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しおりを挟む宰相のいらん世話のお陰で気分は最悪である。
フランツ»「イリエ様、ご用がお済みになられたのであれば、お部屋にご案内いたしますが?」
ユーリ»「そうですね、お願いします。」
執事長さんに部屋へ案内してもらった。
ラナ»「ユーリ様、アルザの護衛ですが、必要が無くはないかと存じます。」
アルザの護衛を1人で3人ぶっ倒したキミが言うのか。
ユーリ»「屋敷の外に出るんなら誘拐とかされそうだし必要になるかもね。」
ラナ»「はい、屋敷内はガイツ殿達が居りますので、危険は少ないと思いますが、アルザ単独で外出時等の際は危険かと存じます。まず単独で行動するとは思えませんが、無いとは申せません。」
ユーリ»「そうだねぇ、護衛を募集してもロクなの来なかったりしてね。」
ラナ»「私の知り合いに聞いてみても宜しいでしょうか?」
ユーリ»「ラナの知り合いって、同じ仕事してた人?」
ラナ»「はい、おそらく今は日銭を稼いでその日暮らしをしていると思いますが。」
ユーリ»「大丈夫なん?ラナの同僚だから強いんだろうけど。」
ラナ»「気性は荒い方ですが、任務は必ず完遂する有能な者です。」
シルフ»「それレイラの事じゃないの?本気で言ってんの?私は反対だわ。」
話しているとシルフが話に入ってきた。シルフが反対する人って…どんだけヤバいん?ガイツさん許容範囲なのに?
ラナ»「レイラは誤解されやすいですが、誠実で真面目な女性です、シルフ様が噂を信じて懸念するような者では決してありません。」
シルフ»「いや噂じゃなくて実際に見たんだけど?私達が敵陣営の偵察してたら、いきなり出て来て300は居た敵を全滅させたのを。」
なにそれ怖ッ!!
ラナ»「あれは彼女に与えられた任務でしたので。それに、アルザを守る為には生半可な腕では務まりません。」
ユーリ»「アルザに護衛が要るってのは分かったけどさ、そのレイラだっけ?護衛を引き受けてくれるか分からないし、アルザが気に入るか分からないよ?」
ラナ»「レイラなら引き受けるハズです。彼女もルナールの血が少し入ってますし、アルザを見れば必ず守ります。」
ユーリ»「ルナールそんなに価値あるの?」
ラナ»「宰相様ならアルザを10億でも喜んで支払うと思いますよ?それはさておき、ルナールの住んでいた国は多国に滅ぼされ今は存在しません、ですが狐種族は少数ですが逃げのびて隠れ里で残っております、その狐種の頂点がルナールなのです、まぁ早い話が王族ですよね。」
ユーリ»「え?じゃアルザってお姫様なの?」
ラナ»「そうですよ、セイワ国が滅びてなければ王女だったかもですね。」
なんと。お姫様を買おうとしたのか私。
ユーリ»「なんで言ってくんなかったのよ?その話。」
ラナ»「聞かれませんでした。」
ユーリ»「知らないから聞く事もないでしょうがッ!!」
ラナ»「で。レイラはその隠れ里の住民でした。」
ユーリ»「スルーかょッ!! 」
ラナ»「レイラに連絡を取る許可を頂けないでしょうか?」
ユーリ»「ラナが大丈夫って言うなら許可します。」
ラナ»「ありがとうございます。」
なんか凄いのが来るかも……。
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