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14 屋敷

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なかなかシルフが戻って来なくて、日々寂しさを感じていると、屋敷の準備が整ったとメイドさんが教えてくれた。

ラナ»「ユーリ様のお荷物は少ないので、すぐにでも移動できますが、如何いたします?」

シルフが戻ってないが、ここに居ても退屈なので屋敷とやらに移る事にした。
城から遠くないらしいので、即行動である。
移動中、馬車の窓から景色を眺めていたら、着いた……近ッッ
屋敷と言うだけあって、けっこう大きな建物だ。
私とシルフとラナの3人で住むには、あまりにも広い。
庭もそこそこ広いし、玄関の扉が重厚………重くて私1人じゃ開けないのでは?  とか思ってたらラナが普通に開けた。

[ [ [ [ お帰りなさいませ、ご主人様。] ] ] ]

ユーリ»「んなッ!?  こッ  これは何!?」

シルフ»「この屋敷の使用人達です、ユーリ様。」

ここに居たのかウサギッ。

ユーリ»「おいカルボナーラ。」

ラナ»「サイスナーラですッ!!  誰ですかそれッ!! 」

ユーリ»「あんたシルフがココに居るの知ってたでしょ。」

ラナ»「(すーん)」

ユーリ»「知ってたんなら教えてくれても良かったじゃんッ!!」

ラナ»「コルセットの仕返しの仕返しの仕返しです。」

ユーリ»「いつまで続くのよそれッ!!   あんた私の事バカにしてんでしょッ!!  ムッキーッ!!」

シルフ»「ユーリ様…使用人の紹介をしたいのですが…」

ユーリ»「温度差が激しいわね…」

シルフのノーマルトーンで我に返った私。

ユーリ»「ユウリ・イリエです、至らない点が多分にあると思いますが、よろしくお願いします。」
「執事長のフランツです。」
「メイド長のマリーカです。」
「コック長のコレルです。」
「庭師のゼルです。」
他にも居るが、以下略。一度に聞かされても覚えられん…

シルフ»「護衛メイドのシルフです♪      それで早速なのですが、残念なお知らせが御座います。」

ユーリ»「えぇーッ!?」

シルフ»「ビルセイド卿、前へ。」

……誰?

ガイツ»「本日よりイリエ様の近衛隊隊長の任を受けました、ガイツ・フォン・ビルセイドです。主に敷地内の警備を仰せつかっております。」

ユーリ»「……大丈夫なの?」

ガイツ»「ハッ   お任せ下さいッ!  命にかえても必ずや愛しのシルフ様をお守り致しますッ!!」

シルフ»「キサマ……お守りするのは私ではないだろう、罰として私の姿絵は全て焼却しろ。」

ガイツ»「なんとぉーーッ!?  何卒 代わりの罰に私を貴女の犬にして下さいッ!!   散歩上等ッ!!」

ユーリ»「ねぇ……大丈夫なの?」

そんなこんなで慌ただしく新生活スタートです。








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