射♪」


それセクハラなのでは?
楽しそうに両手の指をピストルみたいにして俺に向けてますけれども…。

俺が男で会社に告発しないからセーフなんだろうけど、女性社員の前では言わないようにして下さいね?










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