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しおりを挟む朝になり、皆で朝食を頂いた後、ギレイスに大剣とドーズに槍と食料を持たせ兵士に洞窟まで連れてってもらった。
ミースは住む場所と薬屋へ連れて行き、マリウスにミースを預けた。
ユーリ»「ちょっと奴隷商の店に行ってくる。」
と言って何か言われる前にサクッと逃げて来た。
店主»「おや、いらっしゃいませ。」
ユーリ»「コロモリ居る?」
店主»「はい、おりますが…全く売れてませんな。」
ユーリ»「それ宣伝してないんじゃない?」
店主»「はい、奴隷を扱う店は宣伝活動等を嫌がられるので行っておりません。」
ユーリ»「そうなんだ、1人コロモリ欲しがってるの居るから連れて来るよ。」
店主»「有難うございます。」
薬屋へ行き、ミースにコロモリを買うか聞いてみた。
ミース»「欲しいですッッ」
ユーリ»「マリウス、すぐ戻るけど、ちょっとミース連れてくね?」
マリウス»「はい。」
ゲートで奴隷商へ行きミースにコロモリを見せた。
ミース»「いっぱい居るわ~♡」
ユーリ»「ミースお金持ってるん?」
ミース»「人間の硬貨なら持ってるんですけど…。」
ユーリ»「人間の硬貨でも買えるの?」
店主»「魔族は硬貨の製造等は致しておりませんので、人間も魔族も同じ硬貨を使用しております、問題ございません。」
ユーリ»「おぉ、良かったね買えるよ?」
ミース»「手持ちで足りればですが…。」
店主»「1匹1万5千セルで御座います。」
ミース»「安ッッ 2匹買おうかな…。」
ユーリ»「そんなに気に入ったの?」
ミース»「凄い可愛いじゃないですか♡」
ユーリ»「中には兄弟とか居たりするから、複数買うなら出来れば兄弟か、それ以外にしてあげて欲しいんだよ。」
ミース»「兄弟が別々の場所に居るのは可哀想って事ですよね?」
ユーリ»「最初に居た子が姉弟で別の場所に居るんだよ、なかなか会わせてあげられなくて。」
ミース»「優しいんですね、魔物の事を気にするって。」
ユーリ»「寂しそうにはしてないけど、姉の方が弟を心配してたみたいのよね。」
ミース»「そうなんですね。兄弟って…どやったら見分けられるの?」
ユーリ»「この中に兄弟は居るかな?」
2匹が手を上げた。
ミース»「あ。聞けばいいのか。この子達にします。」
店主»「有難うございます、3万セルになりますね。」
ユーリ»「リゼルは?」
リゼル»「あ…私は…。」
リーゼ»「お姉様、リゼルはお金持ってませんよ。」
ユーリ»「…え?」
ラナ»「ペットに給金ですか?」
ユーリ»「リゼルごめん…気が付かなかった…。」
リゼル»「いえ、特に不自由は御座いませんので。」
リゼルに給金とまでは行かなくても、お小遣いぐらいは渡してあげるべきだろう…。
手持ちで足りるのでリゼルにコロモリを買ってあげた。
欲しかったのだろうか、喜んでるみたいだ。
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