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155 ゼイストル侵略
しおりを挟む次の日、静かに1日が始まる。
リーゼ»「おはようございます。」
ユーリ»「おはよ。」
朝食を食べ、暫く執務をしてから、気になっているゼイストル領に向かおうと考えている。
ユーリ»「シルフ、ちょっとゼイストルに行きたいんだけど、いいかな?」
シルフ»「お1人で無ければ良いですよ。」
ユーリ»「ラナとリーゼ連れてくから大丈夫だよ~。」
シルフ»「むこうで気に入らないからって殺そうとかしないで下さいね?」
ユーリ»「ワカタヨー。」
ラナ»「あ、これダメな返事。」
シルフ»「…頼んだわよラナ、リーゼ、一緒になってやりそうだけど、止めてね?」
ラナ»「ワカタヨー。」
シルフ»「……。」
そしてゼイストルへ侵入。
兵士»「ロズグランデ様、あ。国王陛下でしたね、失礼しました。」
ユーリ»「いぃよ、シルフは煩いだろうけど、私は国王とか気にしないから。普通の街人と思ってくれていぃよ?」
兵士»「さすがに街人は無いですね(笑)」
ユーリ»「そう?で、どんな感じ?」
兵士»「領主は出て来ませんが、何度が衛兵らしき者は来ました、冒険者ではないとスグにバレましたね。」
ユーリ»「大丈夫だったの?派手に焼肉やってるけど?」
兵士»「衛兵達も街の皆が気になっていたらしく、我々を心良く迎えてくれまして、領主には冒険者だと報告すると言っておりました。」
ユーリ»「そう、こっちの兵士はマトモなんだね、ウチに貰う?」
兵士»「ここの領主が居なくなれば失業ですので、喜ぶと思いますよ?」
ユーリ»「そう?ちょっと行ってみるよ。」
兵士»「我々も行きます。」
ユーリ»「焼肉はいぃの?」
兵士»「そんなのより国王陛下の安全でしょ。焼肉は街の者でも続けられます。」
ユーリ»「なら行こうか。」
兵士20人を連れて領主邸へ向かう。
ユーリ»「この屋敷もデカいな、ウチより小さいけど。」
ラナ»「前の領主はマトモな人物でしたからね。」
ユーリ»「あ、そうか、代わってからだったね。」
ラナ»「現時点で、領主、領主の母、領主の妹が居ります、全員捕縛しますか?」
ユーリ»「お願いします。」
ラナ»「ではロズ兵の皆様、領主一族の捕縛を開始して下さい。」
兵士»「了解しました。」
ゼイストルの兵士は無抵抗どころか領主捕縛の協力をしていた、自分も同じ過ちを侵さない様にしなければとユーリは思った。
ゼイストル兵士の協力で、スムーズな捕縛が完了した。
エントランスホールに連れて来られて床に座らされた領主一族は、何が起こっているのか分かっていないようだ。
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