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307 マイズトーレ抜き打ち調査⑭
しおりを挟むタクヤに触られてもココまで怒らなかったのに、今回かなり頭に来てるな…。
ユーリ»「とりあえずアンタ達、私達がロズに帰還するまで拘束は解かないよ。」
ミース»「ちょ、トイレどうすんの?ですか?」
リーゼがギロッて睨んだら敬語になった。
ユーリ»「トイレとか贅沢すぎでしょ、そこでしろ。」
ミース»「そんな…。ウソでしょ?」
ユーリ»「ウソだよ、奴隷のが良かったと思うかもだけど、あんた達は私の所有物だからね。理解できないならロズグランデの焼印もあるよ(嘘)」
ギレイス»「…。」
ユーリ»「ところでさ、そこの棒使いの名前は?」
ドーズ»「ドーズだ…棒ではないんだが…。」
ユーリ»「逃げても街から出る前に捕まるからヤメときなよ?女の腕が切られるだけだからね。」
ギレイス»「ミースの薬の知識が欲しいんじゃないのか?腕が無ければ薬は作れないだろ。」
ユーリ»「人間ってホント頭が悪いんだね、生きて調合配分さえ解れば腕なんてなくても薬は他の者でも作れるんだよ。」
ギレイス»「なッ!?」
ミース»「ギレイス、この人の言う通り薬は調合配分さえ解れば、ある程度の経験があれば出来るわ。」
ぉお~。合ってたよ、ちょっとデマってたのにラッキー♡
ユーリ»「捕まえるの面倒だし逃げないんなら縄を解いてやるが?」
ミース»「私は逃げないわ。」
ドーズ»「俺もミースが切られるのは見たくない、大人しくしている。」
ユーリ»「クソザコなのに反抗的だな、この緑頭以外は解放してあげようか。」
ロザリカ»「陛下、私が。」
ロザリカが縄を解いて纏めていて、何かに気がついたようだ。
動きが止まって数秒、ゆっくり振り向いた。
ロザリカ»「:(( ꒪꒫꒪)): 申し訳ございません…。とんでもない失態を…。」
ユーリ»「いま普通に間違って呼んだね。そんなプルプルしなくていぃから、気にする程の事じゃないよ。」
ロザリカの頭なでなでしてあげたら、リーゼが凄い顔してます…。
リーゼの頭なでなでしてあげた。
ユーリ»「そんな顔しないの。」
リーゼ»「…はい。」
とかやってたらコロモリが飛んできた。
サイス»「ご主人様が終わったから来てなの。」
ユーリ»「わかった、おいで、ご主人様とこ行くよ。」
ミース»「なにそれ?喋れるの?」
ユーリ»「今頃?ここにも居るでしょうが?」
お腹のポケットからリリを摘んでプルンって出した、ヨダレ垂らして寝てたなコイツ。
リリ»「うにゅ…眩しぃの…。」
ユーリ»「あんたずっと寝てたでしょ。」
リリ»「お腹の袋がリリにおやすみ魔法かけるの。」
ユーリ»「可愛いけど、そんな魔法この袋にはない(笑)」
ミース»「なにそれ?可愛すぎでしょッ!!」
おや?エセ聖女がコロモリに食い付いてますよ?
ユーリ»「あんたさっき対象浄化とやらで私ごと消滅させようとした子なんだけど?…ってリリは魔族だと思うけど生きてるな…なんで?小人とコウモリだから魔族じゃなく魔物の類だからなのかな?」
ミース»「(꒪꒫꒪⌯)」
あ。自分の魔法が手の平サイズの魔物に効かなくてモーニングスターで後頭部を強打されたみたいな顔になってるよ?
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