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しおりを挟むアルザがゲートを気に入って使いまくっている…普通に執務室から自室やら食堂やらに繋いで移動している…。
ユーリ»「ちょっとアルザ、ゲート使いすぎじゃない?」
アルザ»「楽なので使ってます。」
ユーリ»「移動先に危険があったら防げないからゲートを癖にしちゃダメだよ?」
アルザ»「確かにそうですね、屋敷の中は安全だと思いますが、外に出たら分からないですね。」
ユーリ»「そゆこと。先にレイラを行かせて様子を見るとかしなきゃ危ないからね?」
レイラ»「そんな時は私が先に行くから問題ないけどよ、残ったアルザは1人だぞ?」
ユーリ»「そこなんだよ、やっぱレイラ1人だとキツい時あるのよね。敵から逃げるにしてもレイラを置いて逃げる場合もあるワケだから、やっぱもう1人欲しいかな。」
レイラ»「騎士でも雇うか?屋敷の暗部は必要だから残したい。」
ユーリ»「やっぱ暗部の人は必要だよね、屋敷の警備とかしてくれるし、いろいろ助かってるのよ。」
レイラ»「ここには若いのが集まってるからな、年寄りは引退したが中堅はロクなの居ないしよ。」
ユーリ»「そうなんだね、みんな若くて可愛いなとは思ってたのよ、他の人は引退やら別の仕事してるんだね。」
レイラ»「あぁ、もう道具は嫌だとか言って散っていったよ。」
やっぱり道具みたいな扱いだったんだ。
ここでは出来る限り人として接したい。
ゲイル»「騎士を雇うのですか?」
ユーリ»「誰か居る?」
ゲイル»「居なくもないですが、騎士は気位が高いのが多いですよ?」
ユーリ»「それ嫌だな、レイラとは合わないだろうし…。」
レイラ»「私の事よりアルザじゃないのか?」
ユーリ»「アルザの護衛の事でモメたくないでしょ?レイラはアルザのお気に入りなんだから、変な事でモメたら後から来た騎士が解雇になるんだよ?気位が高いんだったら絶対に喧嘩になると思うよ?」
アルザ»「ではアルバスおじ様に連絡してみては?」
ユーリ»「また変なの来るよ?」
アルザ»「あの時、1人だけ違う動きをした人が居ました、自分の体で私を守ろうとした人が居たんですが、ラナ様が殴ってしまったので…。」
ユーリ»「その時に言いなさいよ、だいぶ前の話じゃない。」
アルザ»「あの時の私は…何も持たない子供でしたので…。」
ユーリ»「そっか、言えなかったんだね。」
アルザ»「はい、ごめんなさい。」
ユーリ»「謝らなくていぃよ、その騎士の名前は覚えてない?」
アルザ»「ベリ…なんとか?」
リーゼ»「ブリギットですね。」
ユーリ»「覚えてんの!?凄くない?」
アルザ»「確かそんな名前でした。」
ユーリ»「そのブリギットってのがいぃの?」
アルザ»「良いか分かりませんが、ラナ様と騎士の喧嘩から私を守ろうとしたのは確かです。」
ユーリ»「宰相とこ行く?」
アルザ»「行って良いのですか?」
ユーリ»「アルザの護衛は必要だと思う、自分で見て決めたいんじゃない?」
アルザ»「はい、そうしたいです。」
ゲイル»「王都へ皆で行くのであれば、姉上を呼んでもらえないでしょうか?俺1人だと不安すぎますよ?」
ユーリ»「え、シルフ呼ぶの?叱られそう。ロザリカ置いてくからシルフは勘弁してくれない?」
ゲイル»「承知しました。」
レイラ»「お前チョロいな 」
ロザリカを生贄に王都の宰相の所まで出発する事になった。
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