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しおりを挟む連れて帰った者達を地下牢へ押し込み、当初の予定であった薬師を迎える準備を始めた。
ユーリ»「ゲイル、薬師を買うのに26万いるのよ、出せる?」
ゲイル»「出せますが、その薬師は大丈夫なのですか?買うと言う事は奴隷ですよね?」
ユーリ»「ステリアラ城の薬師の弟子?助手?を譲ってもらえる事になったのよ、奴隷商で買うより安全かなと思って。」
ゲイル»「そうなのですね、宮廷薬師の所で居るのなら、変な事はしないし出来ないでしょう、良い人材かは分かりませんが、素性の知れない者より良いと思います。」
ユーリ»「じゃ買ってくれるんだね?」
ゲイル»「はい、ロズに薬師は必要ですので買いましょう。」
ゲイルに資金を貰って旧街に店を準備しようとしたが、どんな材料が必要なのかサッパリ分からない。
とりあえず店だけ決めて後は薬師に任せよう、素人が材料を揃えても使わない物があれば勿体無いのだ。
ってなワケで、店を確保して薬師を迎えに行き、そのままロズ商会で材料を揃えてもらい開業準備は整えた。
ユーリ»「ここがマリウスの住む居住店舗の建物だよ。」
マリウス»「はい。」
ユーリ»「元気ないね、不安かもだけど、とりあえず開業してみてよ、客は来ないかもだけど。」
マリウス»「はい、わかりました。」
ユーリ»「…。」
ラナ»「大丈夫なんでしょうか?」
すごく不安かも…。
過去に失敗して奴隷になった経緯があるからだろうか、なんとも言えない雰囲気を漂わせている…。
ユーリ»「ん~。思ってる事を言ってみてくれないかな?」
マリウス»「はい、私は先生のような技術は御座いませんし、開業に失敗もしています、店をやれと言われても自信がないですし、また失敗するのではないかと…。」
ユーリ »「ここで失敗は無いと思うよ。薬師はマリウスしか居ないし、仮に失敗したとしても失う物は無いでしょ?」
マリウス»「まぁ…失う物は確かに無いです。」
ユーリ»「マリウスが可能な限り値段を下げてみてくれないかな?薬の材料はケチらないで、自分が生活可能なぐらい。」
マリウス»「薬の値段を下げて売るのは先生から聞いておりますが、本当に下げて良いのですか?」
ユーリ»「この国は復興中の何も無い所なんだよ、薬を買うお金が無い人も居るかも知れないぐらいなの、値段を下げるのはダメかな?」
マリウス»「値段を下げて売るのは構いません、ですが転売目的で大量に買う客が来る可能性が御座いますよ。」
ユーリ»「あ…店的には儲かるから悪くないけど他国で売られるのは腹立つな。」
マリウス»「その程度で済むのなら良いのですが、薬の出処が知られたら私は二度と薬を作れなくなるかも知れません。」
薬連盟とかあるのか?
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