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ロザリカを執務室へ呼んで、ユーリ達が戻るまでゲイルの相手を頼んだ。


ユーリ»「ロザリカに変な事したら殺す。屋根裏から見てる者が居るから誤魔化せないよ。」

ゲイル»「しませんよ…ロザリカに嫌われるじゃないですか…。」

ロザリカ»「えと…私は何をすれば良いのでしょうか?」

ユーリ»「私達が戻るまでゲイルが仕事サボってないか監視しながら話し相手をしてあげて欲しいの。」

ロザリカ»「承知致しました。」

ユーリ»「じゃお願いね。」

ロザリカ»「行ってらっしゃいませ。」


ロザリカほんと可愛くて良い子だわ、なぜ暗部に居るのかは気になるが聞けない。と思いながら宰相の所へ襲撃する。


アルバス»「突然ですな…。」

ユーリ»「申し訳ありません、アルザの緊急の要件が御座いまして何日も待てなかったもので(嘘)」

アルバス»「アルザ姫の緊急案件ですか、伺いましょう。」


アルザに自分で言わせた。


アルザ»「お久しぶりですアルバスおじ様、突然の訪問、誠に申し訳御座いません、それで要件とは、以前にご用意して頂いた3人の護衛の方は今どちらにいらっしゃいますか?」

アルバス»「あの者達なら城の騎士団に居ますよ、どうかされたのですかな?」

アルザ»「3人の内の1人にブリギットと言う人が居たと思うのですが、その方とお話をしたいと思いまして突然伺いました。」

アルバス»「呼びましょうか?」

アルザ»「お願い致します。」


宰相が合図を送ると執事っぽい人が動いた。
暫くしてブリギットが部屋に来た。


ブリギット»「お呼びでしょうか…ぁ…。」

アルバス»「ロズグランデ国の王女殿下が君と話がしたいと仰せだ。」

ブリギット»「はい…。」

アルザ»「お久しぶりですブリギット様、あの時は何も出来ず申し訳御座いませんでした。」

ブリギット»「え、あ、あの…え?」

アルザ»「あの時、貴女だけは私を守ろうとして下さった事は覚えております。それで、大変厚かましいお話なのですが、私の護衛をお願いしたいと思っているのです、考えて頂けないでしょうか?」

ブリギット»「私がですか?しかし私はあの時、王女殿下をお守り出来ませんでした。」

アルザ»「それは貴女に抵抗の意思が無かったからではないのですか?」

ブリギット»「確かに抵抗の意思はありませんでしたが…あんなに簡単に倒されるとは思いませんでした…。」

アルザ»「彼女は前王妃陛下の暗部であり、現在はロズグランデ国王の優秀な護衛です、簡単に勝てる相手ではありませんよ。」

ブリギット»「暗部…。」

アルザ»「ブリギット様、貴女は瞬時に的確な判断の出来る方だと思っております、どうか護衛の件、ご検討頂けないでしょうか?」

アルバス»「失礼、ブリギット、行きなさい。」

ブリギット»「閣下…しかし私には王女殿下をお守り出来る自信がありません。」

アルバス»「お前の自信など関係ないのだ、ロズグランデ国の王女殿下が自ら頼みに来たのだぞ?断る事は許さん。」

ブリギット»「…。」

アルザ»「アルバスおじ様、私はムリに護衛をお願いしたいのでは無いのです、ブリギット様が判断して護衛を引き受けて下さるのでない限り、雇用は考えておりません。」

アルバス»「ブリギットを護衛にしに来たのではないのですかな?」

アルザ»「私は1度ブリギット様に酷い事をしてしまいました、その事があって不快な気持ちを抱きながら護衛をして頂くのは本人にとって苦痛でしかありません。それはしたくないのです。」

アルバス»「殿下のお気持ちは理解しました、ブリギット、お前の気持ちはどうなのだ?」

ブリギット»「私を護衛にと仰って頂けて光栄に思います、少し考える時間を頂けないでしょうか?」

アルザ»「現在の私の護衛は彼女1人しかおりません、貴女にあまり時間をあげられませんので、明日の午後まででお願い出来ますか?」

ブリギット»「承知しました。」

アルザ»「お話は以上です、お仕事中に申し訳御座いませんでした。」

ブリギット»「失礼いたします。」


ブリギットが部屋を出て、少し話をした。


アルザ»「おそらく断られるでしょうね。」

ユーリ»「そんな感じだったね、他を探そうか…満足いく給金も払えないしね。」

アルバス»「護衛を雇う金が無いのですか?」

ユーリ»「街の警備に兵士を集めたりすると、けっこう必要なので、護衛1人に大金は払えないのです。」

アルザ»「レイラも月10万セルだもんね。」

アルバス»「なんとッ!?」


宰相が安すぎる護衛の報酬に絶句している。
貧乏サーセン。






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