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ミゼの店で注文していた服を買い、さっそく着せてみた。


ユーリ»「可愛い♡って名前どうしよ。みんないぃよね、自分の名前を半分にしてつけれるからさ。リーゼの子はジークだし、ラナの子はサイスだし、シルフの子もリステとか、セリスティアの真似しすぎ~。」

ラナ»「ユーリ様も名前を半分にすればいいじゃないですか?ゆ、とか、り、とか?」

ユーリ»「あんた私をバカにしてるでしょ、そんな名前イヤだわ。あ?シュゼどうするの?名前を半分に出来ないよね?」

シュゼ»「私の本来の名前はシュバリゼです、この子は男の子なのでシュバルツにしようかと。」

ユーリ»「うわぁ、また騙されたぁ、なに?シュゼって貴族なの?」

シュゼ»「騙したワケでは…、実家は子爵家ですが、私は任務失敗で死んだ事になっております。」

ラナ»「シュバリゼ・ネイ・セイセス」

シュゼ»「はい、以前の名前です。」

ラナ»「10年ほど前に消息不明になったと聞きました。数年前にですが。」

シュゼ»「そろそろ10年になりますね、先々代のバーリッシュ様に拾われまして、既に先代様へ領主を世襲なさっておいででしたので、別邸で私を隠す事は容易だったのでしょう。」

ラナ»「そうでしたか、先々代のゼイストル様とは私が幼少の頃にお会いした1度キリですが、情の深い大変お優しい方だと伺っておりました。」

シュゼ»「はい、もうダメだと諦めていた時にバーリッシュ様に拾って頂き、傷が治るまで看病して頂きました。今の私が居るのはバーリッシュ様のお陰です。」

ユーリ»「そんな素敵な人なんだ、なのにあの孫?」

シュゼ»「…。」

ラナ»「素敵なお話ダイナシです。」


新たに服を注文して城へ戻りシュゼを送り届けた。


それから数日が経過し、マイズトーレ侵略をコッテリ忘れ、街でコロモリを連れている子供を見るようになった、まだ再入荷されていないだろうから、残りの4匹だけだろう。

セリスティアの歌うコロモリ、ティアが人気の火種になっているらしい。

ちょっとコロモリブーム到来?


ユーリ»「ティア人気あるね、可愛いし。リリもロウの頭に乗って歌う?」

リリ»「ロウくん大きいからリリがおツムに乗っても見てもらえないの。」

ラナ»「ですが子供達の連れているコロモリ、服屋の作った物じゃなさそうですね?」

ユーリ»「母親が作ったのかもね、凝った作りじゃないけど、わりと可愛いよ?帽子を被ってる子も居るし。」


その夜、ティアを見に焼肉会場へ行った。

セリスティアは毎日ではなく、3日か4日おきぐらいに来るのだとか、毎日だと飽きられると困るし、生活に困っているワケでもないので、日をあけて歌うのだそうだ。今日はたまたま歌っていた。

皆もセリスティアの生活費になると理解しているのでお金を入れているとか。

良い街なのではないだろうか?

などと微笑んでいるとアンゼリカがアルザの前に出た。なに?








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