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しおりを挟むシルフの冷たい目が刺さる…。
シルフ»「そうですか、まず建設するにあたり、人員が必要になります、如何なさいます?」
おぉ。シルフ呆れてる…これ何とかしなきゃ。
ユーリ»「商会から手配できないかな?まだ王都にあるから、そっちの人に頼んで隣接領土からとかから作りに来てもらうとか。」
どうよ?(ドキドキ)
シルフ»「それが妥当かと存じます。」
切り抜けた?セーフ?
ユーリ»「商会と連絡って言っても時間かかるよねぇ…。」
シルフ»「はい、返答が帰ってくるのは最短で10日かと。」
不便すぎて目眩しそう…。
ユーリ»「サクっと決めなきゃ何度も連絡のやり取り出来ないなぁ。」
シルフ»「その場合は命令文にすれば1度で済みますよ?」
ユーリ»「命令とか嫌だなぁ…。シルフ、ここで全部脱げ。」
シルフ»「ッ!? 冗談ですよね?」
ユーリ»「冗談ですよ?」
シルフの目が………。
ユーリ»「こっちの近隣で建設工事してくれそな人とか知らないよね?」
シルフ»「私は王都以外に親しい者はおりません、申し訳ございません。」
ユーリ»「いや、謝らなくてもいいから。ラナは?誰か居ない?」
ラナ»「…居なくも…いえ居ません。」
ユーリ»「おいぃッ!! 居る素振りしてシラ切んなッ!!」
ラナ»「あまり関わりたくないですし、出来れば頼りたくないです。」
ユーリ»「なら無理に連絡とる必要ないな。」
ラナ»「申し訳ございません。」
ユーリ»「ラナが嫌な思いするんなら、関わらないよ。」
ラナ»「ありがとうございます。」
さて、どうしたものか…。
ユーリ»「とりあえずラナはレイラって人に連絡してみて?」
ラナ»「はい。」
ユーリ»「まず何から行こうかなぁ。」
思案しているフリして別の事を考えていた。美味しいもの食べたいな。
シルフ»「ユーリ様、お風呂の準備が整ったそうです、どうさなさいます?」
ユーリ»「よし風呂いこう。」
シルフ»「ではこちらです。」
良い案が出ないまま風呂へ突入。
ユーリ»「ここのお風呂も大きいんだね、そしてナゼ石像が?」
なんの石像か分からない物体が真ん中にあった。邪魔。
ラナ»「前の領主の趣味でしょうか?」
ユーリ»「なんで風呂の真ん中に置くかなぁ、置くなら隅か角だと思うんだけどな。金持ちのする事はワカラン。」
シルフ»「毎日これだけの湯を用意させるのも贅沢だとか考えてたのでしょうか?」
ユーリ»「たいした労力でもないでしょ、湯は汲み上げる装置あるんだから。」
シルフ»「ここには無いようですよ?王都の屋敷の様な装置なら。」
ユーリ»「なんであっちに有ってこっちに無いのよ?」
シルフ»「それは王都邸が後に作られたからなのでは?」
ユーリ»「この水どこから運んでんの?」
シルフ»「裏に井戸が御座いまして、そこから運んでますよ?」
ユーリ»「………それ水を運ぶの遠くない?裏がどこか分かんないけど。」
シルフ»「少し距離はありますが、湯槽の準備をするなら必要な事ですので。」
ユーリ»「明日から風呂準備禁止。」
ラナ»「え、布で身体を拭くだけにするのですか?」
ユーリ»「いや、私が魔法で水出す。」
シルフ»「魔法って、そんな簡単に魔法で水なんて出せませんよ。」
ユーリ»「出せるよ?ほれ。」
バシャーっと手から水を出したらシルフが固まった。ってより皆が固まった。
ユーリ»「水系魔法なんか初歩でしょうが?シルフも魔法が使えるって聞いたよ?」
あれ?たしかラナが言ってたよね?
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