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しおりを挟むそこそこ若いこの男が領主なのだろう。
ユーリ»「初めまして領主様、貴方の領土を侵略しに来ました、あまり騒ぐと殺します。」
領主»「これは何の冗談だ?キサマ人間だろう、魔族領に手を出したら邪神が黙っていないぞ、今すぐ縄を解けば許してやらなくもないぞ?」
ラナ»「その邪神様は貴方の目の前に居ますよ?これ。」
ユーリ»「指をさすな。貴方の領土は私が頂きますので、この屋敷から出てって下さいね。」
領主»「なにをバカなッ こんな事をして国王陛下が黙っていないぞッ キサマら国家反逆罪だぞッ 」
ユーリ»「そうなの?」
ラナ»「我々はロズグランデ国の兵です。世界で最も武力を誇る魔王国ですので、いくら魔族の王であろうと逆らわせません。」
ユーリ»「そうなの?」
リーゼ»「お姉様…ラナの講釈が完全に台無しです…。」
領主»「なんだそいつは?そんな気持ち悪い奴を良く連れてるな。」
ユーリが領主のアゴを蹴り上げた、レーザーで足をザクザクに撃ち抜き死なない程度に痛め付ける。
まだ物足りないのか領主の母親の足もレーザーで撃ち抜いている。
ラナ»「ユーリ様、そろそろ死にますよ?」
ユーリ»「ダメなの?いらないでしょこれ?妹は娼館にでも売り飛ばせるから傷はつけないよ?」
ラナ»「私も殺して問題ないと思いますが、シルフ様が殺すなと言ってましたし。」
ユーリ»「(・д・)チッ とりあえず連れて帰るか?」
ラナ»「そうですね、私は残りますのでリーゼと戻ってもらえますか?」
ユーリ»「あんた残って何すんのよ?」
ラナ»「この領土をある程度は面倒を見ないと無法地帯になりますよ?」
ユーリ»「1人で大丈夫なの?」
ラナ»「シルフ様みたいな難しい事はしませんよ、ロズ兵は残して下さいね?」
ユーリ»「分かった」
ゲートで領主一族をロズ国へ送ってリーゼとユーリだけ戻った。
エントランスホールにシルフが降りてきた
シルフ»「おかえりなさいませ、早かったですね?」
ユーリ»「こいつら生かしてどうすんのよ?」
シルフ»「機嫌が悪いですね、リーゼの事でも言われたんですかね?」
ユーリ»「コイツがね。」
ユーリが顔をグリグリ踏んでいる。
シルフ»「殺さなかっただけ良しとします、生かしたのはカルバス王に引き渡す為ですよ。」
ユーリ»「渡して何かあるの?」
シルフ»「一応、ロズはステリアラの藩属国ですので、我が国の正当性を主張するのに必要なんですよ。」
ユーリ»「カルバス王には戦争の許可は貰ってあるよ?」
シルフ»「他領には伝わってないでしょう?他領からロズグランデに無差別に攻め込まれると思われますよ?」
ユーリ»「あ。さすがシルフ様だね、いや知ってたよ?それぐらい当然だよね?」
シルフのジト目が……(滝汗)
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