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魔法で水を出せないってナイでしょ。風呂なら特に湿気を集めれば水になるし。

シルフ»「え…あの…いつから魔法が使えるようになったのですか?」

ユーリ»「え?王都の屋敷ぶっ壊したじゃない、あの辺?」

シルフ»「他に使える魔法はあるのですか?」

ユーリ»「電気と火と風かな?」

シルフ»「でんき?とはなんですか?初めて聞きましたが?」

ユーリ»「あぁ、電気ってのはね、雷って言えば分かる?」

シルフ»「雷なら分かります、4つも使えるのですね…驚きました。」

ユーリ»「シルフは何が使えるの?」

シルフ»「私は身体強化と速度強化です。」

ユーリ»「そっちかぁ、それ出来ないんだよねぇ、なかなか上手く行かなくて生命の危険を感じたから諦めたわぁ。」

シルフ»「生命の危険って…どれだけ強化したんですか…。」

ユーリ»「加減が分からなかったからドバっと?少しだと変化が分からなかったのょ。」

シルフ»「良く生きてましたね、身体強化等で身体に負荷を掛けるので、失敗したら肉が裂けて身体バラバラですよ?」

ユーリ»「ひいぃ~ッ!!  私は軟弱な魔女でいいや。」

などと話しながら楽しい風呂タイム終了。

ユーリ»「とりあえずご近所さんは面識が無いからパス。となると王都しかないんだよね、ヤツだな。」

シルフ»「悪い顔になってますが、変な事しないで下さいね?」

ユーリ»「クックックッ。」

シルフが諦めたような苦笑をいしている。
次の日から、商品の開発や町の構図を考えたり現地視察等をして4日が過ぎた。

ユーリ»「厨房の食材ってさ、どこから来るの?」

シルフ»「いつもの事ですが、いきなりですね。食材は隣接領土から仕入れてますよ。この地で作物が育つまで待っていると、みんな餓死しますので。」

ユーリ»「いや、ここに畑とか無いの見たら分かるし、まず人が居ないじゃないの。」

とか話していると、執事さんが手紙を持ってきた。
早いなと思って見たら、知らない人からの手紙だ。

ユーリ»「グラザド伯爵夫人?から面会の手紙?」

シルフ»「グラザド卿は隣りの領主様です、こちらからは各領地への挨拶等は書簡で済ませております、偵察がてら様子を見に先方から来た。と言う事でしょう。」

ユーリ»「挨拶に行くべきだったよね?」

シルフ»「いえ、ユーリ様が出向く必要は御座いません。」

シルフが言うのなら、良いのだろう。

ラナ»「申し訳ございません。それは私の妹です。」

ユーリ»「え、グラザド伯爵夫人てラナの妹なの?」

ラナ»「はい、シストレアと申します。」

ユーリ»「姉に会いに来るのかな?」

ラナ»「意図は測りかねますが、私ではなくユーリ様にでしょう、彼女は頭が良いですから、何か考えての事だと思います。」

ユーリ»「私がバカなのバレそうだな…」

ラナ»「それは即バレかと存じます。」

ユーリ»「言い方ッ!!」


とりあえず断るのもと思い、了承と2日後にとの返事をだした。








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