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しおりを挟むエントランスホールに戻ると、14人と、その前へ6人の2列に別れて計20人が片膝をついて待機していた。
ユーリ»「領民と問題を起こしたと言う方は?」
ガイツ»「ハッ 前の6人です。」
ガイツさん真面目な顔してたら普通にカッコイイと思うんだけどなぁ…って今それはいい。
ユーリ»「だいたいの見当はつきますが、何があったのですか?」
ガイツ»「私から説明いたします、この者達は町の巡回と称して、家屋を物色していたそうです、そこを領民に発見され剣を抜いたとの報告です。」
ユーリ»「………。あんた達なにしに来たのよ……。」
騎士達の話をしていると、上の階で何か倒れたみたいな音がした。
ガイツ»「確認させます。」
ガイツさんが指示を出して、兵士さんが見に行ってくれた。
待っていると兵士さんが戻って来てガイツさんに報告…めんどくさッ!!
ガイツ»「どうやらアルザの部屋で、ラナ様とアルザの護衛3人が揉め、ラナ様が護衛3人を失神させた様です。」
ユーリ»「はい? それ、連れて来れないね、気絶してるもんね。」
ガイツ»「運ぶぐらいなら出来ますが。」
ユーリ»「みんな女の人だったよね?変なとこ触ろうとか思ってんじゃないの?」
ガイツ»「は? 自分は生涯シルフ様以外にはまったく興味は御座いません。」
チロっとシルフを見たら、めっちゃ赤面してて可愛い♪
ユーリ»「言い切ったな、そしてブレないな、アッパレだよガイツ君、キミにシルフのミミを2秒だけ触る許可を出そう。」
シルフ&ガイツ»「「ッ!?」」
シルフとガイツが同時に驚いてる。
シルフ»「ユーリ様……。私には罰になるのですが……。」
ユーリ»「2秒ぐらい我慢しなさいよ、後で消毒すりゃカビ生えないから。」
ガイツ»「ひでぇ~ッ!!」
結局ガイツさんはシルフのミミを触らせてもらえなかった、だが仕事は果たす。
アルザ専属護衛3人をホールまで運んで来た。後ろから専属侍女3人も付いてきてる。
ユーリ»「ラナちゃん、どしたの?」
ラナ»「(むっすー。)」
ユーリ»「なに?黙ってたらわからないよ?」
ラナ»「ちょっと腹が立ったのでペチッと叩いてやりました。」
ユーリ»「言い方が可愛いなオィ…、そんな事で暴れたりしないでしょうが。」
ラナ»「アルザの部屋が狭いだの屋敷の皆がアルザに様を付けないだの、ウダウダ言うので言い換えしたら剣を抜いたので、即座にブッ飛ばして始末しました。」
ユーリ»「え、剣を抜いた?アルザの部屋で?アルザと仲の良いラナに? ありえん……。」
ラナ»「この者達はアルザに相応しくないどころか為にならないと進言します。」
ユーリ»「そうだねぇ、宰相様の好意を無下に出来ないと思ってたけど、これはナイな。宰相様に報告の手紙を持たせて全員即刻送還で。」
男»「お待ち下さい。全員と言うのは納得できません。」
ユーリ»「あなたは?」
男»「私は、エチシポート閣下より派遣されたアルザ様親衛隊隊長を任されましたラルスと申します。」
アルザ親衛隊とか、やり過ぎだろ宰相。
ユーリ»「あなたが隊長で、部下の行動を制御できなかったから家屋に侵入し領民に剣を向けたのではなくて?」
ラルス»「ぐ…申し訳ございません…。」
ユーリ»「って事で、宰相関係はみんな帰れ。異議は認めん。すぐに行動しろ。以上だ。」
ラナの目が私を見てキラキラしてるのが気になる所だが…今はスルーで。
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