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しおりを挟むコソコソしている王様達を警備で巡回している兵士に見られ怪訝な顔をされている…ちょっとヤバい。
ユーリ»「見に行ったら迷惑かな?」
ラナ»「見るぐらいなら迷惑ではないと思いますよ?」
ユーリ»「どんなのか見てみたくて。」
案内してもらった訓練所は、最初に居た訓練所より倍ぐらい広かった。
そして訓練所と言うよりも、柵で仕切った陸上競技場のような場所だった。
ユーリ»「なんか凄い所だね。」
ラナ»「あの柵の中を走ったりしているようですね。」
ユーリ»「ちょっと上から見てくるよ。」
上空から訓練所を見ると柵が見え辛いので、ますます陸上競技場に見える。
ラナ達が見ているので戻る事にした。
ラナ»「何かありました?」
ユーリ»「ここ訓練所じゃないかも知れない。」
ラナ»「訓練ではなく違う事に使っていたと?」
ユーリ»「多分ね、あの斜面ちょっと草の生え方が違うでしょ?」
ラナ»「そうですか?」
ユーリ»「あれ観客席だったんじゃないかな。」
草の生え方が違う場所に皆で行ってみる事に。
リーゼ»「階段になってるみたいですね。」
ユーリ»「これ座る為の段じゃないかな?」
試しに周辺をウインドカッターで草刈りしてみた。魔法便利♪
ユーリ»「雑に草刈りしたけど斜面の形は見えたわね。」
リゼル»「魔法で草刈りって…。」
ラナ»「これが観客席ですか?」
ユーリ»「ここに座れば全体を上から見下ろせるでしょ?」
リーゼ»「言われてみれば見れなくもないですね。」
ユーリ»「これ何かの競技場後だよ多分。」
ラナ»「競技…?何かを競う場所って事ですか?」
ユーリ»「例えば馬を走らせてお金を掛けるとかね。」
ラナ»「馬を?」
ユーリ»「別に馬でなくてもフェンリルでもいいんじゃない?走って順位が出れば何でもいいよ。」
ロウを撫でながら、最近ちょっと真っ白じゃなくなったなと思いながら見ている。
ラナ»「フェンリルを走らせてお金を掛けるんですか?」
ユーリ»「ちょっとフェンリルの賞金とか掛け金の配当やらを考えるの面倒だけどね( '-' )」
こんな城の裏に場所が有っても警備上、客を呼んだりして城に招き入れる形になる。使えないのではないだろうか?少し城からは離れているが、あまり場所的に良くない気がする。
隠された場所的な…?
ユーリ»「ステリアラって、お金掛けたりするの禁止なの?」
ラナ»「禁止はしておりません、過去に奴隷を戦わせて掛けたりしたのは禁止になっておりますが、確実に死人の出る物以外は規制しておりません。」
うわ、闘技場を作ってもらってるんですけども…ステリアラからクレーム来そうだな…。
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