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出来れば未然に防ぎたいのだが、おそらく戦場になるのは新街、セリスティア達を避難させるのは簡単だが、街を守る事は出来るのかな…。


メイ»「そう言えば、そちらは何人居るのです?」

カルスト»「全員で1383人、うち冒険者が320程、その冒険者の中に伯爵軍に雇われた者が200人まで確認しております。」

メイ»「伯爵に雇われた者は敵になるのですか?」

カルスト»「いえ、敵に混じっての進軍であり、全員味方です。」

メイ»「そうですか。」

カルスト»「我等がヴァルキュリス様の敵になる事は決して御座いません。」

ユーリ»「凄い忠誠心だね。」

カルスト»「我々はヴァルキュリス様の命令であれば不可能だと分かっている事でも致します。」

メイ»「…そんな事は頼みません。」


これ…メイから離してマイズトーレに行けって言ったらヤル気無くすんだろうなぁ…。


メイ»「後の117人は引退ですか?」

カルスト»「ハ、知らせれば老体にも関わらず出兵の準備をしそうなので知らせておりません。」

メイ»「そうかも知れませんね、配慮ありがとうございます。」

カルスト»「それでですね…現在ロズグランデ国でのヴァルキュリス様の騎士団は…どれぐらいの規模なのでしょう?」

メイ»「その情報は誰から聞いたのか知りませんが、私に騎士団なんてありませんよ?」

カルスト»「え?無い…のですか?」

メイ»「私は侍女ですので騎士団なんて有る訳ないじゃないですか。」

カルスト»「はい?侍女?ですか?」

メイ»「侍女ですよ?この服を見れば解ると思いますが?」


カルストがメイをガン見している。
メイは美人だ。
カルストがメイをヤラシイ目で見ているワケではないのだが、見すぎ。


カルスト»「はい、承知しました。」


凄いガッカリしてるんですけど?


ユーリ»「メイの騎士団に合流してとか考えてました?」

カルスト»「いえ、ヴァルキュリス様の騎士団にご挨拶させて頂こうと思っておりました。」

ユーリ»「この事が解決したら話し合いましょうか。」

カルスト»「はい。」


カルストに休息してもらい執務室へ戻ったら誰も居ない。


ユーリ»「アルザ居ないね。」

ラナ»「ユーリ様。」

ラナが紙を渡してきた。
読んでみると城へセギラが来ていてアルザに献上品を届けているとの事。
献上品とか王女様だなぁと思った。

しばらくしてアルザ達が戻ってきたが、アンゼリカが手に長細い箱を持っている、献上品か。


ユーリ»「セギラさん何か渡してきたの?」

アルザ»「はい、セイワ国の王家に献上する予定で作られた武器だそうで、私に持っていて欲しいと泣かれてしまい受け取らざるを得ませんでした。」

ユーリ»「武器か、箱的に剣かな?」

アルザ»「はい、古くから魔を祓うと伝えられている二振りの内の一振で、焔と呼ばれる武器だそうです、お義母様から見れば日本刀なのではないかと。」

ユーリ»「日本刀は片刃で独特な形してるからね。そんでロズ国はほぼ魔の者なのだが…。」


セギラさん達、狐種族はアルザを自分達の現王として見てるのかもね。










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